『青雲志』
      せいうんし    天に誓う想い 2016
    
GyaO! 2週目
 シネマート
 
シネマート画像拝借

ⓒ(C)H&R Century Pictures Company Limited

 

 

 

 

2022年3/15〜まで

 

 〜 

 

 

 

 

 

2022年6/9〜現在放送終了

 

2023年2/21〜 放送決定

 
 
更新 毎日2話   0:00〜

 

 

あらすじ

青雲山のふもとにある小さな村の人々が、一晩の間に殺戮される。唯一生き残るのは少年時代の張小凡と友人の林驚羽のみ。武術界最大派閥の「青雲門」がこの二人の少年を引き取る。

聡明な林驚羽は最も偉い首座の弟子に選ばれるが、素朴で才能がなさそうな張小凡は誰からも選ばれないあげく、最も力のない首座のところに飛ばされる。数年経ったが、張小凡はどれだけ練習しても進歩なく、結局厨房の煮炊きになる。

しかし、60年に一度行われる武術大会で、張小凡が奇跡的に決勝戦まで進出。しかし、青雲山一の美女陸雪琪に勝てるところを、幼馴染みの田霊児のことを思い出し、優勝することを諦める。

大会後に、張小凡は前位の生徒と一緒に試練を受けろと命じられて下山し、民間で魔族のお姫様碧瑶をはじめ様々な人と出会い、冒険を始める... 

 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

注意:文章内の記載数字はドラマの出展話数を意味しています。

 

 

 

 

万剣一

まん・けんいち

演:黄海冰  ホアン・ハイビン

 

 

 

  白衣白髪の謎の剣士

 

 

3田霊児

白衣白髪の謎の剣士。

 

先祖祠堂の方らしいが滅多に姿を現さない

青雲門、現在の首座方の師兄にあたる人。

 

 

青雲門内で魔教徒の襲撃被害に遭った小凡を2度救う。

(実は青雲門龍首峰りゅうしゅほう蒼松が黒装束の魔教徒に扮したもの)

 

 

 

剣一の弟弟子の一人

青雲門龍首峰りゅうしゅほう

蒼松(そうしょう)道人

 

蒼松は

自身が青雲に入門以来弟のように可愛がってもらった万剣一との

思い出を時折懐かしみ

入門間もない林驚羽に、当時の自分を重ねてしまうようだ。

 

〈蒼松の万剣一への思い入れが深すぎて終盤の暴走に拍車をかける〉

 

 

 

万剣一の序盤の登場は

2話と3話の極限られた短いものだが、

兎に角剣裁きが華麗

(流石ベテラン俳優、史劇の王子と言われるだけのことはある。)

 

100年前の正邪の恋とその才能から

魔教の者からも一目置かれる存在。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

  万剣一の恋

 

 

14話(渝都)での舞台劇

青雲門徒と魔教の乙女との恋物語の

モデルとなった人物

 

 

 

百年ほど前

当時

青雲門一とされた弟子で若くして異彩を放っていた;34

(現在の掌門の兄弟子でもあり、

本来ならば次の掌門と嘱望されているほどの人物だったと推察)

 

だがその者は後に

魔教の女と恋に落ち

自ら将来を潰してしまった。

 

当時

正道と邪道の間には

今のような対立もなく

掌門(天成子)も筋が通った方で

その二人の恋に干渉せず

正道と邪道のわだかまりが

和らぐと期待されていた

 

だが

円満な結末を迎える筈の日

青雲の破壊と誅仙剣の奪取が

女の目的だと判明した

 

 

その弟子の過ちにより

正道と邪道の戦いが始まり

青雲の弟子に多くの犠牲者が出た

 

 

師尊も戦死し

万剣一の弟弟子である

(兄弟子なのか弟弟子なのか?)

