※ツイッター上で書いていた一言日記をコピペしています。
(本記事は2015年2月11日に作成しました)


10/1
シネマート新宿で「ファイナル・デッドブリッジ3D(REAL3D)」(スティーブン・クォーレ2011年★3.5)毎度舞台と惨劇を一新して相も変わらぬビックリ事故死ショーが展開されるが、第一作を覚えている熱心なファンには嬉しいサプライズが待っている。
VFXは前作からだいぶ進歩していて、死亡シーンのインパクトも違和感がなかった。いつにも増して画面が暗く感じたけれど、リアル3Dってこんなものだったかしら。中国人マッサージ師登場における英語字幕の表示のタイミングは、センスがあったな。


10/2
起きたら17時だった。恐ろしいことだ。

DVDで「ダルフール・ウォー熱砂の戦場」(ウーヴェ・ボル2009年★2.5)平和なアフリカ人の村がアラブ系の兵士に蹂躙される様を描くという点において、ボルの容赦ないバイオレンス描写は一定の効果を上げている。しかし、取材に訪れたジャーナリストら主人公一行の空気っぷりは映画以前だ。
キャラクタの紹介もろくにされないため、誰が主役なのかも判然としない。エドワード・ファーロング×クリスターナ・ローケンという「T2」×「T3」役者の夢の競演と期待したが、アマゾンではトップクレジットのファーロングは脇役以下の出番のなさ。クレジット上はローケンが主役だが、…主役か?
兵士に脅され村を退去したものの、人人が殺されるのを黙って見ていられず銃を片手に決死の戦いを挑む役割は、この主役級らしい二人を差し置いて脇役のおっさん二人に任される。こういう場所に居合わせてこその主人公だと思うのだが、ファーロング酒ばっかり呑んでる場合じゃない。
「T2」で時が止まっていると、彼の容姿の劣化ぶりには言葉を失う。

DVDで「ファイナル・デッドサーキット」(デヴィッド・R・エリス2009年★2.5再)を見直す。エンドロール込みで82分なので、非常に見やすい。「ブリッジ」の後だと、VFXのショボさがかなり目立つ。メイキングを見ると、死亡シーンは意外にも実写主義だった。
本編の映像は岩が降ってこようが車が飛んでこようが重量感がない安手のVFX感バリバリなのは、撮影映像との馴染ませ方に問題があるんだろうか。


10/3
とても天気の良い日だったので、筑波山を登る。何年ぶりだろう。つつじヶ丘から、女体山→男体山→筑波山神社→つつじヶ丘を、約2時間半でトレイルラン。筑波山神社まであと百メートルのところで派手に転倒し、右のふくらはぎを強烈に痛める。
それでもつつじヶ丘までのアスファルト5kmはアドレナリンで何とかなったが、帰宅後、まともに歩けなくなる。

小林泰三「人造救世主 アドルフ・クローン」(角川ホラー文庫)シリーズ三作目にして完結編だが、またいつでも再開できそうだ。石ノ森章太郎的な異能力者どもによる殺戮ショーの合間に、頭がいいんだか悪いんだか分からないどこか間の抜けた話し合いが挟まり、作者の本気度は最後まで知れなかった。

DVDで「リセット」(ブラッド・アンダーソン2010年★2.5)影が人間を服だけ残して食べにくるので懐中電灯を常時携帯してみるが、あまり効き目がない。人類滅亡シチュエーションを三四人の登場人物のミクロな視点で描くはやりのスタイルだけれど、影が強すぎるなど理不尽なルールが興を削ぐ。
この手の映画において重要なのは異常な事態そのものよりも、その渦中にいる人間同士のドラマなんじゃないかしら。「ミスト」はそこに成功していたから、別に霧の正体が明かされなくてもそんなに気にならないんだろう。主役のヘイデン・クリステンセンまたの名をアナキンだが、役名はルーク。…。


10/4
足が痛いので、終日茅屋で過ごす。日本映画専門チャンネルで「怪異談 生きてゐる小平次」(中川信夫1982年★2.5)男2女1の幼なじみ三人、女と男の片方は夫婦だが、残る男も女を想っている。こんな三人が近くにいていつまでも仲良く出来るはずもなく、痴情もつれて血と亡霊が出る。
登場人物三人だけのミニマムな世界観や、句のリズムを持った台詞回しなど、こだわりは感じるけれど、ATG映画にありがちな観念的な展開に走られるのは苦手。


