近代文学の講座は熱血先生の出番です。
芥川文芸の新しい読み方ということで、4作品の解説をしてくださいました。
『戯作三昧げさくざんまい』『地獄変』『奉教人ほうきょうにんの死』『枯野抄かれのしょう』
残念乍ら、私は『地獄変』は聞いたことがあったけど読んだことはないです。
他の3作品はタイトルさえ聞いたことがなかったのです。
まあ、ええねん。それでも大人になれるねん。
…………先生の講義より
芥川は漱石を崇拝していたが、大正5年漱石の死に大きな衝撃を受けた。
このうち3作は、昔の有名人(創作も有)を主役にしている。
戯作三昧は60歳を過ぎている滝沢馬琴が銭湯で身体を洗っているときから始まる一日のおはなし。何十年来の生活や創作の苦しみに疲れていた。
地獄変は絵師の良秀。痩身でいじわるそうな老人がいつか怖ろしい経験を…
奉教人の死は「ろうれんぞ」という美少年の行動がみんなを感動させます。ネタバレは言うまい。
枯野抄は、芭蕉の臨終に会った弟子達などの心持を書いたおはなし。芥川が漱石の死で感じたことも土台にある。
どの作品も主人公が芸術を考え、深めていったり、その死が芸術のようだったり…。
人生から芸術を考えさせられるものなんだと思いました。
まあ、熱血先生にしてみれば、「それだけしか伝わってないんか〜い」かな?
本日はここまでですが、なかなかブログが進みません。
書きたいことは次々出てくるのに
次回は短歌の話題です。
小さな船が堀をゆったりとすすんでいきます
………
お知らせを
12日まで展示しているようです。この展示のミニチュアがありました。かわいかったです。