蘇我9:02-9:07千葉9:18-11:29久里浜-久里浜港12:30-13:15金谷港-浜金谷13:41-14:12君津14:27-15:50錦糸町


この春に宇高航路に乗った影響からか、前から気になっていた東京湾フェリーに乗ることにした。今日まで有効の青春18きっぷが1回分残っていて、夜には中野で落語会があるということで、それらをまとめての春の旅納め。

9時2分発の外房線で千葉へ出る。乗り継ぎ先の久里浜行きは同じホームの向かいに停車しており、久里浜までのSuicaグリーン券を購入する。予定では、久里浜に着いたら、昼食にカレーを食べようと思っていたのだが、よく考えたらカレーは久里浜ではなく横須賀だった。そういうことなので、昼食用に売店でやき肉弁当を買っておく。
グリーン車は4割ぐらいの乗車率で、東京に出るにはちょうど良い時間帯なのだろう。しばらくは乗り慣れた路線ということで、車窓は眺めずに、「その科学が成功を決める」を読む。
錦糸町から入った地下区間を抜けて品川に着いたところで、読書を中断して車窓を眺める。建物ばかりということで、もっぱら並んだり交差したりする線路を眺めて楽しむという、マニア的な車窓の楽しみ方。
大船を抜けて、枝線の横須賀線へ。これまでの平地区間と変わって、小高い丘やトンネルが続く。同じ関東でも鎌倉と江戸では、幕府の場所がだいぶんと違うのだから、時代の違いや、幕府の盤石さ、などが思い浮かぶ。
逗子で乗客がだいぶん降り、横須賀では、自分だけの貸し切り状態となってしまった。天井を見ると、一カ所だけ使用中を表す緑のLEDが点灯していた。
11両の寸胴な車両をくねらせて、終点の久里浜駅に到着。人の流れに従って京急久里浜駅に行き、バス停で東京湾フェリー乗り場行きのバスを探すのだが、乗り場の時刻表を見ると、出発は11時59分とまだ20分ぐらいある。それならば、歩いた方が良いだろうと、ロータリーに掲げてある地図で確認してから、大通りに沿って歩いていく。
桜並木を抜けて、乗船を待つらしき車がたむろしている駐車場が見え、フェリー乗り場に到着。
建物に入ると、左に窓口と自動券売機があり、片道切符を購入する。700円也。
みやげ物屋を冷やかしているうちに、いつの間にやら船が到着していた。渡し廊下の入り口にいる係員に切符を見せ、スタンプを押してもらいの乗船となった。
客室は2層で、その上がデッキになっている。今回は外には出ず、客室の際前列に座って、前方を眺めることに。
船内放送があり、出航。座席の向きと逆に、バックするように動き出してから、湾内で向きを変えて、東京湾へと乗り出す。前方を見るとずいぶんゆっくりと進んでいるようなのだが、横の景色を見ると、それなりの速度のよう。
瀬戸内海とは違って、航路の途中にはボートやタンカーがたむろしており、鉄道で言えば大幹線なのだな、と思う。
前方に見えていた山並みの稜線がはっきりとしてきて、陸地が近づいたことを知らせるように、カモメが舞うのを見ながら、金谷港に到着。その直前に、入れ替わるように、久里浜行きのフェリーが出航していて、海の上を走っているというのに、よくダイヤ通りに走るものだ、と感心する。狭い湾内に入り、どういう仕組みになっているのか、さほど移動もせずに小回りして向きを変え、着岸となる。金谷港は、フェリーの施設と漁船が同居しているような、こじんまりとした場所だった。
船を降り、係員に切符を渡してから、出口途中にあった、浜金谷駅までの地図を手にする。それに従って歩こうとするのだが、ガソリンスタンドの名前とかが微妙に違っている。駅への案内指示とかもないのだが、まあ、道路の具合とかは合っているようなので、そのまま歩いていき、二つ目の信号を左に曲がったら浜金谷駅らしき建物が見えた。
駅前は商店街などはなく、営業しているのか、そもそも古本屋なのか看板すらない店があったり、東京では見ることのできない、干物の天日干しをしている魚屋などがある程度。
浜金谷の駅に到着すると、張り紙があって、13時41分発の千葉行きは2番線から発車します、とある。列車毎にいちいち張り紙をしているのかと思ったら、その時にちょうど到着していた下り列車に関しては何も触れられていないので、41分発の列車だけのよう。
改札を抜けて、天井のない階段でホームに行き、待合室でポメラを広げてここまでの日記を書いていると、まだ時間があるのに、まもなく41分発の千葉行き列車が来ると言う。
確かに2番線に到着して、それに乗車すると、上り新宿さざなみ号の待ち合わせをすると言う。それで、この列車だけ番線が違うのか、と納得する。これ以外にも特急は走っているのだが、昼過ぎの新宿行きという変則的なダイヤのため、この列車に限って、浜金谷駅での追い越しとなったということか。
この新宿さざなみ号、乗ってみたいと思うのだが、なかなか機会が無い。東京に行く機会を見て、外房線から大回りで乗車しようか、などと、まだ旅の途中だと言うのに、すでに次の日程を考えてしまうのだから、業が深い。
浜金谷を出て、しばらくは海沿いを走るので東京湾を眺める。
海から離れたところで、再びポメラを広げて日記を書く。
14時12分に君津駅に到着し、向かいのホームに停車している、東京直通の快速列車に乗り換え、再びポメラでの執筆。14時27分の出発前に書き終えて、あとは再び読書となる。