蘇る記憶6 | Club CheesePie☆

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ほんの~り甘酸っぱい☆気分で生きてます(;^д^)a


手術にはクリッピング術と

コイル塞栓術が


一般的にくも膜下で原因になるのは、

瘤…血管にできるこぶ…というか

風船ふくらました時に

ゴムの弱い部分がプクン☆と

膨らんじゃう…あんな感じかと


動脈にできれば動脈瘤

静脈なら静脈瘤


当初、

体への負担も少なく、

術後の心配も軽減できる

コイル塞栓術で行こう、と。


これは足の動脈とかから

カテーテルを使って

瘤の中にコイル…というか、

すんごく細長い針金みたいのを詰めて

瘤を塞いじゃうもの



残念ながら

瘤にくびれがない型という事が解り、

クリッピング術に変更されましたけど


クリッピング術は、従来の方法で

瘤をクリップで挟んで止めてしまうもの


開頭が必要で、

体への負担も大きい



うん…

まぁ一筋縄ではいかないんだろうな



いよいよ手術当日

スパッとまるハゲヽ(゚∀゚)ノ


なんて言ったら泣き出したろうなw

努めて明るい笑顔で母が

行ってくるね、と


自分も努めて明るく

うん、行ってらっしゃい、と


当たり前に帰ってくると信じてもらいたくて…



前日、

頭ツルッツルになってた母が笑顔で

「写真撮っといてよ」

ケータイで撮れるんでしょ、と


「こういう思いしたんだ、って証拠にさ」


え?電源切ってあるよ

ここ集中治療室だし、

他に患者さんもたくさんいるし…


ダメ元で看護師さんに尋ねたら

「あ、いいですよ」と


撮ったあと

「最近写真撮ってなかったからね

葬式用にと思ってさ…」


吹きだしながら

なぁに言ってるんだよw

まだまだ早いってw

元気になって髪あるときに撮っとけばいいじゃんw


言ってみたけど、

グサッときたなぁ…


だから、手術に向かう時は

精一杯の痩せ我慢なのは解ってた


不安で仕方ないだろうに

こいつが言うことなら信じてみよう

それで死んでも本望だ


そう言い聞かせてきたんじゃないかな…


開頭してまでだったら、

このまま死ぬ時に死んだほうが…


たぶん本人任せだったら

そっちを選んでたんだろうな


きっと、不安を払拭したくて

もしダメでもこの子に責任感じさせないように…


そんな気がする



信頼に応えなきゃ

術後も大変らしいけど、

信じてくれたんだから、

手術前の状態まで責任もって戻してあげなきゃ…


そう決意しながら待合室に


手術は予定を大幅に超えて

数倍の時間がかかりました…