・恐れと不安。自立は重要だ。それどころか不可欠であり達成しなければならないものである。しかし私たちの社会は相互依存で成り立っているのだから、自立という土台の上に、相互依存の能力を身につけなくてはならない。なんであれ重要な成果を上げるにはどのようなスキルにも増して、相互依存の能力が必要なのである。
・今すぐ欲しい。経営者は今日の成果を求める。しかし真の成功は持続性と成長である。つまり、今日の結果を出す必要性と、明日の成功に結びつく能力に投資する必要性のバランスをとらなければならない。それと同じことは、自分の健康、結婚生活、家族の絆、自分が所属するコミュニティのニーズについても言える。
・避難と被害者意識。自分の抱えている問題や困難を他人や状況のせいにすることが当然のようになってしまっている。しかし、実際には自分とその問題をつなぐ鎖を強くするだけなのである。謙虚な人は自分が置かれた状況を受け入れ、責任を取る。勇気ある人は、主体的に困難に取り組み、創造的に克服していく。こうした人たちは、自ら選択することによって大きな力を得るのである。
・絶望。多くの人たちは今の社会で生き残るために、「何かあった時に落胆しなくともすむように、人生に対する期待のハードルを最初から下げておけばいい」というような態度をとっている。しかしこれは、人間の長い歴史を通して見出された成長と希望の原則「自分の人生は自分で創造する」とは正反対の態度である。
・バランスの欠如。「もっと早く出勤し、もっと遅くまで残業しなさい。もっと効率的に働きなさい。今は忍耐あるのみ」という現代社会にただ応じてきたら、心の平和なバランスの良い生活は得られない。自分にとって最も重要な事柄を明らかにし、それを誠実に実行して初めて得られるのである。
・「利己主義」。すべての人に成功が行き渡ってなお余りあると考える「豊かさマインド」を持つ人、他者を尊重し、お互いの利益のために無私の気持ちで働く人によってこそ、真の優れた業績はなされるのである。
・理解されたいという渇望。ほとんどの人は、感情的な未熟さゆえ他者の話を真剣に聞くことができず、自分の考えを伝えることばかり考え、相手を理解することに神経を集中しようとしない。現代社会においては、理解と影響力が大事だと声高に叫ばれている。しかしながら影響力を与えるということは、たとえ1人でも真剣に聞いてくれる他者との相互理解という原則に基づくものなのである。
・対立と相違。考えかが違うからといって、解決策を最低の共通点まで引き下げなければならないのは、なんともったいない話である。妥協せず、創造的協力という原則に従えば、双方が最初に持っていた考え方を上回る素晴らしい解決策を生み出せる。
・私的停滞感。人間の本質には4つの側面がある。肉体、知性、心情、精神。
(インサイド・アウト)
・ピグマリオン効果によって、モノの見方の方が人の内面の深いところで作用している。要するに、何を見るかというよりも、どのようなレンズを通して見ているかが問題であり、そのレンズこそが一人一人の世界観を司っているのである。
・人格こそが第一の偉大さであり、社会的評価はその次にくる第二の偉大さである。第一の偉大さを欠いていれば、いずれ同僚や配偶者、友人、反抗期の子供との関係にヒビが入るのは避けられない。逆に、人格は素晴らしいのに口下手で、思うように人間関係が築けない人がいるが、人格はどんな言動よりも遥かに雄弁であるため、人格をよく知っているからという理由で100%信頼されることもある。
・「7つの習慣」のどれもが基礎であり、第一の偉大さにつながるものである。
・パラダイムとは、平たく言えば物事の「見方」であり、物事をどう認識し、理解し、解釈しているかである。
・2人の人間が同じ絵を見ながら意見が異なり、しかも両方の意見が正しいという状況がありうることがある。それは論理的というよりも心理的な問題である。
・誰しも、自分は物事をあるがままに、客観的に見ていると思いがちである。だがら実際はそうではない。私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、わたしたちのあるがままの世界を見ているのであり、自分自身が条件付けされた状態で世界を見ているのである。自分の頭の中にある地図、思い込み、つまり基本的なパラダイムと、それによって受ける影響の程度を自覚し、理解するほど、自分のパラダイムに対して責任を持てるようになる。自分のパラダイムを見つめ、現実に擦り合わせて、他の人の意見に耳を傾け、その人のパラダイムを受け入れる。その結果、遥かに客観的で、より大きな絵が見えてくるのである。