10/5
百年文庫001「憧」(ポプラ社)太宰治「女学生」×ラディゲ「ドニイズ」×久坂葉子「幾度目かの最期」の三作を収める。三作ともロマンチストな若者の情動が剥き出しで青臭いったらない。太宰に憧れ、21で自殺という今日なら結構アレな人だろう久坂葉子に興味を抱き、青空文庫をのぞく。


10/6
超眠い。寝てるうちに終わる。


10/7
何かしたかな…。


10/8
東京国際映画祭で上映される「ラジニカーントのロボット」のチケットを取ろうとしたのだけれど、昼過ぎにLOPPIで検索したら、もう販売終了だった。これで今年は行かない見込みだが、そうするとついでに立ち寄るはずだったドラゴンクエスト展はいつにすればと考える。


10/9
25kmジョグ。筑波山の怪我は治っておらず、20km過ぎから筋が…。階段の上り下りに難渋する。


10/10
シネプレックスつくばで「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」(ルバート・ワイアット2011年★3.5)アルツハイマー治療薬の研究中、実験台のチンパンジーが薬の効果で賢くなることが分かり、更にその子どもは生まれながらに高い知能を持ったが、チンパンジーの待遇改善に武器を取る。
映画は、治療薬を開発する青年(ジェームズ・フランコ)と子チンパンジー・シーザーとの種族を越えた子育てが頓挫するまでを描き、最後は必然的な別れが待っているのだが、フランコはこの後人類滅亡の張本人として全人類から八つ裂きにされるのは必然と思われるので、一緒に森へ行くべきだったのでは。
猿のCGは基本、全く違和感がない。VFXの進歩が映画の題材に追いついた好例だと思う。ようやく今回気づいたけれど、「ん?」と思う場面というのは、結局カメラワークはじめ映像そのものがリアルじゃないものにVFXが絡んでいるところで、撮り方に問題があるようだ。
いちいち窓ガラスを破って外に出ようとするチンパンジーさんは、エンターテインメントがどういうことか、良い頭でわかってらっしゃる。
人間側のドラマが退屈なのと、シーザー蹶起の理由が「猿の惑星 征服」に比べると弱い気がする。もちろん状況が全然違うので同列で語るべきではないけれど。たまたま飼育員がアレだったけど、檻の中もそれはそれで良いこともあると言っちゃダメかねえ。ウイルス拡散してなかったら、あの森焼かれるぞ。
劇中で10年経っても全く年取る様子もないジェームズ・フランコは、もしや自らアルツ-112を…。
予告編の「リアル・スティール」がポスト「トランスフォーマー」な雰囲気でとても期待できる。今やDIGITAL DOMAIN は、ロボットか人間若返りなら任しとけだ。「猿惑」のWETA は、「キング・コング」「アバター」を踏まえて、動物どんと来いな感じだし、ILM は万能型か。

「マクロスTV版」はなかなか先に進まないけれど、ぐるぐる大帝国でセガサターン「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の中古を170円で買う。ちらっと説明書を見たら、早瀬未沙の顔面整形ぶりにビビる。どう見ても別人だ。近々「愛おぼ」を見る日が楽しみになってきたよ。
この風貌なら、こと色恋沙汰になると途端にウジウジしだすあの性格も許容できそうな気がする。


10/11
富士Qハイランド。09年9月以来、二年ぶり。予想以上に混雑していた。「高飛車」→「鉄骨番長」→「透明観覧車」→「レッドタワー」→「ナガシマスカ」→「ええじゃないか」→「EVANGELION:WORLD」→「マッドマウス」。
「エヴァ」の後、「FUJIYAMA」を一時間かけて並んだのはいいが、間際になって「パスがない!」と大騒ぎの末、列を引き返す。閉園が迫り、せっかくだからと「マッドマウス」のための乗り物券を買った後で、くしゃくしゃに丸めたパスをポッケに見つける。「エヴァ」で、我知らず興奮しすぎた。
「高飛車」は、コースの高さが全体的に足りないので目玉の121度タワーもそれほどではない。むしろ回転ひねりに特化したコースターなことが特長で、浮くのは楽しいが酔いやすい。スタート直後の、暗闇降下→ある程度の速度を維持したままドドンパ的急加速にジェットコースターの未来を見た。
同道諸氏らとの結論では、「ええじゃないか」最強説は揺るがない。体調が悪かったのか加齢のせいか、どの絶叫系も身体に堪えた。「ええじゃん」で左足を攣り、日曜からの右足がやっと落ち着いたのに、また足を引きずって歩く羽目になる。大阪…。


