昼寝をしようと思いました。
すると、ヨダレ君と一緒に昼寝をするように言われました。
仕方なく、ヨダレ君と一緒に昼寝をすることにしました。
私は、布団に入れば即昼寝可能なのですが、ヨダレ君が眠らない。
『本当に昼寝が必要なのか?』と思うくらい、眠そうではない。
眠い私に話しかけてきます。
『ねぇ、ママって呼んで』
ヨダレ君が言いました。私が、3歳児を『ママ』と呼べと?
父上が母上と別れて16歳と結婚したなら、彼女を『ママ』と呼んであげてもいいですが、3歳男児を呼ぶのはどういう状況だ?
それを説明するのも面倒なので、
『ママ』
と呼んであげました。
すると、ヨダレ君が私の背中をポンポンとたたきました。
寝る子をあやしているんですか!!!
寝て欲しいのはお前だ!!!
また、
『ママって呼んで』
と言われました。
背中ポンポンくらいならいいか、と思って、『ママ』と呼びました。
『抱っこしてあげる』
えええ!!!
二人とも布団で寝転んでいるのに、『抱っこ』ですか?
ありえないだろ!!
『無理だから』と言ってあげました。
その後、私もヨダレ君も眠りました。
するとそーっとドアを開く音で目が覚めました。
父上です。
父上の洋服ダンスのある部屋で寝ていました。
父上は、ドアはそーっと開けたのに、枕元に近い洋服ダンスのドアはバタンバタンと遠慮なし。
ヨダレ君目を開けました。
急いで目を隠しました。眠れ、眠れと祈りながら。
ヨダレ君、またうとうと眠り始めました。
ほっとしたのもつかの間。
『らぎ、らぎ』
呼ぶ声に振り返ると、父上が2つのスーツを持って、
『どっちがいい?』
と聞いてきました。
どっちでもいいから、そっとこの部屋を出て行けー!!
と思いましたが、新年会に行く衣装らしく、悩んでいる様子だったので、『右』と手で指しました。父上は、
『こっちか。じゃあ、こっちにするよ』
と言いました。
心の中で言え!!!
ヨダレ君を見たら、眠っていました。
良かった。
すると、父上は着替え始めました。
衣擦れの音がします。
隣りの部屋で着替えろー!!
父上は、自分の安眠妨害に対しては、時計の針の音まで気にするのに、他の者の安眠に対しては無頓着です。
この人の血を充分過ぎるほど受け継いでいる自分がいます。
なにか、考えさせられる出来事でした。