・パラダイムと人格を切り離すことはできない。人間においては、あり方は見方に直結するのであり、どうみるかとどうあるかは強い相関関係で結ばれている。あり方を変えずに見方を変えることはできない。その逆もまたしかりである。
・人は生まれながらにして原則の存在を知り、意識している。原則は基礎的なものであり、自明であるから議論の余地すらない。原則に反する価値観に従って充実した人生を送ろうとすることは愚かであり、原則が自明の理であることはすぐにわかる。原則とは、あらゆる状況に普遍的に応用できる深い基本の真理である。例えば、公正、誠実、正直、人間の尊厳、奉仕、貢献、本質、美徳、可能性、忍耐、養育、励ましである。これらの原則を体得し、自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福を得られる。これが人格主義である。
・成功は、個性、社会的イメージ、態度・行動、スキル、テクニックなどによって、人間関係を円滑にすることから生まれるという考え方が、個性主義である。個性主義はうまくいくように思えるかもしれないが、個性主義は人を惑わし、欺く。
・個性主義は、問題に対して、もっと深く根本的に見なければならないことがあるにも関わらず、表面的で一時的な解決方法しか提案できない。
・「7つの習慣」とは、この新しいレベルの思考である。原則を中心に据え、人格を土台とし、インサイド・アウト(内から外へ)のアプローチによって、個人の成長、効果的な人間関係を実現しようという思考である。
(7つの習慣とは)
・本書では、知識、スキル、意欲の三つが交わる部分を習慣と定義したい。
・「7つの習慣」は、依存から自立へ、そして相互依存へと至る「成長の連続体」を導くプロセスである。依存状態にある人は、望む結果を得るためには他者に頼らなくてはならない。自立状態にある人は、自分の力で望む結果を得られる。相互依存状態にある人は、自分の努力と他者の努力を合わせて、最大限の成功を手にする。
・自立は最高のレベルではない。自立という考え方だけでは、相互依存で成り立つ現実に対応できないのである。相互依存は自立よりも遥かに成熟した状態であり、高度な概念である。相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の段階に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができていないからだ。
・第1、第2、第3の習慣は自制をテーマにしている。これは依存から自立へと成長するための習慣である。人格の成長に不可欠な私的成功をもたらす習慣である。真に自立した人間になれば、効果的な相互依存の土台ができる。この人格の土台の上に、個々人の個性を活かしたチームワーク、協力、コミュニケーションの公的成功を築いていく。これは、第4、第5、第6の習慣になる。第7の習慣は、最新再生の習慣である。人間を構成する4つの側面をバランスよく日常的に再生させるための習慣であり、他のすべての習慣を取り囲んでいる。
・P/PCバランスとは、Pは成果、すなわち望む結果を意味し、PCは成果を生み出す能力を意味する。Pの成果ばかり重視して、PCへの投資を疎かにすると、十分な成果を得られなくなる。逆に、PCに過剰に投資すると、思った利益を得られなくなる。そのため、PとPCのバランスが重要である。資産は基本的に3種類(物的資産、金銭的資産、人的資産)あり、この3種類の資産に対してもP/PCバランスの考え方が有効である。
・人は、遺伝子的決定論、心理的決定論、環境的決定論の3つの決定論によって決定されると現代社会では考えられている。しかし、人間には刺激と反応の間に選択の自由があり、この能力(自覚、想像、良心、意志)を使い、開発していくことができれば、決定論に逆らい、内在する可能性を引き出すことができる。
・第一の習慣は「主体的である」。人間は本来、主体的な存在である。だから、人生が条件付けや状況に支配されているとしたら、それは意識的にせよ無意識にせよ、支配されていることを自分で選択したからに他ならない。そのような選択をすると人は反応的になる。反応的な人は、周りの物理的な環境に影響を受ける。一方で、主体的な人は自分の中に自分の天気を持っている。衝動を抑え、価値観に従って行動する能力こそ主体的な人の本質である。
・私たちは、自分の身に起こったことで傷ついたと思っている。しかし実際には、その出来事を受け入れ容認する選択をしたことによって傷ついているのだ。
