皆さんご存じ、ゲーム「ポケットモンスター」のピカチュウ。

赤いほっぺが印象的な、十万ボルトを出せる、ダルマみたいな体型をしたねずみポケモンである。

ネズミのキャラクターと言われたらベスト3には入るくらいの人気を勝ち取った、紛れもない「勝者」である。くれぐれも無礼のないように…

さて、この記事をご覧の方の中にピカチュウの鳴き声を聞いたことがある方はいらっしゃるだろうか?

ピカチュウ様は高貴な身分である為、我々がお目にかかることが少なく聞いたことの無い方も多いと思われる。

そんな皆様の為に貴重な参考資料を用意した。

 

 

何とも可憐で、そうでありながらも生命力を感じさせる鳴き声である。

この鳴き声を文字に落とし込むと「ピカ!」「ピカチュウ~」のようになるが、ここで一つの疑問が生じる。

ピカチュウは姿が発見される前からこの鳴き声だったのだろうか?

ピカチュウと鳴くからピカチュウを名付けた、というにしてはあまりにも日本語の影響が強く表れている鳴き声ではなかろうか?

「ピカ」は放電の際、ぴかぴか輝くからと解釈できる。

英語では「sparkle」、ドイツ語では「Glänzend」、中国語では「闪亮的」などとそもそも擬音、またはそれに類似したものが見出しにくい。

「チュウ」は日本語で表した鼠の鳴き声に聞こえる。

英語では「squeak」、ドイツ語では「quiek」、中国語では「吱(ジイ)」などと表現するため、他国では通用しないのである。

ピカチュウは電気タイプのねずみポケモンであり、偶然とは言い切れないような関係性がある。

 

とは言え、ピカチュウと命名してからピカチュウが鳴き声を変えた、または姿や性質を変えたとは考えにくいのである。

生物とは、危機に晒されることにより「進化」していくのであるが、上記の変化を引き起こすような具体的な危機は「ピカチュウに近い鳴き声の奴以外を人間の手で殲滅させる」とか「電気タイプで鼠っぽくなるまで上手く遺伝子操作を繰り返す」等しか思いつかない。

このようなことがあるとするならば動物愛護団体にお叱りを受けかねないし、ゲームとして発売できないだろう(黒い任天堂というのもあるのでなくはないが)

 

となると、任天堂とゲーフリの名誉のためにも「この鳴き声は偶然である。」と結論づけたくもなるがまだ早い。第三の原因がある。

それは「ポケモンの鳴き声を元に日本語が変化した」という説である。

 ポケットモンスター 総収益はTITLEMAXによると921億ドル(約10.1兆円)にも及ぶらしい。

ここまで影響力があるとなれば日本語への影響も、当然考慮しなければならない。

そもそもポケモンの販売元である我らの任天堂は京都にある。

京都は昔は都として栄え、1100年間にもわたって政治と文化の発信地であった。文化には言語も含まれる。

どれだけの影響力があるかよくお判りいただけるだろう。

よって、「ピカ」がぴかぴかに変化し、光り輝く様を表す擬音となり、「チュウ」は日本人がポケモンブームによりぴかちゅうぴかちゅう言っているのを見た鼠がまねてちゅうちゅう言い始めた、としても何ら不自然ではなく、むしろ合理的であるとさえ言えよう。

以上を持ってピカチュウの鳴き声は命名によるものではなく、「日本語がそれにあわせて変化した」と結論付ける。QED証明終了。