[映画]
AmazonPrimeVideo で、「イップ・マン:葉問」(Ip Man2ウィルソン・イップ監督2010年108min.★3.5再)
1950年代、家族と共に香港へ移り住んだイップ・マンは、詠春拳の道場を開こうとして地元武術の洪拳一派と対立、その師匠ホンとも拳を交えるが、イギリス人の主催するボクシング大会で中国武術を侮辱されたホンは自らイギリス人ボクサーとの戦いに臨むも命を落とし、イップ・マンはホンの意志を継ぎ中国武術の誇りを賭けてボクサーとの決戦に挑む。
前作に続き、こちらも10年ぶりの見直し(2011/2/12とのこと)。
日本では、この二作目が一作目より先に劇場で公開される、「サスペリア」方式とでも言おうか(強引。サスペリアPART2は確かに1より前に作られたけれど、日本公開時に独自に「2」が付され、そもそも両作に関連はない)。が、ふつーに一作目ありきの作りになっているので、続投の登場人物らが前作の出来事を語る場面は、新宿の武蔵野館で見た当時はちんぷんかんぷんだったはずだが……。
半分を過ぎた辺りで突然「ロッキー4」になってしまうのが、良くも悪くもこの映画の特徴。友でありライバルの敵討ちという「ロッキー4」のフォーマットは、どうやってもつまらなくはならないのだけれど、一本の映画としてのオリジナリティを考えると手放しでは褒められない。
それを補って余りあるのが、サモ・ハンの存在感とカンフーアクションで、カンフー映画としての見所は前作より増し増し。どちらが優れているかは好みの問題か。
工場主のチンチュン、前作の終盤で日本兵に頭を撃たれた設定が追加されてあわれ廃人。一方、悪役だったカムは改心して楽しい三枚目キャラに転身。この扱いの差よ。
(2021/12/27)
更にノリノリになった川井憲次の劇伴が熱い。
00:46~ 不安定なテーブルの上でバトル。なぜかむちゃくちゃなことになっているのを呆気に取られながら見るのが、カンフー映画の醍醐味。