コロレド大司教猊下(山口祐一郎さん)、ふたりのモーツアルトに対して大部態度が違うようです。
猊下とヴォルフの破局となる “鬘投げ” のシーン。
コロレド「お前はウィーンで野たれ死ぬぞ。演奏させぬよう、手をうった。」
ヴォルフ「権力者の汚い手、僕にも武器はある」
井上芳雄さんのヴォルフは寛大にも(笑)差し伸べた猊下の手を避け、片手で掴んで汚いモノのように振り払います。いかにも嫌そうに。
(まあ ‘汚い手’って歌ってますし。)
ヴォルフ「才能だ。音楽の国で僕はプリンスなんだ。
僕の時間と金を返せ。
僕を閉じ込めるな。」
聞きたくない聞きたくな~い、と背を向け耳を塞ぐ猊下に詰め寄り、無理にでも聴かせようとします。
(引く猊下)
鬘を投げる時も猊下を目がけて(ぶつけようと?)投げます。
猊下はたいそう傷つかれたご様子で、しかし去って行こうとするヴォルフ(というか猊下が「放り出せ!」って命令したんですけどね)を痛ましそうな眼で見つめます。
ご自分の胸か腕を抱き(鬘をキャッチできれば鬘を)、切なそうに背を向けます。
もうご自分の手からヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトの音楽は去ってしまったと諦めていらっしゃるようでした。