
代官山にある札幌時代よりお世話になっている雑貨屋さんに行く。
店内は予想以上に広く、馴染みの店舗と比較対照するには明らかだった。
その広々とした空間には、ミニマムにまとめられた食器類やら雑貨が陳列されており
そのなかに伝説となっている「森彦」の珈琲豆を発見。
流石 ー ルーツ・オブ・サッポロ ー 。
不思議とリラックスするのはそのせいであろう。
レジカウンターの女性店員と自然に会話する。
どうも森彦No.1が好きで飲んでいるらしい。
No.1~3までが陳列されていたが、コク目深煎科の僕は迷わず写真のタイプを握りしめていて、同じ嗜好だったことがわかった。
ただ同士よ。毎朝飲むには贅沢(しあわせ)だよね。僕もそうしたいよ。
なんて憧れてみた。
野口さん1人と穴の開いた硬貨1枚を置く。
続いて、妄想を膨らませる。
明日、僕は行きつけのケーキ屋さんでショコラを買うのだよ。
差別化を胸に誓い、店を後にするのだった。

なんだろ、この整った豆揃い。眩い照りは眼光となり、豊潤な香りが鼻孔をつく。

煎れたてのコクある味わいが喉を通過する時、僕は夢心地の感覚に襲われていた。