道玄(現掌門)

が掌門の座を継いだ

 

それ以来

魔教とは相いれぬ仲となった

 

 

 

 

 

↓↓↓

この物語を

よくよく噛み締めてみると

1話冒頭の

正道と邪道の戦い

のキッカケとなった事件

である訳なのね。

 

 

 

 

 

その後、

剣一は

青雲から除名され

青雲門内の裏山の先祖祠堂にひっそり暮らしている。:34

 

剣一と現掌門とは兄弟のように深い絆があったが、

剣一と魔教徒との恋路のせいで

現掌門との間にも亀裂が生じてしまった。:32

 

 

 

それって

未来の小凡と驚羽を彷彿させるフラグ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  万剣一から明かされる更なる真相

 

47話

 

数百年前

正道と邪道の戦いの後

魔教と青雲門の関係が緊迫した

青雲七脈も世代の違いが有り

複雑な仲だった

 

当時 青雲の掌門

 

つまり

わしと道玄師兄の師匠(である)、天成子てんせいし は

 

誅仙剣と掌門の座を

わしに託す考えじゃった

 

 

( 中略~映像のみ 幽姫と出会い恋に落ちる若かりし頃の剣一 挿入 )

 

 

だが

あの戦いで

(100年前の魔教と青雲門との戦い)

多くの弟子を失い

 

わしも私情により罪を犯し

処罰された故

 

道玄師兄が掌門になり

誅仙剣を使ったことで

修術を損ねた師匠は

逝去された

 

 

その後

わしは祖師祠堂で誅仙剣を守ることに

 

誅仙剣は巨大な力により

所持者の寿命を削る

 

だから

慎重に扱っておる

 

林驚羽

祖師祠堂を守る意味が分かったか?

 

 

そして14話で披露した劇の二人の内の一人が

剣一だったと小凡と林驚羽は理解するのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  万剣一の言葉

 

 

45流波山で

一年ぶりに再会した小凡の言葉に

かつての万師兄の言葉を思い出す田不易。

 

 

 

田道人

なぜ魔教の朱雀聖使の肩を持つのですか?

 

 

剣一

幽姫(魔教・鬼王宗朱雀聖使)は

心優しい者だ

正道の者として

有無をいわさず

殺すわけにはいかん

 


 

 

 

 

 

 

 

  万剣一の人柄が分かるエピソード

 

 

47

私情と大義の両立ができぬ時は

大義を選べと

47話の剣一との会話からそう悟った小凡

 

しかし

大義を選び孤独で人生の喜びも感じない

祠堂の中で一人隔絶された世界に身を置いて生きている

今の彼はそれで幸せなのだろうか。

色々考えさせられる

 

 

 

 

 

 

魔教から祠堂を守るため待機中の

剣一と小凡:47

 剣一 

邪は邪でなく 

正は正ではない

 

邪じゃ即ち邪

正は即ち正

 

邪は心より生じ

 

世の中の事は

大方執念から起こる

 

そなたの心にも執念があろう

 

 

 

小凡

その通りです

驚羽のように執念を捨てなくては

 

 

 剣一 

今後どのように道を進むべきか

自分でよく考えてから

歩んでいきなさい

 

 

 

 

 

48

 剣一 

もしいつか魔教にやられたら

祖祠堂と誅仙剣の守りを林驚羽に依頼

 

 

 

 

52

幽姫と100年ぶりの再会でのやりとり

 

 幽姫 

やっと再会出来た

もう一度訊く

一緒について来て

 

 

 

 剣一 

わしが青雲に残った理由が分からぬのか

 

 

 幽姫 

師匠殺しの濡れ衣を着せられて

まだ青雲を庇うの?

 

 

 

 剣一 

碧瑤と小凡のことを驚羽から聞いた

青雲を離れ一緒に逃げようという碧瑤に

小凡はこう答えたそうじゃ

 

小さい時から青雲で育ち

青雲は自分の故郷じゃと

 

 

 幽姫 

裏切られても

この世界に見捨てられても

非ぬ大罪を着せられても構わないの?

 

 

 剣一 

孤児だったわしと道玄は青雲の師匠に引き取られ

青雲で他の子らと育てられてきた

 

その後

蒼松が来て

水月と田不易もやって来た

 

思い入れがあるのは 小凡もわしも同じじゃ

 

 

 幽姫 

でも遠い彼方で

約束が果たされる日を

ただ待ち続けている人間が居る

 

その人の気持は

どうでもいいというの

 

 

 剣一 

幽姫 すまない

 

 

 

 

 幽姫の言う

人の気持ちはどうでもいいの?

