駿河の国をwebで歩く(59)「江尻宿・久能街道」 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

「仲間の釣行記録」の見出しURLです。カット&ペーストで
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「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をwebでバーチャル散歩。

 

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」(https://tokaido-guide.jp/about)
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

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上の古地図のリンクを開いて「江尻宿編」を選択して散歩する。
 

今回は「江尻宿・久能街道」へ入る。
 

前回は「江尻宿編」の「入江町」周辺を巡った。

 

「府中宿」からの「久能街道」は現在も多くの区間で生活道路として利用されている。

 

「江尻宿」からの「久能街道」は住宅地の路地になって不明瞭な所が多くなっていた。

そんなこともあって(?)街道ではなく「久能道」とか「久能山道」と呼ばれている。

 

〇入江の変則交差点

この変則交差点が「久能街道」の起点になっていて右折して南へ向かう。

 

「久能街道」は「久能山道」と言ったり「久能道」と言ったりする。

ここでは久能街道とする。



〇「久能街道」

旧東海道から「久能街道」が始まる交差点の家の塀に以前、説明書きが書かれていた。

そこには、追分の「志みづ道」と似た道標があったが台座しか残されていなかった旨の記述があった。

久能街道は真っ直ぐ南へと向かう。

〇変則交差点から100mほど南下したあたり。

ちびまるこちゃんの作者「さくらももこ」の実家がこの辺りらしい。

さらに100m南下すると神社がある。

〇淡島神社。

虚空蔵尊社の石柱も立っている。

古地図を見ても「淡島神社」と「虚空蔵」が並んで描かれている。


〇入江岡駅

橋の上にに入口がある。
入江岡駅の橋は入江の丘ということで見晴しが良く富士山も見える。

「久能街道」は南幹線を横切り、南へと向かう。この道は県道75号線として整備されている。

〇南幹線と久能街道

南幹線から200mほど南下すると西から「しみず道」が合流する。

50m重複した後に、「しみず道」は東へ曲がる路地へと向かい別れる。

「久能街道」はそのまま南へと向かう。


志みづ道と別れて50m南へ進むと臨済宗妙心寺派「大小山 慶雲寺」がある。

〇慶雲寺


かなり古くから栄え多くの修行僧がいた寺らしいが、度重なる火災で今は近代的な本堂が建てられていて伝統の面影はない。


慶雲寺から50mで県道197号を横切っても真っ直ぐ南下する。

〇ここは「岡町」と「下清水町」の町名境。

このあたりから道は狭くなってくる。


〇「下清水町」側の路地を入ると突当りに光明寺がある。

「祝融山 光明寺」臨済宗妙心寺派

「久能道」へ戻ってすぐの路地を東へ入ると先にこんもりとした森が見える。

〇下清水八幡宮(住吉神社)

石垣で囲まれた立派な神社。
この神社の前まで海岸線か水路があって、海とつながっていた。
源為朝が伊豆大島に流刑される際、ここから船出した伝説が残されている。
この神社は八幡神社や住吉神社が祀られていて、船玉神社とも呼ばれていて、海上安全の神様でもある。


すぐ南に「九品山 蓮池院 福嚴寺」がある。

〇福嚴寺


〇月見里笠森稲荷神社

この辺りは「岡町」。

〇梅が岡

港橋へ通じる道と交差して、梅が岡と南岡町の間の路地を進む。


「久能街道」は「清水の次郎長」で有名な臨済宗妙心寺派「幽谷山 梅陰寺」の近くを通る。
 
〇梅陰寺

梅陰寺は豪華な大きなお寺。観光客も多く駐車場も大型バスに対応する。

街道に戻って南下する。

〇新定院

臨済宗妙心寺派「雲門山 新定院」がある。

〇北矢部


街道を南へ進む。また広い通りへ出るが、まだまだ細い道を直進する。

「三光町」「八千代町」と小さな町内を通っていて300mほどで清水町に突き当たる。

〇さらに南下すると「村松原」


水路を越えた先に大きな木が生い茂っている神社がある。

 

