『私がしたわけではない。』

鳩山由紀夫首相は26日、自身の資金管理団体をめぐる個人献金の虚偽記載問題で、匿名献金の大半が鳩山家の資産管理会社の管理資金だったとの一部報道について「私がしたわけではない。秘書がなぜこういうことを行ったのか必ずしも本心が見えていないところがある」と述べた(日経新聞)。


『私はクジラ肉は大嫌いだ』

鳩山首相は26日、首相官邸でバルケネンデ首相(オランダ)と会談した際、米環境保護団体「シー・シェパード」がオランダ船籍の抗議船を使い、日本の調査捕鯨船の活動を妨害していることについて「旗国としてしっかり対処してほしい」と要請。捕鯨に関する両国の考え方の相違に言及しながらも「クジラ肉は大嫌いだ」と強調した(産経新聞)。


『私はたばこを吸わない』

「…たばこ税に関しては、私はたばこを吸わない。また、環境、人間の体の面から見てどうだということで、それなりに、増税という方向が私は有り得べしかな、とは思います。…」(産経新聞)


『急がば回れ』

鳩山由紀夫首相が10月10日、北京で行われた中国の温家宝首相との会談で、日中が共同開発で合意している東シナ海の「白樺(しらかば)(中国名・春暁(しゅんぎょう))」ガス田について、条約締結交渉などの日中協議の先送りを容認したととられる発言をしていたことが31日、政府筋の話で分かった。…(中略)…温首相は東シナ海を「友好の海」とする考え方には一定の同意を示したものの、「(合意は日本への譲歩だと反発する)国民的な感情の問題もある。『急がば回れ』という言葉もある」と日中協議の先送りを示唆した。しかし、鳩山首相はこれに「その通りです。まさに『急がば回れ』です」と応じた(産経新聞)。



私がしたことではないから責任はないんだ、私はたばこを吸わないから増税してもいいんだ … そう受け取れる、首相として軽率な発言の続く鳩山首相。麻生首相の失言の際には、連日のようにテレビ報道していたマスコミも鳩山首相には随分と甘く、これらが問題視されることはほとんどありません。

国会の代表質問に対しても、国家ビジョンがないとの指摘に対し「あなた方に言われたくない」、財政問題については「こんな財政にしたのはどこの政党だ」などと未だ野党の気分が抜け切らないようです。与党なんですから責任追及でなく、明確な方向性を示してもらいたいものです。


この国はどうなってしまうのやら…




先日、閣僚の資産が公開された。それによると、鳩山首相の資産は断トツの14億円。しかし、公開された資産には有価証券等が考慮されていない。日経新聞によると、鳩山首相の持つ有価証券の時価は54億円を超えているそうである。


麻生前首相とどちらが上か正確にはわからないが、どちらも庶民には考えられない資産を保有している。それにもかかわらず、マスコミは「麻生首相に対しては庶民の感覚がわかるはずがない」と攻撃し、鳩山首相には特にコメントしない。


何より問題なのは、鳩山首相には「政治とカネ」の疑惑があることだ。

偽装献金の総額は2億円にも上るというのに、マスコミ(テレビ報道)はほとんど問題視していない。

これこそマスコミの偏向報道以外の何物でもない。




個人的には、鳩山首相には金銭感覚がないのではないかと思う。

おそらくカネがなくなるものだということを認識できないのではないか。

貧しいものには施しを与えるべきと本気で思っているのではないか。

だから、子ども手当など直接支給方式を嗜好するのではないだろうか。

そういう理念は、宗教家としてなら優秀であろうが、総理大臣としてはふさわしくない。

そういえば、「友愛」という言葉もどこか宗教めいている。


残念ながら日本は指導者の選択を間違えたと言わざるをえない。




○匿名献金の大半、鳩山家から 偽装総額2億円に(朝日新聞)

http://www.asahi.com/politics/update/1025/TKY200910240413.html






鳩山政権の1ヵ月、みなさんはどのように見たでしょうか。


まだ1ヵ月、実績を残せないのはある程度大目に見ましょう。


しかし、何なんですかね、このブレまくりは。


一体何がしたいのかわからない。



概算要求は過去最高の95兆円。単純に今年度予算に民主党の子ども手当等の公約7兆円を足しただけではないか!!


無駄使いをなくして、財源を捻出するのではなかったのか。やはり財源はなかったのではないか!!


鳩山首相は92兆円に抑えるよう指示を出したというが、92兆円にしてもプラス4兆円だ。92兆円に減らして「がんばって無駄使いをなくしました」と言われたらたまらない。


藤井財務大臣は当初国債発行は今年度発行の44兆円以内にすると言っていたのに、翌日には50兆円もありうると発言。


亀井大臣にいたっては、概算要求で100兆円は必要と発言。


鳴り物入りの「事業仕分け」は発表の翌日に白紙。何が「必殺事業仕分け人」なんでしょう。



普天間基地移設問題においては、県外移転を主張してきたにもかかわらず、昨日、外相は「県外は事実上、選択肢として考えられない」と表明。



郵政問題については、西川氏を事実上更迭し、元大蔵事務次官を採用。


日銀総裁人事では「元官僚というだけで絶対ダメ」と主張していたのに、


今回は「元官僚だからダメと言うのはおかしい」と方針転換。



国家戦略室も未だに何をするのかわからない。



マスコミは、麻生政権のときは麻生首相の発言のブレや閣内不一致を「首相の指導力がない」と批判してきたが、今の鳩山首相の方が数段にひどい。今日の発言は明日には変わっているし、閣内の意見もバラバラ。指導力がないにもほどがある。「友愛」という言葉に自分で酔っているだけではないだろうか。


この1ヶ月で判明したのは「やはり民主党に政権担当能力はなかった」ということである。


あと、4年もこの政権が続くことになれば、日本は急速に社会主義化が進み、経済力は失われるであろう。失業はさらに増加し、社会保障費は大幅増加。国債発行額は増大の一途を辿るだろう。


日本の未来はお先真っ暗と言わざるを得ない。


自己防衛のため、日本円以外の通貨を持っていたほうがよいと思う。