徳江茂・久田進一・小田規夫「きっぷの中の情報の王様 地図式乗車券のすべて」(B5判、全104ページ、日本交通趣味協会1984年10月30日発行、定価1600円、正誤表・追補付き)
目次
はじめに(p3)
地図式きっぷで楽しもう(p9)
地図式券のあらまし(p21)
地図式硬券の大解説(p27)
連絡乗車券の概要(p70)
発着駅地図式総まくり(p72)
印刷券売機用の地図券(p77)
キレート式の出現とサーマル式(p86)
印刷発行機用きっぷ(p92)
簡易委託券(軟券)(p97)
バス用きっぷの解説(p92)
地図式乗車券というのは、出発駅から、○○円の区間一覧を地図で表示したもので、歴史としては国鉄では昭和10年から発売されたとのこと。本書では、多年度、多地区に渡っての、それらの切符の券面が多数掲載されている。
ただ、書籍としての構成が悪く、第一章でいきなり、地図式券のあるべき姿とかミス券とか語った後から、次の章に入って、襟を正したように地図式券の歴史などを語ったりしていて、ぱらぱらと立ち読みしただけでは、敷居が高すぎるように思えてしまう。本書に掲載された切符に添えられてる番号を見る分だと、500番台のものが冒頭に合ってから、続けて1番から始まっているので、最初は普通に歴史から語っていたのを、章を差し替えて前記のようなものを冒頭に持ってきたもののようで、かえって失敗してしまっている感じ。
地図式券の発売駅などの一覧や、金額区分などの表はあるのだが、国鉄が発行している資料には当たっていないようなので(そもそもそういう資料があるかは知らないが)、資料としてはやや乏しいものになってしまっている。
本書が出る前に、私鉄の地図式券を扱った「地図式きっぷ入門」という本が出ているそうなのだが、鉄道博物館ライブラリーの蔵書には見あたらず。
2012年4月7日追記
後に、上記の「地図式きっぷ入門 私鉄編」入手。こちら を参照。