・『失敗』とは、人間が関わって行う一つの行為が、初めに定めた目的を達成できないことである。
・小さな失敗を不用意に避けることは、将来起こりうる大きな失敗の準備をしていることだ。
・失敗学習は、サポートが大変であるが、それ以上の意義がある。
・成功への道を最短で教える合理的な学習法では、吸収した知識を本当に身につけることができない、失敗を経験することで知識の必要性を体感・実感しながら学んでいくことで、どんな場面にでも応用して使える真の知識を身につけることができる。
・トヨタのチーフエンジニアとは、車づくりの全工程を理解し、部門間の調整を行う人のことであるが、どんなに有能な人でも自動車のように多数の部品かならる複雑なシステムのすべての詳細を一人で把握することは不可能であるため、実際のチーフエンジニアは、それぞれの部門の役割をある程度理解した上で、異なった部門間の利害を調整する能力が求められる。大失敗を誘発する樹木構造をかんがえると、各部門の人ではカバーしきれない部門間の関係性からくるトラブルが最も失敗を起こしやすい部分であり、その部分の失敗を未然に防ぐ役割をチーフエンジニアは担っている。
・失敗情報は伝わりにくく、時間が経つと減衰する。失敗情報は、人間の心理として、自分の保身として、政治的に隠されることが度々ある。神話化されると一面的な偏った見方のみ伝わりやすくなる。失敗情報は知識がない人が伝えると単純化されてしまう。
・人は自分の立場に置き換えてそれを実感できた時に初めて他人の失敗から教訓を得ることができる。
・失敗情報は、「事象」、「経過」、「原因(推定原因)」、「対処」、「総括」の項目ごとに行うべきである。
・真の理解への理想的プロセス。行動に始まって、体感・実感によって知識の受け入れの素地を築いた後は、自分の失敗体験だけでなく、他人の失敗体験を仮想失敗体験として吸収し、さらには学習した知識などを次々吸収し蓄えていきます。その中で、最終的には真の理解へと至るのが、創造力養成のための理想的なプロセスである。
・いいものを想像する上で重要なことは、アイデアの種をつなげて生み出したものが本当にそれでいいのか何度も検討し直すことである。周りから批判してもらいブラッシュアップする。時には、アイデアの種を欲張って全て入れるのではなく大胆に切り捨てることも必要である。
・思考展開図。企画テーマ→課題→課題要素→具体的な解決方法→具体案→目的達成。
・単純な理由で致命的な失敗が起こる原因は、2つあり。①技術が成熟していること、②大増産、もしくはこうとダウン対策やリストラ対策が図られていること
・必要な失敗情報は最大300個。この数字は、1人の人間が知識として吸収できる限界でもあるし、300個程度あれば十分である。
・失敗日新たな創造行為の第一歩に過ぎない。その失敗と上手く付き合い、上手く活用していくためにも、まずは失敗を恥である、減点の対象であると考える今の日本の失敗文化そのものを変えていく必要がある