・サードプレイスの特徴は「自発的」であることである。サードプレイスに参加することに強制という要素はない。サードプレイスに参加する理由とは、本人がそれを楽しいと思うからこそである。楽しく無くなってしまえば、その人はサードプレイスに参加しなくなってしまう。これこそ「強制されない自発性」である。本書では強制されない自発性を、ゆるさと呼ぶ。そして、サードプレイスとはゆるさを持つ場であり、本書ではゆるい場と位置付ける。
・オールデンバーグが挙げたサードプレイスの特徴は、「中立の領域」「人を平等にする」「会話が主な活動」「利用しやすさと便宜」「常連」「目立たない存在」「遊び心がある」「もう一つの我が家」という8つの特徴がある。これに加えて本書では、「出入り自由」「常連が偉くない」「事務局が目立たない」「楽しいから参加する」の4つの特徴を追加し、サードプレイスの特徴を12とする。
・ゆるい場を作る人々の種類。「創設者」「運営者」「参加者」の3種類がある。参加できるコミュニティがある人は、そうでない人よりも幸福感が高い。しかし、自分でコミュニティを作る人はもっと幸福感が高い。たとえ参加者であっても、もしそこが気に入って何某かの役割を果たせば、運営者になれる。また、あるゆるい場の参加者になることで刺激を受け、自分が別のゆるい場を作ることもある。
・ゆるい場を作る際にはハードの場とソフトの場という違いを意識すると良い。ハードは、物理的な空間を借りる費用が発生し、リスクが生じる。一方で、ソフトは、固定的な空間や物件がなくとも定期的にイベントを行う場である。空間、物件に関する費用がないためリスクも低くなる。ゆるい場を作る際は、まずはソフトの場作りから始めた方が良い。
(事例1「まちの非武装地域」としてのコワーキングスペース)
・My本棚とは、棚一つ一つがメンバーの自己紹介の場になっているものである。チガラボには、出会った人々の「人となりを知り、オープンに違いや変化を楽しむこと」を大事にするという考え方がある。
・チガラボチャレンジとは、何かやりたいことを持っている人が、まずはその考えを他者に向けてプレゼンすることで、その場の参加メンバーからアイデアや支援をもらいやりたいことを整理してさらに実践していく場である。チガラボチャレンジは、月に一回開催される。プレゼンのコツは、「なぜやりたいのか?」「何を実現したいのか?」「どうやってやるのか?」という3つの観点に留意することである。チガラボチャレンジは、プレゼンする人だけでなく、プレゼンされる側も、自分はどうだろうと振り返るきっかけになり、双方にとって自分のチャレンジに向けて背中を押してもらえる場である。
(事例2まちの学校、コラーニングスペース)
(事例3全員で運営するコモンズ農園)
(事例4みんなでみんなに大丈夫力をつける)
・議題を考えることに追われ、回を楽しめなくならないように、何事も決めすぎない。機を待つことも重要である。
・多様な人を受け入れる。人は常に、良くも悪くもその人の置かれている状況や環境、蓄積された経験や価値観がかぶさって生きている。でももし玉ねぎみたいに外側からそれらを剥いて行ったら、真にはみんないいやつが残ると考え、コミュニティ運営の中でさまざまな人に出会い、接している。
(事例5十人十色、大人たちの街の学び舎)
(事例6都市のコミュニティ菜園)
・地域には素晴らしい経験や特技をお持ちのシニアが多くいる。このようなシニアたちに活躍してもらえる機会を創出していくことも、これからの地域づくりにおいて重要なポイントになる。
・何もなくても大丈夫。自分が実現したい思いを発信して、まずは無理なくできることから、小さなことから一歩を踏み出してみること。それは必ず未来の何かに繋がっていくはずだと信じている。
(事例7イベント未満、カウンセリング未満の話せるシェア本屋)
(事例8誰もが心地よく暮らし、働ける場を作る)
・心地よい社会を考えるには、自分以外の誰かの「自分らしさ」を受け止めあう覚悟と、多様な人と関わり合う姿勢が必要である。
・一般職から総合職になることで、より創造的な仕事に挑戦できる立場になり、実際に任せられる仕事の質の変化はやりがいを感じるものだったが、以前の部署にいたときのような、自分が必要とされている感覚や仲間と協力して業務を進めている実感が薄れた。
・会社時代には高い給与をもらって今にも関わらず、ボランティアなマッサージをした時にもらった五百円が忘れられない。
(事例9シニアと仕事と地域をつなげる)
(事例10「企業研修」をきっかけに会社員が地域にゆるく関わっていく)
(事例11富士山が微笑む若者のまちづくり)
(事例12人と農を結ぶ暮らしの創造)
(事例13たのしく備える新しい減災・防災のかたち)
(事例14多様な関係人口とのつながりがまちを変える)
(事例15面白そう、楽しそうでつながる里山のコミュニティ)
(事例16定年後に地域とゆるくつながる)
(事例17医療をもっとカジュアルに語りたい)