
午前一時いよいよ出発。
軽い高山病からなのか、連日の寝不足からなのか、頭痛がある状態で準備をする。
ハットからニットキャップに被りなおし、上下レインウェアに着替えて防寒体制も万全。
もうすでに山小屋には支度を終えた登山者で混雑していた。
真っ暗な入口から思い思いのヘッドライトを点灯し登頂開始。
この灯りで登山道は光の道のようになっていた。

こまめな休憩が外せない標高、気圧、そして空気の薄さ。
疲れていないのだが、息苦しさと喉の渇きを環境に適応させていく。
そして登ること3時間。
夜明け前の山頂に到着。
登りきったのだ。
3,776mの富士山。
あとは御来光を待つのみ。

寒さで体が凍えるなか、今か今かと...
待つこと30分。
ついに現れた。
その瞬間、歓喜の声で山頂が包まれた。
これが見たかったのだ...

もう夢中でシャッターを切る。
だから寒さを感じなくなっていた...
昇る太陽と照らされる大地の光景を心にもしっかりと焼きつけ。
ただただ見つめていた...

思いつき企画だったけど
この日の為に短い期間、小さな山登りをしたり、様々な準備をしてきたこと。
風景を眺めながら思い出していた。
やってきたことに無意味は存在しなかったと改めて...

だから下山するときも僕は一歩一歩を大切に歩んで行ったんだ。
眩しく照る太陽を体で受け止めながら...
ここはゴールじゃなくて、スタート地点だったって

ありがとう富士山。
お陰で違う自分を発見することができたみたいだよ。
そして、また登ってみるさ富士山。
だから、その時まで...
Mt.Fuji attack 「完」