・どうにもならない「運」には、収入の半分は生まれた国で決まる、収入と満足度はルックスに影響される、収入と地位は生まれつきの数学力で決まる、地位には生まれ月が影響する、名前が人生の成功に影響するなどがある。
・『幸運=(行動×多様+察知)×回復』
運を掴むためには、はじめにチャレンジの総量を増やし、それと同時に行動の多様性を広げていくことで、複数の偶然が舞い込むための土台をつくる。その上で予期せぬ変化に意識を向けつつ、失敗から何度も立ち直ることで、単なる偶然をポジティブな巡り合わせに変える。
・世界の金と地位の44%は、幸運な2%の人間に独占されている。
・大ヒットの発生時期は本質的にはランダムであり、大ヒットの背景には必ず何らかの運が存在している。
・スポーツの世界では、幼い頃からの英才教育は、長期的な成功に結びつきにくいという結果が出てきている。
・人生の幸運は、初めに思考回数をあげてチャレンジの総量を増やしつつ、複数の物事に手を広げて多様性を広げていく必要がある。(行動、多様性)
・優れたイノベーターたちは、いずれも身の回りに起きる小さな変化を察知し、それによって前例のない発明を生み出していました。(察知)
・人生には失敗はつきものであり、死ぬまでに一度も挫折を経験しない人とは、生涯で何もしなかった人だけである。となれば、失敗を前提条件として受け入れて、回復力を養うしかない。(回復)
・天才と凡人を分けるのは好奇心の有無である。真の天才とは、死ぬまで人生を探索できる人間である。
・好奇心をインストールする50のアクション。本書参照のリストの中から好きなチャレンジを選び、週に1から4つずつのペースで実践する。日々のチャレンジを積むうちに、あなたの中に確実に好奇心の芽が育つ。
・反新奇バイアスに気をつける必要がある。大多数の人間は、未知の体験を嫌う心理を生まれながらにして持っている。
・幅広い社会的ネットワークを持っていることで、良い偶然を呼び込む可能性が高くなる。
・非注意性盲目によって、8割の人がカネのなる木に気づけない。新しい経験と知識をいくら積み重ねても、身の回りに起きた良い偶然をキャッチできなければ意味がない。
・察知力を高めるためには、問いが問いを生む体験をすることが効果的である。問いが問いを生む体験を重ねることで、私たちの脳は身の回りの小さな変化に注意を向けるのがうまくなり、その分だけ察知力が高まるのです。
・本書参照のQマトリックスを使うことで、高度な問いを機会的に作ることができる。
・ネガティビティ効果とは、肯定的な情報よりも否定的な情報に関心が向く心理のことである。ネガティブな情報に意識が向きやすい人ほど、視野が狭くなってしまい、交通事故などの不運に見舞われやすい。
・知的謙虚さのレベルが高い人は、次の3つのような特徴を持っている。①自分の間違いがわかっても、意地にならず意見を修正する、②自分とは意見の異なる相手と出会っても、寛容な態度を崩さない、③データやファクトを元に真実に近づくのが上手い。このような柔軟な精神は、あなたの察知力を高めるためには欠かせない要素です。
・知的謙虚さを養うためのトレーニングは次の3つである。①メリット学習法、②エラー確認法、③他者解説法。
・①知的謙虚さのメリットを学習することで知的謙虚さを手に入れる方法。知的謙虚さのメリットは次の4つである。❶事実の見極めが上手くなる、❷幅広い知識が身につく、❸他人に好かれやすくなる、❹恋愛でも有利になる。
・②エラー確認法とは、何かに確信を持ったら、一旦立ち止まり、「私は間違っているのではないだろうか?」と自問する。
・③他者解説法とは、あるテーマに関して他者へわかりやすく説明することを行い、その説明を何度も行うことで、自らの知識の限界を思い知り、その事実を認識することで、少しずつ謙虚さを学んでいくというシステム。
・『ホットストリークに入った者の多くは、直前に多様な実験を行ったが、連勝が続いてからはリソースを一点に集中していた』ということがわかった。
・「幅広い実験」と「一点集中」は常にワンセットであり、この二つを交互に繰り返すことで、私たちは運を正しく活かすことができるようになる。
