立山学監修・精算事業団を考える市民・労働者の会編「ああ非情 国鉄精算事業団雇用対策部の犯罪」(B6判、全215ページ、教育史料出版会1989年9月10日発行、定価1133円)先日、国労職員のJR不採用問題を巡って、国労らの側が政府案を飲んで解決するとの報道があった。JR発足から20年以上も経っており、ようやく一つの問題が解決したこととなる。
本書は、国労所属ということで、JRに採用されずに、精算事業団に回された北海道の職員が、精算事業団で、どのような扱いをされて来たかを、関係者の証言を元にまとめたもの。ルポは事業団に回された人だけに止まっていて、JRや精算事業団の言い分などはほとんど書かれておらず、一方的な告発とも見えるが、国鉄問題を悪化させた一因である国労職員がたどり着いた歴史の一面を示す資料でもあろう。