10/12
毎年恒例の、東京マラソン落選通知来る。当選した2007年は忘却の彼方だ。


10/13
青空文庫の久坂葉子作品は、「久坂葉子の誕生と死亡」「落ちてゆく世界」「華々しき瞬間」の三作を読んだ。んー…この人は、創作よりも本人ベースの私小説的な作品の方が面白いタイプかもしれない。自分のことを書いた「誕生と死亡」と「落ちてゆく」「華々しき」の出来の差が激しい。


10/14
姉夫婦の雌犬は、訪れるたびに盛りの付いたようにこちらの腕や耳をなめまくり、鼻の穴や口にキスの嵐を寄越す。人間よりもありがたい存在だなあと思う。人間なんてららんらららららんらん


10/15
柏駅前のツタヤでは、夏頃、年会費3000円払ってファースト会員になっている。店員のゴリ押しに負けた態だったが、ファースト特典の新作DVD3枚以上で7泊化と、ケータイ会員特典の4枚以上は1枚250円が両立できることを知った。これで心置きなく新作を借りられると喜ぶ。


10/16
新美南吉/宮川健郎選「新美南吉30選」(春陽堂書店)小学校の教科書で「ごん狐」「手袋を買いに」を読んで以来の南吉童話。他者とわかり合えなかったりすれ違っていくさびしさをストレートに描いている作品を気に入り、認識を改める。「ごん狐」、死のイメージが全編に漂っていた。


10/17
終日、茅屋で過ごす。「古畑任三郎」の再放送、「TDU2」をプレイしながら(63時間経過)隣の部屋のテレビから音だけ聞いていたが、要所はよく覚えているものだ。今泉が大枚はたいて買った仏像を古畑が壊す瞬間の西村雅彦の悲鳴は、声だけでも笑える。


10/18
終日、茅屋で過ごす。たまの乱歩成分を補給したくなり、「偉大なる夢」(光文社文庫江戸川乱歩全集14「新宝島」より)を読む。戦中(1943-44)に書かれた、あからさまな国威昂揚作品で、ある博士が考案した新兵器の開発を巡って憲兵隊と米国スパイとの諜報戦が展開される
本人の意志で、戦後二十五年にわたって封印されていた鬼子のような作品だが、大日本帝国万歳な内容は今の目には、やはり醜怪に過ぎて、何度読んでも「乱歩さんどうしてこんなものを…」と思う。今日なら確実にオタクと呼ばれる人種だったろう乱歩だが、そう言う人が案外呑まれやすいのは昔も今も。
中盤、容疑者と目される男の屋敷で、彼が憲兵隊相手にニューヨークをビルごと踏みつぶす超巨大戦車のジオラマや、魚雷を吸い付ける磁石を曳航した潜水艦のラジコンや、憲兵隊を絡め取るただのデカい手などのDIY作品を披露するくだりは、読み終わった後振り返ると、無意味な脱線ぶりが楽しい乱歩節。
00年代半ばに発行された光文社江戸川乱歩全集30巻は、リアルタイムで全部買いしたのだけれど、後半の随筆篇は五年以上も本棚の肥やしになっている。よく見たらスリーブの背が日に焼けて消えかかっており悲しい。本格畑を歩んでいた初期作品や、内外の探偵論にはあまり興味が無く、乱歩=通俗だ。


10/19
富士Qで痛めた左ふくらはぎ、一部が青黒くなっていた。今日、少し走ってみたが、2~3キロだと走っている最中は問題ないが、時間が経つとダメージを感じる。これあと10日で何とかなりそうな気が全然しない。