・継続のスキルを身につける3つのトレーニング。①成長領域トレーニングとは、5つのステップから構成されており、実戦の際は一つのステップごとに10から15分かけてみる。❶今の「快適領域」を確認する、❷「恐怖領域」を特定する、❸「学習領域」を想定する、❹「成長領域」の可能性を見出す、❺「活動」を考える。(これは微妙)
②忍耐のマイクロドーズとは、小さな我慢を継続的に行う(1回30分の運動を週1回行う等)ことで、「自分はできる人間だ」「嫌なことに負けない人間だ」などの自覚が育ち、このメンタリティが人生を変えるモチベーションを生み、その他の習慣に対しても良い影響を与えるようになること。
③自己調和ゴール分析とは、①②は継続力を養うトレーニングであったが、どの活動にリソースを注ぐべきか分析する方法である。自分が継続して行っている活動もしくはこれから行いたい活動に対して、外的動機、義務動機、統合動機、内発動機の4つの観点からスコアを算出し、最も高いスコアの活動があなたが集中すべき活動になる。
・成功した科学者や企業に見られる統計的な特徴は3つある。①キャリアの初期に失敗を経験した者の方が、後年により大きな成功を手にしていた点、②最初の失敗から2度目の失敗までのスパンが短い。失敗からの回復力は、長期的な成功の大前提である、③長く成功し続ける科学者と企業は、いずれも手痛い失敗を経験した後で、すぐに原因の分析に取り組むこと。
・回復力を鍛える3つのトレーニング方法。①科学者マインドセット。失敗は、能力の低さを示す根拠ではなく、仮説のエラーを示す情報の一つであると考えることで、仮説と検証を素早く繰り返すことができる回復力が身につき、正しい方向へスムーズに進む力ことができるようになる。②侵襲アクセプタンス。「人生には失敗がつきものである」という事実、そして「自分は間違いを犯す人間だ」という事実の二つを受け入れ、侵襲の改善を目指すトレーニングである。侵襲対策トレーニングには、名言ワークアウト(受容の大事さを示した偉人の名言に触れる)、エビデンス法(あなたの脳内に湧き上がった批判的な思考について、具体的なエビデンスを探してみるトレーニング)、プラスマイナス法(失敗の方に目が行きがちであるが、自分の人生の中で、よく出来たこととよく出来なかったことの両方を経験しており、どちらの経験も書き出してみることによりネガティブな思考に埋め尽くされることを防ぐトレーニング)
・自己認識クエスチョンによる失敗からの回復。本書参照の質問集に答えていくことで、自分の強みを再確認し、未来に意識を向け直す方法。
・特定の成功パターンにこだわってしまうと、自ら運の方程式を捨てることになる。
・心の迷走とは、目の前の作業とは関係のない無益な思考が脳内に浮かぶ状態のこと。ほとんどの人は1日の思考の46.9%を心の迷走に費やす。心の迷走は、創造性を高めてくれるものであり、あなたの心に眠る可能性を引き出す作業でもある。
・あなたの可能性を引き出す7つの迷走トレーニング。心の迷走は創造性を高めてくれるものの、同時にメンタルの不調を引き起こすケースも多い。そのため、心の瞑想を有効に使う方法として迷走トレーニングがある。①迷走をスケジュールする(計画的な心の迷走は、思考を解放する起爆剤となる)、②迷走誘発タスクを行う(単純作業を行うことによって心の迷走を誘発する)、③前方にビジュアライズする(現実の延長にある理想の未来を想像し、心の迷走を誘発する。メンタルが大きく改善した報告もある)、④ステレオタイプを使う(別のキャラクターになりきり、普段の自分とは異なる視点から思考を巡らせる)、⑤オプションを消す(思いつく解決策をリストアップし、その解決策が全て使えなかった時を想像し、思いを巡らせる)、⑥2番手を追う(1番手は幸運による要素が多く含まれている可能性が高く、安定したパフォーマンスを出せている可能性の高い2番手を参考にする)、⑦孤独を選ぶ(他人との関わりをたつことで心の瞑想が刺激され、他者とのコミュニケーションに脳のリソースを使わずにすみ、心が自由に彷徨い出すのを待つことができる)。
・過信は、好奇心を下げるし、知的謙虚さも失わせてしまうため、運のホットリークは、尊大な心からは生まれない。
・成功は多くの運の産物であり、失敗もまた多くの運の産物であることを心に留め、挑戦を繰り返すことが重要である。