やって来たのは
航空公園駅。やべえ、遅れてます。
バスで行きますよ。
しゅっぱあつ。
ひと、すくねえ。
飛行機みえます。
バスから降りて歩きました。
大丈夫か?
町中から離れるのは致し方ないようだ。
人は必ず死ぬのに
近所に作ると行ったら猛反対される。
らいあママもその体を解剖実習のため、検体登録していました。
昨春亡くなり一年数ヶ月。
そのお役目をほぼ終えて、本日火葬の運びとなりました。
解剖って
順番が来たら一気にやっちゃうものかとおもってたけど、半年くらいかけて細かく細かく解剖される。
もしらいあも登録したとしたら、違う場所、違う斎場になるんだろうな。
火葬までしてもらえるので、残ったものに負担が少ない。
そろそろ死に方も考えないといけないんだ。
布が被されたまま、その遺体に触れる。
なくなった時、らいあは吹き替えのお仕事をしていました。
父も母も、仕事優先!
しっかりお働きと言い、そのようになってしまいました。
死に顔もみていないので
どこか死の実感を持てないでいましたが、
ああ、ほんとなんだと、
いまさら実感しました。
1時間ほど
焼けるのを待っています。
弟と妹とらいあの三人だけ。
もうみんな逝ってしまった。
叔母さんはオウム騒動を
父は東日本の震災を
母はコロナを知りません。
叔父さんもまた。
僕は何を知らないまま逝くのでしょうね。