タイガー🐅靴店でオーダーメイドしたウエスタンブーツ👢の話(福生スワップミート)国道16号
今回は、今から30年以上も昔に、福生のタイガー靴店でウエスタンブーツをオーダーメイドした時の話です。
スワップミート
かれこれ30年以上も前の事なので、場所も主催者もよく覚えていないのだが、福生ベースサイドストリートの裏あたりの空き地で、月に一回スワップミート(注1)が開催されていた。
(注1、スワップミートとは町の広場などで開かれる古物市。フリーマーケットあるいは蚤の市ともいう)
ちょうどその頃は代々木公園のフリーマーケットを卒業した、というか嫌気がさしていた時期だった(注2)ので、遊びながらスワップミートに時々出店するようになっていた。
(注2、①この当時、代々木のフリマには同業者が沢山参加するようになっていた②ブースの予約が電話予約になり、いくら電話してもつながらなくなって来た)
このスワップミートは会場も狭く来客も少ないので売上は少ないのだが、何しろ福生ベースサイドストリートに近いので営業そっちのけで、そこらへんを徘徊するのが楽しかったのだ。
そんな福生ベースサイドストリートを缶ビール片手に闊歩しながら、冷やかし半分で古着屋や雑貨屋、バイクショップなど覗き回っていたのだった。そんな時に、目に飛び込んできたのがタイガー靴店だ。ショーケースの中のウエスタンブーツに誘われるまま、店内に吸い込まれて行ったのだった。

🐅タイガー靴店👞
タイガー靴店は、お世辞にも綺麗だとは言えない小さな店だった。場所も店構えもよく覚えていないのだが・・・ 福生市の横田基地前の国道16号線沿いに有った(今も現存しているのかは分からない)
たしか木造で、入り口脇に出窓風のにショーケースが有り、中は薄暗く狭くて、棚には沢山の革が筒のように巻かれて積み上げられていた。足元には修理を依頼された、踵がすり減ったウエスタンブーツが幾つも転がっていた様な気がする。
ウエスタンブーツ専門でオーダーメイドと修理専門の靴屋だったと思う、もしかしたら普通の革靴も製造していたのかもしれないが、とにかくウエスタンブーツの印象が強くてそう思い込んでしまったのかもしれないのだが。
📝オーダーメイド
以前からウエスタンブーツが欲しかったのだが、お気に入りの一足に出会えていなかったのだ。それは自分の足のサイズが24.5センチと小さい事も有り、既製品ではサイズ選びの時点でアウトだったのだ。そこで、ウエスタンブーツを一足オーダーメイドする事にした。
店主は小柄な白髪交じりの親爺さんだった。俺がウエスタンブーツをオーダーメイドしたいと言ったら、製作に一か月📆ぐらいの時間⌛が必要な事と、それなりの代金が掛かるが、それでもいいかね?と尋ねられたのだが、OK!と即答した。それもそのはず、何しろ一週間前の日曜日に競輪🚴♀️🚴♂️で大穴を取ったばかりだったのだ。その時、財布持たない主義の俺のジーンズポケットは、💴福沢諭吉で膨れ上がっていたからだ。
それじゃあ採寸するから靴を脱いでくれと言われて、カレンダーを裏返した紙の裏に足をのせられて、左右の足型を取られ、長さや幅、甲の高さなどいろいろ採寸してメモられた。
次は、「どんなデザインにするかね?」と言われ、黒でシャフトは長くつま先は鋭角でって注文したんだが、その親爺ったら創作意欲が強いのか「こんなのどうだい」とか言って、エキゾチックレザーの🐊ワニ革や白い🐍蛇革なんか出してきて「シャフトの切り返しやつま先で、こんなの使うと面白いんだよ」なんて勧めて来やがった。

シンプルイズベストがポリシーの俺は断固拒否、それでもおやじは引き下がらず白や赤、青い革なんかも勧めるが(星条旗じゃねーんだよ!心の声)、それも断固拒否。そしたら今度は刺繍のデザインもあんなのどうだ?こんなのどうだ?白い糸はどうだ?って、それらも全部却下してやったんだが、そしたら親爺は少しガッカリみたいで、ちょっぴりだけ可哀そうに思えたのだった。
そんなやり取りが小一時間も続いただろうか、オーダーも無事終わり最後に名前と住所を伝えたら、「アンタ狭山に住んでんのかい?あそこに牧場があってさ、そこの🤠カウボーイも俺が作ったウエスタンブーツを履いてんだよ、ほらそこに転がってるブーツもそのカウボーイに修理頼まれたんだよ」って、確かに狭山に🐎乗馬クラブは何ヶ所か有るが、🐄牛なんか飼ってないから絶対にカウボーイじゃない!って心の中で🤣爆笑してやった。
その時のウエスタンブーツの制作代金が確か53000円だったような気がするんだが、この辺はもう定かではない。そして1か月後に出来上がったのがこちらのウエスタンブーツだ。
👢本物のウエスタンブーツ👢





💭立川駅近くにいた靴磨きのお爺さんの思い出💭
ここからは余談になるが、当時は立川競輪場まで電車で出かける事が良くあった。立川駅から競輪場までは無料バスが出ているのだが、加齢臭いっぱいのそのバスには乗りたくなかったので、必ず歩いて向かったものだった。
今では正確な場所を覚えていないのだが、その道筋に靴磨きのお爺さんがいたのだ。1回500円でピカピカにしてもらえるので、よく利用させてもらっていたのだ。
手際よくリズムよく、汚れを落とし、クリームを塗り、ブラッシングし、最後にベルベットの布で磨きあげてくれるのだ。その時間は大体4~5分ぐらいだったろうか。自分の靴が磨き上げられているその時間は苦にならないのだが、先客がいた時にはその数分を呪ったものだった。
このブーツ👢を磨いてもらうといつも、「お客さん、いい靴履いてますね!」と必ず褒めてもらったものだった。多分ほかのお客さんの靴も褒めていたんだろうが、オーダーメイドしたブーツだけに尚更の嬉しさだったのを思い出すね💭

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