・私たち人間に本来備わっている性質は、周りの状況に自ら影響を与えることであって、ただ漫然と影響を受けることではない。自分が置かれた状況に対する反応を選べるだけではなく、状況そのものを創造することができる。
・反応的な言葉の厄介なところは、それが自己達成予言になってしまうことだ。決定論のパラダイムに縛られている人は、自分はこういう人間だという思い込みを強くし、その思い込みを裏付ける証拠を自分で作り上げてしまう。こうして被害者意識が増していき、感情をコントロールできず、自分の人生や運命を自分で切り開くことができなくなる。
・古今東西の文学では、「愛」は動詞として使われている。反応的な人は、愛を感情としか捉えない。彼らは感情に流されるからだ。主体的な人にとって、愛は動詞である。愛は具体的な行動である。犠牲を払うことである。
・過ちを侵したときにどう反応するかが、次の機会に影響する。過ちをすぐに認めて正すことはとても大切なことであり、悪影響を残さず、より一層力を得ることができる。
・影響の輪の最も中心にあるのは、決意し、約束をしてそれを守る能力である。今すぐにでも自分の人生の主導権を握るための方法が2つある。一つは何かを約束して、それを守ること。もう一つは、目標を立て、それを達成するために努力することである。
・全てのものは2度作られるという原則を理解し、第二の創造だけではなく第一の創造に責任を果たすことによって、私たちは影響の輪の中で行動し、影響の輪を広げていくことができる。
・第二の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮すること、つまりパーソナル・リーダーシップの原則に基づいている。
・個人の効果性は単に努力の量だけで決まるのではない。その努力が正しいジャングルで行われていなければ、生き延びることさえおぼつかなくなる。どの業界をとっても変革を求められている現代にあって、まず必要とされるのはリーダーシップである。マネジメントはその次である。
・自覚を育てていくと、多くの人は自分が手にしている脚本の欠点に気づく。全く無意味な習慣、人生における真の価値とは相容れない習慣が深く根付いていたことを思い知らされる。第2の習慣が教えるのは、そのような脚本を持ち続ける必要はないということである。効果的な脚本とは、正しい原則から生まれる自分自身の価値観と一致する脚本である。
・個人のミッション・ステートメントも、合衆国憲法と同様に正しい原則を土台としていれば、その人にとって揺るぎない基準となる。その人の憲法となり、人生の重要な決断を下すときの基礎となる。
・たった一つの出来事でも、視点を変えれば見え方は変わってくる。自分の持っている中心(配偶者中心、家族中心、お金中心、敵中心、、、)が見え方に大きな影響を及ぼしている。だから、自分の中心を理解することが重要なのである。
・個人だけでなく、家庭、奉仕活動のグループ、企業やその他様々な組織も、「終わりを思い描くことから始める」習慣によって、効果的に運営できるようになる。
・第3の習慣は、第二の創造、すなわち知的創造で思い描いたビジョンを形あるものにする物的創造の習慣である。自分自身を効果的にマネジメントする第3の習慣を実践することによって、あなたは毎日、原則中心の生き方ができるようになる。効果性を最大化するためには右脳でリーダーシップ、左脳でマネジメントと考えている。
・効果的なマネジメントとは、最優先事項を優先することである。リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメントは、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることである。
・効果的な人々は、第3領域(重要ではないが緊急)と第4領域(重要でもないし緊急でもない)を避けようとする。なぜなら、じゅうようでないからである。第2領域(重要だが緊急でない)は、効果的なパーソナル・マネジメントの鍵を握っており、効果的な人々は、自分の能力を大きく伸ばす第2領域の活動に時間を使い、P/PCバランスをうまくとっている。第2領域に入るものは具体的には、人間関係を育てる、自分のミッション・ステートメントを書く、長期的な計画を立てる、身体を鍛える、予防メンテナンスを怠らない、準備する。
・人との関係を効率で考えることはできない。モノは効率で考えられるが、人に対しては効果の観点から考えなければならない。
