笑倣江湖                  2018年,2014年との比較,感想

 

 

 

 

 

MAXAMより画像借用

 

 

 

2018年

 

2021年4月1日(木) 00:00 ~ 2021年8月11日(水) 23:59

 

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キャスト

令孤沖 : ディン・グワンセン 

任盈盈 : シュエ・ハオジン 

東方不敗 : ディン・ユーシー 

藍鳳凰 : リウ・ジアトン

 

スタッフ

原作 : 金庸 

プロデューサー : スン・ヨンファン、ヤン・ウェイドン 監督 : ジン・チェン 脚本 : モン・フワン

 

タイトル情報

笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン

金庸原作武侠ドラマ最新作、早くも日本上陸! 江湖統一の野望を胸に、武林正派と謎の邪教が激突! 死闘と策謀の果てに、剣客たちは何を見るのか……。

日月(じつげつ)神教の東方不敗(とうほうふはい)が、かつて本拠地としていた黒木崖を奪還。数年前に五岳剣派によって壊滅させられたはずの魔教が、再起したのだ。危機感を抱いた嵩山派の掌門・左冷禅(さ・れいぜん)は、秘伝の奥義書「辟邪剣譜(へきじゃけんぷ)」を手に入れて対抗しようとする――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

中国の人気作家、金庸作品。

 

2020年にウォレス・フォ版の

『笑倣江湖』2013年製作版がGyaO!で放送され、

1年後の2021年は、この2018年製昨版の放送となった。

 


 

 

 

 

 

 

 

キャスティング

 

2014年版

ウォレス・フォ版においては他の華流作品でみかけたことのある

有名キャスト(ハンドンやチェンシャオ、ダン・シャー、ヤン・ロン)が

多数出演していたが、

 

江湖の門派の抗争を描くにしても、

齢30はゆうに超えている筈のフォレスフォが、

若干20前後の青年役を演じるのは 

いささか老けすぎてるような痛々しい違和感が

どうしてもあったので。

 

 

それを反面教師としたのか?

今作は設定と演者との年齢差の開きがなく違和感がない。

この点は良かった。

 

 

 

2018年版

(作品初視聴当時)

主演のディン・グワンセン氏含め

お初にお目にかかる俳優さんばかり。

 

若く見積もっても10代、おまけ抜きにしても20代は堅く、

2014年版と比べても違和感なく安心して見ていられる。

 

東方不敗も、前作は女優ジョー・チェンが演じていたが

今作では見目麗しい男優 ディン・ユーシー (丁禹兮)が演じ、

存在感を発揮。

ぶっちゃけ、 主演の芋臭い子よりも     華がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東方不敗の恋路ラストの結末

 

前述の項目でも軽く東方不敗の性別について触れたが、

東方不敗を演じたのが男か女かで

前作とでは恋愛面の描かれ方がまるで違う。

 

 

 

2014年版

 

東方不敗(女優ジョー・チェン)

 

主人公令狐冲に好意を抱くも  → 令狐冲は任盈盈と両思い

 

トドメは (確か)令狐冲からうけ、倒される。

 

 

 

 

2018年版

 

東方不敗(男優ディン・ユーシー ) 

 

五毒教教主である藍鳳凰と一時は良い仲になるも、愛憎のもつれに発展。

 

最終局面、令狐冲と一戦交えるも

 

トドメは 上記の愛憎のもつれにより、藍鳳凰が東方不敗を刺す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャスティング〈駄〉

 

藍鳳凰 : リウ・ジアトン

東方不敗と良い仲になった藍鳳凰が韓国女優ソン・ユリ似の女優さんだったので。

彼女のシーンの度にソン・ユリが過ぎってしまった。

 

 

 

林平之:チェン・シュン

2014年版ではこの林平之役をチェン・シャオが演じており、

今作2018年版では陳汛チェン・シュンが。

前作チェン・シャオと遜色もない面倒くさい拗れキャラを好演。

主人公令孤沖 : ディン・グワンセン がぱっとしなかったので、

チェン・シュンが主人公を演じたらば良かったのに。

とも思ったりもした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャスティングの残念な点

 

