昨日は珍しくふと目に留まった専業主婦が主役の漫画を読んでみました。
私はフリーランスで事実婚、子供もいないから全然立場は違うのだけど
何故だか引き込まれてしまった。
家計を担う旦那さんは、小さな子供を抱えててんやわんやの主人公に向かって
「誰が稼いでいると思ってるんだ!」
「お前は仕事してなくていいよな。」
「昼間家にいるんだからこれ位やっておけよ。」
ハァ〜...モラハラだなあ...。
私の前の旦那さんもモラハラ傾向にありましたが、
私が仕事をしてることもあって、またちょっと違う感じだったのですが。
でもなんだろう?既視感。この感じ覚えがあるぞ。
あー!実家だ。私が親に言われてたやつと似てるー!
立場も状況も違うけれど、主人公の気持ちが分かる様な気がしました。
それでふと思い出したのが、
子供がいて、離婚の準備中という方と以前お話した時のこと。
私は離婚、借金、病気と3連発同時期に経験したことがあったので、
離婚は大変だけど、今こうして大丈夫になったよ、とその時の話をしてみたのでした。
その方は「そうかあ。私なんて全然大変な方じゃないんですね。」なんて言ったけれど。
いや、違う。
私のは過去の話。
今目の前に大変なことがある、その方が大変なのだ。
・
人それぞれに抱えてるものは違う。
比べられるものじゃない。
子供がいて大変な人もいれば
子供がいなくて辛い思いをしてる人もいるし
仕事のあるなし、とか
一見、家事を手伝ってくれる夫のそれは、実は妻への批判だったり、とか
状況も分かりやすいことから分かりにくいことまで
あげればキリがない。
日常のこと、心の中で起きてることっていうのは細かなことの積み重ねや
複雑で言葉にならない部分もあるし。
「私なんて」でもなければ、「あなたはいいよね」でもない。
・
そして、今大変な人は
誰の共感を得られなくても、遠慮なく、私は今大変だと思っていいんだと思います。
特に家庭内という密な環境で、日常的にストレスにさらされてるって
相当キツイですよ。
本音が口に出せない、打ち明ける人がいない、
辛さや怒りを抱え込んでしまう人こそ
自分が思ってることを認めていいはず。
漫画では、夫からの自立の前に
主人公が自分の気持ちを言葉にしたことで、少しずつ変わって行くのでした。
仕事から離れていたり、離婚ともなれば、
どうしたら良いか分からなくなったり、怖くなったりするけど、
行動しなきゃと思うと意気消沈して、動けなくなってしまうこともある。
それも1つの立ち上がるための過程、と思ったっていいじゃないですか。
文字にする、言葉にするだけでも、自分がどれほど辛いのかやっと分かるということもあると思います。
柄でもないから、これは記事にするのをやめておこう、と思ったのだけど
何故だか、まったく書く気が失せないので書いてみました。
私はそういえば、離婚の時、その時だけ仲良くなった二人の人物がいて
重くも軽くもなく、普通の話と変わらずに話を聞いてもらえたのが良かったと、ふと思い出しました。
Ra Suumi(ラー・スーミ)