・第四世代のセルフマネジメントは、次の5つの点で第三世代よりも優れている。①原則中心であること、②良心に導かれていること、③価値観や長期的な目標を含めて、自分だけに与えられたミッションを明確にできること、④人生における自分の役割が明確になることで、バランスの取れた生き方ができるようになる、⑤1週間単位のスケジューリングによって視野が広がること。
・人に頼むとかえって時間がかかるし労力も使うからと、デリゲーションを嫌がる人が多い。自分でやった方が上手くできるからと思うかもしれないが、人に効果的に任せることができれば、自分の能力を何倍にも活かせるのである。
・デリゲーションできる能力の有無が、マネージャーとして働くか、もしくは一スタッフとして働くかを区別する決定的な違いである。
・デリゲーションには基本的に2種類ある。使い走りのデリゲーションと全面的なデリゲーションである。他者にデリゲーションするなら、より良い方法、より効果的な方法がある。相手の自覚、想像、良心、意思を尊重してデリゲーションする全面的なデリゲーションである。
・全面的なデリゲーションは、手段ではなく結果を重視する。手段は自由に選ばせ、結果に責任を持たせる。初めは時間がかかるが、その時間は決して無駄にならない。全面的なデリゲーションを行うには、次の5つを明確にし、何が期待されているのかをお互い理解し、納得しなければならない。①望む結果、何を達成するかであって、どうやって達成するかではない。②ガイドライン、してはいけないことを指摘するのであってすべきことを指示するのは控える。③リソース。④アカウンタビリティ。⑤評価の結果。
・信頼ほど人にやる気を起こさせるものはない。信頼されていると思えば、人は自分の最高の力を発揮する。だが、それには時間と忍耐がいる。信頼に応えられるレベルまで能力を引き上げる訓練も必要である。
・私的成功は、公的成功に先立つ。自分を律し、自制することが、他者との良好な関係を築く土台になる。
・信頼口座の残高を増やす6つの預入を紹介する。①相手を理解する。自分はこう理解して欲しいと思うように相手を1人の人間として深く理解し、その
理解に従って相手に接する。
②小さなことを気遣う。人の内面は脆く傷つきやすい。年齢や経験を重ねても同じである。外側はどんなに硬いからで覆われていても、内側には痛みを感じやすい柔らかな心がある。
③約束を守る。
④期待を明確にする。
⑤誠実さを示す。二面性(例えば陰口)は、面と向かっている相手への預け入れに見えるかもしれないが、自分の不誠実さを曝け出しているのだから、実際は引き出しになってしまう。
⑥引き出してしまった時に心から謝る。心から謝るということは、自分に自信がなく、内面が安定していない人にはとてもできないことだ。
・企業であれ、あるいは家庭や結婚生活であれ、効果的に運営するためには人と人が結束しなければならない。そしてその結束を生むためには一人ひとりの人格の強さと勇気がいる。大勢の人々のためになる仕事をどれほど効率的にできたとしても、1人の人間との関係を築けるしっかりとした人格が育っていなければ、何の意味もない。
・子供が問題を抱えている時、重荷に感じたり面倒だと思ったりせずに、親子関係を深めるチャンスと捉えれば、親とこの交流はまるで違ってくる。
・第四の習慣は、win-winを考えることである。
・win-winの根本には、全員が満足できる方法は十分にあるという考え方がある。また、win-winは、第3の案の存在を信じることでもある。あなたのやり方でもなければ、私のやり方でもない、もっと良い方法、もっとレベルの高い方法である。
・win-loseは、「私のやり方を通す。君の意見は聞くまでもない」という権威主義的アプローチになる。学校の成績や高校や大学のスポーツ、法律もwin-loseの考え方である。
・lose-winは、win-loseよりもタチが悪い。lose-winには基準というものがないからである。lose-winを考える人は、相手に対して何も主張せず、何も期待せず、何の見通しも持たずに、ただ相手を喜ばせたり、宥めたりすることしか考えない。
・lose-loseは、win-loseタイプの気が強く頑固で、我を通そうとする者同士がぶつかると、結果はlose-loseになる。lose-loseタイプの人は、自分の目指すべき方向が全く見えず、他者に極度に依存して生きる自分が惨めでならず、いっそのことみんな惨めになればいいと思ったりする。
・winタイプの人は、他の誰かが負けることを望んでいるわけではない。他人の勝ち負けなどどうでも良く、自分の欲しいものを手に入れることだけが大切なのである。