って

そもそも魔教側が

誅仙剣の奪取という本来の目的を隠しながらだまし討で

恋を仕掛けたのに

その罪を反故にしておきながら

何故に被害者ぶった物言いができるのか。

だまし討をした時点で、約束がどうこう言える立場じゃないのに

な~に言ってんだか。

ってちょいと苛々するのよね

 


 

 

 

蒼松が魔教(煉血堂→鬼王宗)の間者と公になってからの

剣一と林驚羽の会話

 

 剣一 

師匠に会ったか

 

林驚羽

蒼松は裏切り者です

 

 

 

 剣一 

一日師として仰げば

一生父として慕うべし

 

 

裏切り者であっても

そなたの師匠じゃ

弟子入りした日から

死ぬまで一生変わらぬ

 

 

 

〈中略〉

 

驚羽 死者は還らぬ

憎しみに生きれば

蒼松のようになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  駄〈 斬龍剣  〉万剣一の剣の疑問

 

:54

剣一の斬龍剣を林驚羽に譲る

 

 

斬龍剣は誰のもの?

白衣白髪の謎の剣士、万剣一だが

その剣一の体の一部とも言える剣を林驚羽に

譲る件が終盤になるとちょいちょい登場する。

 

万剣一の剣が〈斬龍剣〉なのだが

 

この〈斬龍剣〉にはちょっとおかしな点があるのだ。

 

実は4話霊児が煉血堂に拉致された救出に向かう

林驚羽と小凡の会話中、林驚羽が師匠の剣〈斬龍剣〉を

借りて来たとの台詞がある。

しかし

4話の段階では

林驚羽の師匠は龍首峰の蒼松であって、

まだ万剣一ではない。

 

同じ剣が2本あるとは到底考えられない。

では

〈斬龍剣〉の真の主は誰なのか?

いささか疑問が残るのだ。

 

 

 

 

 

 

万剣一の剣はどれが本物?

 

これって制作側のミス?

もやもやが残るのだ。

 

理由は分からないのですが

剣一の剣は2本ある?

 

修行者の剣が2本あるってあまり聴かないので、

ちょっと気になって。

 

また②での魔教徒との対峙シーンでは

祠堂の誅仙剣を使った可能性もあるなと

一瞬過ったものの、

③を見る限り同一の剣ではなかった。

 

 

 

①主人公小凡を魔教から救出した際の3.4話辺りのシーン

 

 

②終盤の魔教の襲撃に華麗な剣裁きで対峙する剣一

 

 

 

③原作『誅仙』と同名、青雲門の秘宝”誅仙剣”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  万剣一の別視点

 

 

 

剣一の思考・発言は

”100年前の魔教徒との禁断の恋”含め

ほんと

小凡(『青雲志』ⅰの)と

モロ被り。

原作者も敢えて意識して寄せている模様。

 

 

だからこそ

青雲志ⅰで

小凡が魔教に転じず青雲に残っていた場合の

万剣一は

小凡自身の映し鏡的存在。

 

謂わば

万剣一は小凡の

未来の(可能性を秘めた)

ロールモデルとも言える人物とも言えるのだ。

 

 

万剣一

 

 

主人公・張小凡

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと同時に


 

 

 

100年前の事案 → 碧瑤との愛の行方と

 

正邪の戦いに発展を孕んだ

 

懸念 を抱かせる

 

 

 

今再び同じことが起こるのか?と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『青雲志』

 

 

  作品の肝  

小凡の持つ 

 

・異なる門派の異なる術

 

・体内にある天書の力

 

・魔教の娘碧瑤との禁断の恋の行方

 

 

 

 

 

秘められたこれらの要素が

 

じわじわと露見し、主人公小凡が

 

追い詰められてゆく。

 

そして万剣一の様になってしまうのかと