サクラ咲クトキ…《第9話》 | 雷♪のまとまりない日記♪

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朝早くから人が集まり、広場は騒然としていた。


そのうち警察もやって来て、目撃者達に話を聞いていた。

羞恥心の3人も、念の為と話を聞かれた。



「火事の原因は…おそらく、煙草の不始末でしょう。」


観光客と思われる人間が、煙草の吸殻を茂みに捨てたのだろうと…。

そこから火は勢いを増して広がり、広場のおよそ半分が炎に包まれた。

周囲にあった木も焼けてしまい、ほとんどが崩れ落ちてしまっている。



「この木も…もう駄目でしょうね。」



そんな中はなの桜の木だけは、黒焦げてしまっているが、形はそのままに立っていた。

木の幹は焼けてしまったが、青々とした葉っぱは残っている。



「いつ倒れてもおかしくないので、あまり近づかないように。」


木の周囲にはロープが張られ、側に近づくことが出来なくなった。



スタッフらも話を聞かれる為、今日の撮影は急遽中止。

午後になると、広場には再び静けさが戻った。







「はな…はなっ!!返事してくれよっ!!」

「はなちゃんッ!!」

「なぁ…頼むから返事しろって・・・・ッ」


必死に呼びかけるが…返事は返ってこない。




あの火事の日から、はなは3人の前に姿を現さなくなった。

3人が長期の撮影を終えて帰る予定の、1週間前の出来事だった…。





-つづく-