塾や稽古事のない日は、ランドセルは放り投げることに喜びを感じていた。
まるで「男!あばれはっちゃく」だ。
多感な時期はテレビ全盛期。
両親は見せたくない番組ばかりだと嘆いていたのを覚えているし
その代わり「日本昔ばなし」だけは見なさいと、何故か、テレビ番組で
バランスを取っていた。
それくらい大らかで良かった時代だった。
でも。
テレビばっかり見ない。
ファミコンは一時間まで。
家から出なくても楽しめる娯楽が充実してきた頃だったから
外で遊ぶことは、むしろ褒められていた。
それを逆手に
勉強嫌いで負けず嫌いな僕たちはならば探検だと。
そして口々に思い思いのヒーロー達を語った。
僕は、創造的探検家川口隊長だった。
両親からは演出だの、ヤラセだのと揶揄されていた番組だったが
「水曜スペシャル 川口浩探検シリーズ」には夢が詰まっていた。
教科書や図鑑やらでは退屈していた好奇心を育ててくれたからであろう。
だから森や川に自転車縦列走行で向かって行ったんだ。
日替わりで隊長を決めてね。
男ってのは、スポーツや勉強ができればいいってもんじゃない。
強さじゃない。
万能と呼ばれる優等生じゃなくて、冒険心や好奇心があってこそかっこいいじゃないか。
何事も探究から生まれる創造的なことは素敵だ。
それを悟らせてくれたのだ。
きっかけは創造的な演出力だとしてもだ。
ここまで造りあげることは、むしろ美しいと僕は思っている。
今、残念でならないのは、分かりきっている演出の種明かしを同時進行でしてしまうことだ。
そんなんじゃ、つまらないよね。

ずっと望んでいたDVD化。
決定後は、予約を即座に完了し納品された日は飛び跳ねて喜んだ。
その日に、ラグ家宝に登録させて、寝る間も惜しみ川口探検隊祭りを開催したのが懐かしい。
限定版の帽子を被った。
シャツを着て写真も撮った。
ずっと憧れていた格好になって観てた僕は、またあの時と同じ気持ちになっていた。
余談だが、驚愕の事実。
アマゾンで今でも売ってるのかなって調べたら、プレミア付いてるじゃないすか。
なんですか。¥49,000って。
あの時、買っておいてよかった...
こんな値段だったら、インストールを諦めていたよ。
さて、せっかく熱く語らせてもらったので、
「 No Kawaguchi , No Life 」 を拙い文章でシリーズ化させていただきます。
ライブラリより作品の感想をお届けします。
乞うご期待!?
どこの現場も迫真の演技で
いや違う。
まるで、これから何が起こるか分かっているような危険予知
いや、そうじゃない。
熟練した隊長の勇敢さは、今でも僕は好きっす。
こーいう洒落もいいね。
制作おつかれさまでした。