[ゲーム]

PS4「A Plague Tale-Inoccence-」(2019年AsoboStudio/オーイズミ・アミュージオ)

プレイ累計:約16時間(2021/5/13~6/6)

 

[7日目/2時間]

第9章「城壁の陰で」~10章「薔薇の道」へ。

街へやって来たアミシアは捕らわれた兄を探すというメリーと別れ、宗教裁判と兵士たちの監視の目をかいくぐって大学へ到着、弟ユゴーの病気を治せるかもしれない錬金術の本を探すなか、ニコラ卿に自分たちを探させている張本人らしい宗教裁判の長ヴィタリスが、鍛冶屋の息子ロドリックを脅している現場に出会す。

 

9章からは本格的なステルスが延々と続く。手持ちの錬金術も増えてきて、道中の進行も一筋縄ではいかなくなってきた。

 

[8日目/1時間]

第10章「薔薇の道」~11章「生存」~12章「残されたもの」へ。

10章、アミシアは大学内で宗教裁判に捕らわれていた鍛冶屋の息子ロドリックを救出し、彼の協力を得てお目当ての錬金術の本を遂に入手に成功、(アミシアのせいで)炎に包まれる大学から脱出を図る。

11章、アミシアとロドリックはユゴーとルカの待つシャトー・ド・オンブルージュへ帰還、メリーも兄アルチュールとの再会を果たして6人は一時の休息を得るが、アルチュールの報告からアミシア&ユゴー姉弟の母ベアトリスは死んでいなかったことが明らかになった一方、ユゴーの病状は更に悪化、手に入れた本の中身を精読したルカによると治療の鍵となる薬エリクサーを求め、アミシアは二度と帰れないと思われた我が家へ、ルカと共に急ぐ。

 

[9日目/1時間]

12章「残されたもの」~13章「苦行」~14章「血の約束」へ。

12章、故郷デ・ルーン家の土地へふたたび足を踏み入れたアミシアとルカは、襲い来るネズミ群を突破して、母ベアトリスより立ち入りを禁じられていたというローマ時代に築かれたらしい入浴施設の跡がある庭へ向かい、地下に隠されていた研究場にてルカはエリクサーを発見、二人は急いで城へ戻りユゴーに服用させるが……。

 

ネズミたちがモンブランのように積み重なるや、回転しながら迫ってくる、名付けるとしたらラットルネードか(まさか、あのサメにインスパイアされたをんじゃ……)。

ここまで築いてきたリアリティをフィクション方面へ大きく逸脱。個人的にはやめて欲しかった。

11~12章は雪降る季節へ。この辺りも、「ラスト・オブ・アス」の後半をたどるような展開に。

 

[10日目/1時間30分]

第14章「血の約束」~15章「記憶」へ。

14章、宗教裁判に囚われていたユゴーは母ベアトリスを探してニコラ卿を尾行、ついに再会を果たしたところでユゴーは自らの血がもたらすネズミたちを意のままに操る能力に覚醒するが、その血を狙う大審問官ヴィタリスによってふたたび捕らえられてしまう。

15章、物語はアミシアたちの城へ戻り、ユゴーが見つからないまま一ヵ月が過ぎたある日、城はネズミの大群であふれかえる。

ゲーム開始以来、中世ヨーロッパのリアルな描写で魅せてきた本作だけれど、ここにきて突然、大友克洋の漫画のような展開に至り、個人的には頭を抱える。

 

[11日目/2時間]

15章「記憶」~16章「戴冠式」へ。

15章、城を埋め尽くすネズミは、苦手なはずの炎までもラットルネードで消しにかかってくるなか、アミシアはアルチュールと協力してネズミを排除しつつ仲間と合流したところ、姿を現したのはニコラ卿に連れられた弟ユーゴで、溢れかえるネズミもユーゴが操っているらしいのだったが、アミシアはニコラ卿の言うがままなユーゴを正気に返らせるとニコラ卿と死闘を繰り広げ、アルチュールの犠牲と引き替えに卿をネズミの餌にすることに成功するが、兄を失い復讐の鬼と化したメリーに、アミシアたちは打倒ヴィタリスと母ベアトリスの救出を誓い、街へと向かう。

16章、兵士らが徘徊する街を、アミシアのスリングショット・ユーゴの操るネズミ・ロドリックの怪力と一同は力を合わせて強行突破するなか、ロドリックはアミシアらを先へ進ませるため、自らの身を犠牲にして活路を開く。

物語的には、仲間が一人ずつ死んでいくデスマーチがスタート。更にこれまでステルスメインだったゲームが、積極的に敵を排除するスタイルへ激変。そうと分かっていたら、装備のアップグレードは戦闘を有利に進められるものに重きを置いて育成したのに。

 

[12日目/1時間]

16章「戴冠式」~17章「互いのために」クリア、エンディングへ。

大審問官ヴィタリスは、ユーゴの血「マキューラ」を得て自らもネズミ群を操れるようになり、彼を相手にアミシアとユーゴは最後の決戦に挑み、死闘の末これを下した姉弟は母ベアトリスの救出に成功、それから3日後、ネズミの姿が消えた村では祭りが催されるなか、アミシアとユーゴは厄介者として祭りの輪に入れてもらえず残念ながら、自分たちには仲間と母がいるとルカの駆る馬車に合流、眠り続けるベアトリスを連れて、四人はいずこともなく去って行くのだった。

おしまい!

これがラットルネードだ!

 

というわけで、ラスボス戦はネズミ群対ネズミ群のネズミ大戦争の様相を呈する。

なんだか、ずいぶん遠いところへ来てしまった。

序盤は満点に近い内容だったけれど、後半へ行くほど展開が残念化し、こちらのテンションが下がっていってしまった感は否めない。

しっかり者のお姉ちゃんと庇護すべき弟という、いわゆる「おねショタ」を洋ゲーの開発陣が理解していたという面では、意外な一作ではあった。

 

プレイ画面キャプチャ元:MKIceAndFire

 

 

そして、今年の発売が予定されている続編「A Plague Tale:Requiem」。

何かやることあんまり変わってなさそうな感じが……。

グラフィックで客を驚かすことができないのは、きょうびのゲームのつらいところ。