主演ディン・グワンセン 、決して演技が下手だとは思わないのだが、

華がなく、魅力が全く感じられなかったこと。

役柄設定のせいも在るのだろうが、芋臭いと言うか、泥臭いと言うか。

そして、ヒロインとのラブラインも一切萌えず。

カップルというより、姉弟感のがしっくりくる。


『琅琊榜』〈壱〉や『扶揺』天権国王のワン・ジン・ソンが出演とのことで

OP画像を見てテンション上昇。しかし、登場が短すぎて期待も泡と散る。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

独特な世界観と拘り

 

本題に入る前に

少し前置き的説明になるのだが…

 

近年制作の華流ドラマ

(をあまり視聴しない方にも簡単なご説明)の傾向や特徴に軽く触れたい。

 

映像は物凄く綺麗で明るい。→高画質、高解像度化。

衣装や小物調度品にも各作品ごとに拘りが感じられるものばかり、

その分制作費もかけられており、目の保養。

出演キャストもメイクを施し、男女問わず非常に美しい。

 

 

 

 

ココからが本題

 

 

今回の『レジェンド・オブ・スウォーズマン』

 

注目すべきは

ウォレス・フォ主演版よりも4年も新しい作品であるはずなのに

敢えて昔風を意識して制作?

敢えて逆行したかのような世界観。

全体的に暗めの造りでレトロ感満載な映像。

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

(漫画で例えるなら)

劇画チックな男性漫画

 

 

 

因みに、両作を別のものに例えると明確

ウォレス・フォ版の『笑傲江湖』は全体的に原色ポップなパステルカラーな印象。

極端に例えると少女向け漫画

同じ原作作品ながら、毛色が…全く世界観が異なる こと。

 

 





 

 

 

更に興味深いのは

 

近年制作の金庸作品、

今作の『笑傲江湖 』も含めると5作。

どれも冒頭1話は視聴しましたが、

 

 

 

共通して言えることは

 

(どれも『笑傲江湖 』2018年同様な作りで)

 

 

 

暗め

 

敢えてのレトロ感

 

劇画チックな造り。(公式サイトのメイン画像など、顕著)

 

 

 

 

これらを意識して作られていること。

 

 

同じ原作作品でありながら4年前に制作の

ウォレス・フォ版『笑傲江湖 』とは、まるで毛色が違うこと。

これって作者である金庸の意向なのかしら?と疑問にも思ったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総評

 

作品の主要中心的人物の年齢設定を

前作よりも若めな布陣にしたのは良かった。

しかし、主演の魅力不足や脚本全体的に物足りなさを感じ、一向に嵌らず終わった。

 

前作フォレスフォ版含む直近制作の金庸作品では

重複キャストや映像の質感なども近似的だったが。

今作はそれらとは一線を画していること。

お馴染み重複キャストの出演もなく、時代を感じさせる劇画チックで暗めな作り。

現代の彩り豊か、華やかな中国ドラマとは全く別物であり。

敢えて時代を逆行しているような世界観だった。

 

『琅琊榜』〈壱〉でも存在感を放った

演技派俳優ワンジンソンに期待するも、登場シーンが短すぎて撃沈。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

2014年版と2018年版の比較総合

 

 

・主要キャストの知名度の有無

 

・主要キャストの年齢

 

・映像の明暗

 

・レトロ感の有無

 

・ドラマの色、世界観の差

 

・東方不敗の演者が男か女か

 

・東方不敗の恋愛面と結末

 

 

 

 

 

両作に一長一短あるものの、個人的には両作ともハマるほどでもなかった。

 

 

Wikipediaを見ると

原作者である金庸は東方不敗を女性が演じるのは良しとしてなかったとのこと。

お亡くなりに前に…

見目麗しい(男性版)東方不敗が実現できて良かったですね、と思ったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

こちらは2014年制作の『月下の恋歌』レビュー