・相互依存の現代社会で取れる案はwin-winだけなのである。お互い満足できる、合意できる解決策を見つけられなかったら、win-winをさらに一歩進めたパラダイム、「win-win or no deal」という選択肢もある。
・win-winのパラダイムを身につけるには、人格の三つの特徴を育てなければならない。三つの特徴とは、誠実さ(自分自身に価値を置くこと)、成熟(相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えること)、豊かさマインド(この世には全ての人に行き渡るだけのものがたっぷりあるという考え方)
・人格の土台ができたら、その上にwin-winの人間関係を築いていくことができる。win-winの人間関係の本質は信頼である。
・人間関係を築ければ、win-winの中身を明確にし、そこに至るまでの道筋を示して協定を結ぶことができる。
・win-winが機能するには、それを支えるシステムが必要である。多くの場合、問題があるのは人ではなくシステムの方である。いくら優秀な人材でも
、悪いシステムに入れたら悪い結果しか出てこない。
・win-winの本質はそのプロセスと強い相関関係にある。
・第五の習慣は、まず理解に徹し、そして理解されることである。
・人間関係に関する重要な原則の一つは、「まず理解に徹し、そして理解される」ということである。
・ほとんどの人は自分が正しいのだと思い、自分の自叙伝を押し付けようとする。まず自分が理解されたいのである。
・満たされている欲求は動機づけにはならない。人の動機になるのは、満たされていない欲求だけなのである。人間にとって肉体の生存の次に大きな欲求は、心理的な生存である。理解され、認められ、必要とされ、感謝されることである。この大きな欲求こそが、人と人とのあらゆるコミュニケーションで大きな鍵を握っているのである。
・素人のセールス・パーソンは商品を売り、プロはニーズを満たし問題点を解決する方法を売る。有能なセールス・パーソンは、まず顧客のニーズと関心ごとを突き止め、顧客の立場を理解しようとする。ニーズに合わなければ、「私どもの商品は、お客様のご要望にはそぐわないのではないでしょうか」と正直に言う誠実さも持っている。
・傾聴のスキルは四段階ある。一段階目は、相手の言葉をそのまま繰り返すことである。二段階目は、相手の言葉を自分の言葉に置き換えることである。三段階目は、相手の気持ちを言葉にすることである。四段階目は、相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にすることである。
・第六の習慣は、シナジーを創り出すである。
・自分の本当の姿を見せ、自信を失った経験も含めて自分のことを率直に話すほど、それを聞いている人たちは、自分の経験を正直に話しても大丈夫なのだと言う気持ちになる。するとあなたの正直さが相手の精神を養い、そこに真の創造的な共感が生まれ、新たな洞察と学びがもたらされる。こうして次第に気持ちが高揚していき、冒険心が刺激されて、コミュニケーションのプロセスはシナジーへと向かっていく。
・第七の習慣は、刃を研ぐである。
・自分を最新再生するプロセスを行うためには、肉体、精神、知性、社会・情緒の四つの側面全てにわたってバランスよく刃を研がなくてはならない。
・肉体的側面の再新再生の目的は、仕事をして、周りの環境に適応し、生活を楽しめる肉体的能力を維持し高めることである。また、運動を継続することで得られる最大のメリットは、第一の習慣の主体的な筋肉も鍛えられることである。運動を行うことを妨げるすべての要因に反応せずに、健康を大切にする価値観に基づいて行動すると、自信がつき、自分に対する評価や自尊心、誠実さが大きく変わっていくはずである。
・精神的側面の再新再生を行うことは、あなたの人生に対してリーダーシップを与える。これは第二の習慣と深く関係している。
・継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすることは、知的側面の最新再生には不可欠である。
・社会・情緒的側面は、人間関係におけるリーダーシップ、共感による相互理解、創造的協力の原則を中心とした第4、第5、第6の習慣と関係するものである。
・現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう。ゲーテ。
・再新再生の螺旋階段を確実かつ継続的に登っていくためには、良心を鍛え、良心に従って再新再生のプロセスを一歩ずつ進んでいく努力をしなければならない。