〇稲荷神社

鳥居前の由緒看板を読む
1274年~1287年に、日蓮上人の弟子で海長寺を開いた日位上人が、時々この稲荷神社に参詣し、本妙庵という僧舎を建てて祭った。

その後本妙寺が祭事を行ってきたが、明治維新後本妙寺を離れ、別に神官を置いて祭ることになった。
  
〇本妙寺

日蓮宗の「遠因山 本妙寺」


〇本能寺

本能寺は村松一丁目にある。
日蓮宗「東光山 本能寺」

〇海長寺

日蓮宗 本山「龍水山 海長寺」

さらに街道を進む。


〇村松神社

 

〇宮加三神社

八幡神社も祀られている。


〇東向寺

臨済宗妙心寺派「陽澤山 東向寺」

〇寿昌寺

東向寺のすぐ南側に臨済宗妙心寺派の「久光山 寿昌寺」がある。

〇八幡神社


〇加茂神社


久能街道は駒越小学校の西を通る。

「こまごえスーパー」の前に小さなお堂が建っている。

〇「二十三地蔵」

お堂の横に説明看板があるので読む。

ここは金山通りで五軒屋路に入るところ、この地蔵様は「日切り地蔵」とも呼んで、日を限ってお祈りしました。毎月23日の夜、お念佛をとなえ、家内安全、無病息災、交通安全をお祈りした。

〇民家の前に「里程標」が立っている。

 

郵便局を右手に見た先に幹線道路に出る。
久能道はここから西へ向う。この道は国道150号。静岡の海岸沿いを浜松まで繋ぐ主要道路として重要な役割を担っている。

国道150号を200m進んだあたりのJA集荷場前に幹の太いイチョウの木が生えている。

〇大公孫樹(おおいちょう)

案内板を読む。
静岡市指定天然記念物
大公孫樹1本
樹高 23.25m
根張 20.00m
枝廻り 4.24m
樹齢 約800年と推定される。

 
大イチョウのすぐ先に。こんもりとした小さな丘がある。
丘には神社が祀られている。鳥居脇の看板を読む。

〇駒越神社

由緒を読む
駒越の中浜砂には、古来、産土(うぶすな)の神(おぶつなさん)と呼ばれた宇迦能御魂神(うがのみたまのかみ)が祀られていた。
 御神体は白蛇である。明治39年県条例に基き此の境内に村内の氏神5社を合併によって、明治42年に合祀が完了した。
 明治44年10月13日を以って村社駒越神社となる。

<氏神5社>
殿澤2179番地の村社 天神社(殿沢)、八幡神社(北屋敷)、宇賀神社(中砂浜)、若宮神社(西砂浜)、八幡神社(別府)

 

 

久能山東照宮に向かって西へ進むと寺がある。

 

〇臨済宗妙心寺派「冨春山 萬象寺」




国道150号をさらに西へ向う。
久能と言えば「いちご狩り」だ。
 

〇「増」という地名の地域はいちごハウスだらけだ。


〇龍源寺

「増井山(ぞうせいざん) 龍源寺」という曹洞宗の寺。
和尚様から寺のいわれを聞いた。
この地は鎌倉時代のころ地元の漁師が金の観音様を海から引き揚げお堂を建てて祀っていた。
その後、江戸に入って寺を開山し、今日に至っている。



旧道を進むと清水区蛇塚から駿河区根古屋へ変わる。

間もなく久能山の参道入り口となる。


久能山東照宮は「府中宿」からの「久能街道」の時に巡った。

 

〇久能山下

清水側の久能街道はここで終点。
 

 

次回は、江尻宿の「魚町」を進む。

 

*******参考*******
「駿河の国 東海道 (見て歩き)」(http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm)
は私が10年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
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