駿河の国をwebで歩く(22)「宇津ノ谷峠」 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

「仲間の釣行記録」の見出しURLです。カット&ペーストで
https://ameblo.jp/rai-trout/theme-10112228739.html

「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をwebでバーチャル散歩。

 

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」(https://tokaido-guide.jp/about)
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

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上の古地図のリンクを開いて「丸子宿・宇津ノ谷峠」を選択して散歩する。
 
 
今回は街道を進み「宇津ノ谷村」へ入る。

 

街道歩きも丸子宿の赤目ケ谷を後にして宇津ノ谷村へ入る。

 

古地図を見ると宇津ノ谷村へ入るとすぐに左から逆川が流入する。

その少し先に一里塚が描かれている。

 

現在では全く忘れられている一里塚。痕跡も見つからなかった。

 

写真の左手、山裾にある交通安全の石碑が一里塚のあった場所という「うわさ」もあるが何もわからない。

 

〇一里塚のあった辺りの国道1号線

 

両側から山が迫っていて国道1号線が占領している場所。

この辺りには旧東海道の痕跡は見つからない。

 

この先に道の駅がある。

 

〇道の駅

 

〇宇津ノ谷トンネル

 

国道1号線は宇津ノ谷峠をトンネルでショートカットして藤枝へ通じていて下り線が平成トンネル、上り線が昭和トンネルと呼ばれている。

 

後ほど訪ねる「明治トンネル」の前にある観光看板に書かれている説明文(抜粋)

<昭和のトンネル>
1957年着工、1959年開通(当時、日本最大の幅員を有するトンネル)。

平成のトンネルにあわせて改修され現在のかたちとなった。

長さ844m 高さ6.6m 幅9.0m
<平成のトンネル>
宇津ノ谷の慢性渋滞を解消するため1990年着工、1995年開通。

長さ881m 高さ6.58m 幅11.25m
 

 

旧東海道へ行くにはトンネル手前で立体交差して宇津ノ谷集落へと向かう。

 

立体交差で国道1号線をまたぐとすぐに風景がガラリと変わり、静岡では珍しく古い建物が今も残っていて懐古趣味の旅人を納得させる。

 

〇旧東海道

 

少し進むと道は2つに別れ、右は50年ほど前まで国道一号線だった方面で、左は旧東海道となる。
 

〇旧東海道は左へ進む

 

この分岐点に宇津ノ谷峠の観光案内看板が立っているので読む。(抜粋)

<蔦の細道>
古代・中世(約700年~1590年頃)の東海道。歌人在原業平が「伊勢物語」にこの峠道の事を書いている。
<明治のトンネル>
明治・大正時代(1876年~1930年)の東海道。日本ではじめて通行料を取ったので「銭取りトンネル」と言われていた。
<慶龍寺(宇津山)>
慶龍寺は1578年に歓昌院の宗旭和尚が開いた曹洞宗の寺。当山の鎮守として延命地蔵(弘法大師作)が祀られ、本尊は十一面観世音菩薩。
当寺は、室町時代から伝わる「十団子」が有名で、毎年8月23・24日の両日催される縁日に、この「十団子」が売られている。
<旧東海道>
1590年豊臣秀吉が小田原征伐のときに大軍を通すために開拓されたものと言われている。

 

案内に書かれている観光スポットはそれぞれ興味はあるが、「昭和トンネル」と「平成トンネル」に先ほど触れていることもあってトンネルから見てみる。


明治・大正のトンネルを巡る。

 

この宇津ノ谷峠を抜けるにあたっては明治・大正・昭和・平成と時代ごとに新しいトンネルが整備されている。

 

昭和と平成のトンネルは先に通ってきたとおり。

 

分岐点の観光案内看板を右に行くと県道208号(旧国道1号線)。

宇津ノ谷の集落を大きく迂回して峠に向かう。

 

〇大正トンネル


昭和34年の「昭和トンネル」開通までは、藤枝行きのバスもこのトンネルを使っていた。
現在も生活道路として自動車も通ることが出来、使われているトンネル。

レトロな雰囲気はここでも感じることが出来る。

 

この後立ち寄る「明治トンネル」の前にある案内看板に説明が書かれている。(抜粋)

<大正のトンネル>
1926年に着工し1930年に開通。

長さ227m 高さ4.3m 幅7.3m

 

「大正トンネル」から100mほど引き返した所にある路地を南に入って200mほど石畳の坂道を登ると「明治トンネル」の駐車場がある。

駐車場の脇に「あずまや」があって、これより先は徒歩でしか入れない。

 

〇明治トンネル前のあずまや

 

駐車場わきにある観光案内看板の説明。(抜粋)
明治のトンネルは、1876年に総工費24,800円で築造された日本最初の有料トンネル。
当時は、測量技術が発達していなかったため、「く」の字型のトンネルになっていて照明用のカンデラが設置されていた。
静岡口の約20mは青石造りで、大部分は角材の合掌造りだったため、明治32年に照明用カンデラの失火により焼失崩壊し、廃道となった。
明治37年に静岡口を直線に手直しし、現在の赤煉瓦トンネルになった。長さ203m 高さ3.9m 幅4.0m

明治時代の貴重な土木遺産として国の登録有形文化財になっている。

 

〇明治トンネル

 

タイムトンネルのようだ。
このまま明治時代につながっているような気持ちになってくる。

 

トンネルの中はレトロ調に整備され、ここを抜けると明治時代ではなく藤枝市(旧岡部町)に出る。

 

〇明治トンネル(藤枝側出入口)


 

古地図には当然、トンネルも旧国道1号線(県道208号)もない。

旧東海道の宇津ノ谷集落巡りには徒歩がお勧め。

 

 

 

次回は「宇津ノ谷」の続きで「旧東海道」周辺を巡る。

 

 

 

*******参考*******
「駿河の国 東海道 (見て歩き)」(http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm)
は私が10年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
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