読み鉄ブログ―いろいろと読みたい本があるんで―

読み鉄ブログ―いろいろと読みたい本があるんで―
吉岡心平「RMライブラリー121国鉄コンテナのすべて(上)」(B5判、全49ページ、ネコ・パブリッシング2009年9月1日発行)
吉岡心平「RMライブラリー122国鉄コンテナのすべて(下)」(B5判、全49ページ、ネコ・パブリッシング2009年10月1日発行)
コンテナ特集とは、RMライブラリーも相変わらずマニアックなネタの選び方をするなあ、と思いながら読んでいき、下巻を開いた時に、てっきり本書はコンテナ全般に関する本だと思っていたら、タイトルの通り、国鉄が開発・所有したコンテナのみを扱っていて、私有コンテナは含まれないことに気づいて驚いた。普通の雑多な貨物車ではなく、様々な種類の貨物を、同じ容器に入れて運ぼう、というコンセプトで作られたコンテナについてで、いくらページの薄いRMライブラリーだからと言って、上下巻に渡ってそれを書き上げるとは。上巻は、5トン、10トンコンテナについて、下巻はホッパコンテナやタンクコンテナについて解説がされている。掲載されている写真を見ると、そのほとんどが著者である吉岡心平撮影か所蔵となっており、著者の執念のようなものを感じさせられる。中身としては、各形式の紹介に徹しており、読み物としての要素は少ない。まあ、機関車や電車と違って、開発や運用に関するエピソードなどが残っているとも思えず、むしろそのストイックなまでの著者の態度に敬意を表したい。
ちなみに、国鉄コンテナに書かれている「戸口から戸口へ」は、参考にしたドイツ国鉄のコンテナに書かれていた「von Haus zu Haus」を訳したものだそうな。