今の日本では、不真面目な人間ばかりが得をしている…そう思うことはありませんか?まさに正直者(真面目な人)は馬鹿を見る時代です。


例えば、


①生活保護費の不正受給

 最近では、北海道滝川市で起こった元暴力団員による生活保護費詐欺が有名です。介護タクシー名目で市から約2億円をだまし取り、本人は豪華マンションを購入、贅沢三昧の生活を謳歌していたとのことです。市は一応損害賠償請求をしているようですが、どれくらい回収できるか…おそらく本人たちに支払い能力がなく、税金で補填されることになります。

 これはおそらく氷山のほんの一角です。そのほかにも、戸籍上は離婚して母子家庭となり生活保護費を受給、実際は夫と同居して普通の結婚生活を送っている、いわゆる偽装離婚もあるようです。


②医療費、学費、給食費、奨学金の不払い

 お金がなくて払えないのではなく、払えるのに払わない人が増加しています。

一例として、出産費用の不払いを挙げます。普通に健康保険に加入していれば、出産一時金が支給されるので出産費用を払えないことはありません。でも生んでしまえばこっちのものとばかりに払わない人が増加しているようです。今まさに出産しようとしている人を前に、病院はお金を払えないなら手術はしませんとは言えません(そんなこと言えば、マスコミに何を言われるか…)。それをいいように利用しているのです。

 学費や給食費も同様です。学校も「お前の親は給食費を払わないから食べちゃダメ」とは言えません(それで、自殺やイジメが起これば全て学校のせいにされてしまう。)。不払いの親たちは、「子供に罪はないから…」という一般人なら抱く普通の意識を逆手に取っています。
 奨学金については、「もらい逃げ」です。もらうものはもらったから後は知らないという理屈です。



③多重債務者の保護

 ここでいう多重債務者は、遊興費のためにお金を借りる人をいいます。最近の法律改正や裁判の判決により、消費者金融業界では過払金の返還が殺到しています。でも普通に考えれば、身の丈をわきまえずに贅沢して、そもそも返せないのに借りるほうが悪いわけで、金利に同意して借りたのだから借りたほうが悪いのではないかと思います。しかも最終的には自己破産という借金をチャラにする制度まで法律で認められています。


その2へつづく。