日本(民放)のニュース番組がワイドショー化している。視聴率を意識して、面白いニュース番組を目指しているようである。しかし、ニュース番組は、面白くないものでなければならない。面白くないというと語弊があるかもしれないが、客観的に伝えなければならないという意味である。


しかし、今の民放のニュース番組のほとんどは、キャスターや放送局の主観的意見の表明が多すぎる。そして、彼らはアナウンサーという職業柄、話し方がうまく、人々を何となく納得させる語りをするものだから性質が悪い。つまり、世論を彼らの望むように巧みに誘導していくのである。そのような最悪なニュース番組、キャスターの代表格がテレビ朝日の「報道ステーション」であり、「古舘伊知郎」だ。


彼はとにかく政治家、官僚、大企業が嫌いのようである。特に、政治家、官僚のやることは何でも徹底的に批判する。そして、失業者や高齢者など社会的弱者の救済をしきりに訴える。自分は社会的弱者に対する正義の味方気取りである。

一見すると庶民の味方のように見えるかもしれない。しかし、忘れてはいけないのは、そうやって視聴者の気を引く発言をすることで視聴率を稼ぎ、彼自身が大変な社会的成功者となっている事実である。


彼の発言を聞いていると、抽象的批判的な表現が多いことに気付く。

「何とかしなければいけない」そんなことは誰でも言える。

「政治家は何もしない」何をしても揚げ足をとって批判するだけではないか。

そして、そんな彼の意見にお墨付きを与えるためだけに存在する評論家。

こんな番組がバラエティ番組でなく、報道番組と言うのだからお笑いものである。


確かに批判的な意見は必要であるが、それだけでは何も進まない。今の日本には建設的な意見が必要だ。

政治家や官僚の建設的意見には全て揚げ足をとって批判する日本のニュース番組。そんなニュース番組に洗脳されていく国民。日本の将来に未来はあるのだろうか…