皆さんは"ネコって可愛い!"、と思ったことはありませんか? 私もネコは大好きで、友達の猫を見た時はついつい触ってしまいます。
そんな人間と繋がりの深いネコですが、みなさんは人間とネコの関わりがいつ始まったのか疑問に思ったことはありませんか? ネコは人類の歴史の非常に古くから我々との関わりがあり、人類史の大きな一角を占めています。
2025年現在、猫と人間に関する様々な遺跡が発掘されています。古代からのネコと人間の関係性を語る最古の証拠は、キプロス島で発見された紀元前9000年前のシロウロカンボス遺跡です。この遺跡はキプロス南端部のリマソール周辺で発見され、30歳程度の男性生後8ヶ月ほどのネコが同じ墓穴で丁寧に埋葬されていました。このことから人類は紀元前9000年前以前からネコをペット化し、ネコと人間の古くからの強い関係性が窺い知れます。
さて、本題に入りましょう。このように、ネコは紀元前の世界から人々に可愛がられていたわけですが、中ではネコを可愛がるあまりに国が滅びてしまった所があります。それこそが今回の舞台、古代エジプトです。
古代エジプトでは、ネコは家畜として飼われながら作物の豊作や家庭を守る存在として重宝され、人々に崇拝されていました。エジプト人のネコへの強い愛情は、ネコの神格化にも現れています。ネコは人々を悪霊や病気から守るバテスト神の化身とされ神聖視され、毒蛇からファラオを守ったという伝説の形成にも繋がりました。このような理由から古代エジプトでは、ネコの殺害はたとえ意図的でなかったとしても死刑であり、ネコが亡くなった際には飼い主の家族は悲しみを示すために眉を剃り、ミイラとして丁重に葬られました。このように、古代エジプトではネコは人々から慕われ、保護されていました。
現代のキャトラバーのようにネコに愛情をもって接していた古代エジプトですが、紀元前525年頃に試練が訪れます。アケメネス朝ペルシア帝国が攻めてきたのです。本来のエジプトであれば侵略者を攻撃することが出来るはずなのですが、今回はこれが出来ません。ペルシア軍が盾にネコの肖像を描いていたからです。ペルシアはあらかじめエジプトがネコを崇めているという情報を得ており、ネコを盾にしたらエジプトは攻撃できなくなると踏んだのです。この読みは見事に当たり、エジプト軍はネコを全面に押し出したペルシアに抵抗できなくなり、そのままエジプトはペルシアに滅ぼされてしまいました。古代エジプトはネコを愛するあまりにネコを神格化し、ネコを可愛がりすぎるあまりに国が滅んでしまったのです。
このようにネコは古代から人々に愛され、中には古代エジプトのようにネコの愛で国が滅びたところもあります。ネコの歴史を知ることは、あなたのネコの見方を変えるかもしれません。