日経新聞(web)より。
消費税 首相「増税、政治の責任」、鳩山氏「4年間は上げず」
与党としての「実績」か政権交代による「変化」か――。「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)が12日に開いた党首討論は、双方が政権担当能力を競い合った。麻生太郎首相は民主党の弱点とされる財源問題や外交・安全保障政策を激しく攻撃。民主党の鳩山由紀夫代表は子育て支援策や内需拡大による成長戦略などについて、マニフェスト(政権公約)に沿って与党との政策の違いをアピールした。
両氏が火花を散らしたのが消費税を巡るやり取りだ。首相は自ら景気回復後の消費税率引き上げ方針に触れ、「民主党は消費税については議論をしないというお立場のようにみえる。必要なら国民に耳の痛いことも言う。それが政治の責任だ」と論戦を挑んだ。(引用終わり)
日経に限らず、マスコミは悪意ある記事を書くことが得意です。しかし、前から思っていたのですが、特に日経はもっともらしく悪意ある記事を書くので注意です。
多くの人は、新聞の見出しを気にします。時間がなくて、見出ししか読まない人も多いでしょう。
さて、上記記事を検証してみると、見出しに『消費税 首相「増税、政治の責任」』とあります。
しかし、記事を読んでいくと最後の方で、首相の言葉として「必要なら国民に耳の痛いことも言う。それが政治の責任だ」と発言しています。
つまり、首相は「増税が政治の責任」だとは一言も言っていません。
「国民に耳の痛いことも言うのが政治の責任」と言っているわけです。
この2つの文はニュアンスは似ているものの、文字にするとかなり印象が違ってきます。
まして、見出ししか読まない人が見れば「首相、それはおかしいだろ」という印象を持つのではないでしょうか。
このように、我々が目にする耳にするニュースは、マスコミによって都合のよい記事に書き換えられています。
我々はそのことを十分に認識して情報を精査する必要があります。
そうしないと、マスコミにいいように踊らされるだけです。