reason02 | RAGSTYLE

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そんな僕の日常。

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大人は陽の子。
子供は風の子。
大人は珈琲。
子供はミロ。
この図式が急に現れたのは、ランドセルを背負うようになってからである。
その頃になると、休日でも朝食にだされる牛乳比率が高まり、ココア味で飲みやすく調合されたミロが入った飲料でパンを流し込んむようになっていた。
うっすらと笑みを浮かべ正面に並ぶ両親は、抽出されたばかりの珈琲を片手に、リビングいっぱいに珈琲の香りを漂わせ、すっかりご満悦の様子だ。その傍ら、まだ仲間に入れない現実を前にして、小さな体を震わせていた。

あと何年経てば、祖父母、両親らと対当に珈琲を飲むことが許されるのだろうか。そんな疑問を持ちつつ、一緒に味わうことができるように、ミロをあっという間に飲み干し、目をギョロつかせて彼等の様子を伺いながら、ようやくデミタスカップサイズになったコーヒーミルクを静かに飲んでいた。

成長の過程で器も大きくなり、時間の経過も、その分ゆったり感じるようになっていた。
そして、変わらない休日の朝が、あれほど充実していたように思ったのは珈琲のお陰だったと、低学年の僕には分かりはじめていた。その一杯で家族が幸せになっていくということも。

特別な感情を意識することができた時期でもあった。珈琲を好きになると幸せになれると。
祖父が珈琲好きであったことも、父も変わらず好きであったことも、そして僕もそうなったように。
再び、現れた図式はあたらしいものだった。


つづく