[漫画]

芥見下々「呪術廻戦(15)」(2021年集英社ジャンプコミックス)

釘崎野薔薇が小学生時代、山奥の小さな村で共に過ごした友人ふみ・沙織との交流を思い出し、奇しくも沙織も渋谷のニュースを耳にしながら釘崎のことを口にしていた時、真人の一撃を受けた野薔薇は虎杖の目の前で顔の半分を吹き飛ばし、七海の死や宿儺による大量殺戮からの更なる悲劇に虎杖は戦意を喪失、真人の苛烈な攻撃の前に倒れ伏してしまうが、そこへ駆けつけたのは京都校の東堂で、同行していた京都校1年・新田の呪術で回復した虎杖は東堂の説教と野薔薇が命を取り留める可能性を知って立ち直り、東堂以外の京都校の面々も遅れて東京を目指しているなか、手を叩くことで彼我の位置を入れ替える東堂の術式「不義遊戯」のアシストを受ける虎杖は強力な改造人間を放つ真人を追い込んでいくが、「0.2秒の領域展開」に打って出る真人に東堂は防御が間に合わず術式に必要な左手を失い、「無為転変」で真の姿へ変異した真人と虎杖の死闘が繰り広げられるなか、脹相との戦いで練度を増した虎杖の逕庭拳が東堂のブラフを得て真人に決定的な隙を作ったところを、虎杖必殺の「黒閃」が炸裂、瀕死の真人の元へ姿を現した夏油は虎杖に力の差を見せつけながらも、もはや不要と真人にとどめを刺すのだったが、五条悟を封印した「獄門疆」が渋谷駅B5F から持ち去られていたことは東堂と新田によって確認済みで、渋谷で無事な術師はもはやパンダと日下部のみ、冥冥と憂憂は密かに渋谷からマレーシア・クアラルンプールへと脱出していたのだった。

 

10巻あたりよりずーっと続いている渋谷事変だが、ようやっと敵の親玉・夏油が出陣。

 (2021/9/6)