DVDで「沈黙の宿命TRUE JUSTICE part1」(キオニ・ワックスマン2011年★2.5)シアトルの秘密捜査官のボスになったセガールが、部下を率いてロシアンマフィアを成敗する。何度も見てきたような話で、どこらへんが宿命だったのかさっぱりわからないが刑事ドラマの体裁は○。
部下のキャラはそれなりに立っているので、残るシリーズ5本(45分の前後編を編集して1本の映画のように見せている)も、追いかけてみようかという気にはなる。ラストシーン、いきなり現れた黒髪の美女の世話をしなければといってセガール退場→部下「やれやれ」噂に聞くセガールの性欲処理係…。


10/20
読書と古畑で時を経てる。三期は当時もうドラマ離れを起こしていて未知の領域なのだけれど、西園寺の存在が受け付けない。何か言うたびに顔アップになる大嫌いな演出のせいでウザさ三割増。松たか子の兄貴と真田広之の回を続けて見ると、古さを感じさせない真田の格好良さが際立つ。


10/21
昼間の飯屋で高校生を多数見かけた。中間テストか。

ジブリのピアノ曲を弾く参考に、「スタジオジブリの歌」と「コクリコ坂から歌集」をtsutayaで借りる。ジブリの主題歌は腰据えて聞いたことがなかったので、結構新鮮。「君をのせて」や「となりのトトロ」とか、イメージ以上にシンセが出張っていて、80年代らしい音楽だな。
ピアノなどの素朴なアレンジの方が作品とのマッチングも含めて効果的に思えるのは、小学校の音楽の授業などで歌った印象が強いせいか。「君をのせて」のラストでいきなり鳴り響くオーケストラは、時間ないけどとりあえず壮大に終わらせますみたいなノリで、何か笑ってしまう。
「紅の豚」のED「時には昔の話を」って、若かりし頃の菅野よう子がアレンジしたんだな。そう思って聞けば、二番から三番への間奏など、実に菅野節だ。


10/22
岩波ホールで「やがて来たる者へ」(ジョルジョ・ディリッティ2009年★2.5)ナチスドイツ軍に蹂躙される村の中を、口の利けない少女が生まれたばかりの弟を抱えて駆ける。http://eiga.com の評論を読んで「パンズ・ラビリンス」的なものを勝手に期待した。
良くも悪くもヨーロッパ映画で、冒頭の平和な30分のスローテンポに耐えられず、早くドイツ軍来てくれえと不謹慎なことを願っていた。いかにハリウッドの倍速映画に慣れてしまったかと実感する。あらすじを読んで想像できる通りの真面目な映画だけれど、虐殺だったらウーヴェ・ボルだってできる。
不謹慎を重ねて言うが、10歳そこらの少女の入浴シーンで上半身を正面から見せてしまえば、実写版「ガラスのうさぎ」と同じ、ペドフィリアホイホイの可能性を秘めている。


10/23
六本木ヒルズ森美術館の隣で開催している「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」を見る。シリーズ9作品の紹介から、鳥山絵のギャラリーや、ゲームの作り方の解説に制作メモ、ちょっとした参加型イベントもあり、こじんまりしているが充実の展示で、ファンなら楽しい。冒険の書は、僧侶。
スライムとか「V」の主人公一家など、堀井雄二の適当極まりないスケッチを、魅力的な絵にブラッシュアップする鳥山明の才能に感心する。全作遊べるようになっていて一直線に「V」を選んだが、サンタローズの洞窟で放置されており、風邪薬の親方を探すのに、苦労した。すっかり忘れてるな。
来年出るという「X」、映画「アバター」みたいな設定だが、そもそも「アバター」自体がオンラインゲーム的な発想だからいいのか。日曜の20時に乗り込んだので、館内はガラガラでとても見やすかった。


10/24
向ヶ丘遊園から「藤子・F・不二雄ミュージアム」へ繰り出す。12時のチケットで入ったが、ジブリ同様入場待ちがあり、すんなりとはいかない。音声ガイドは、美術館によくあるように別料金と思い込んでいたが、ここでは全員に持たされる。良く聞こうとすればヒトリストは寂しいけど正解。
ドラクエ展でも竜王戦イベントで結構な裸眼3Dがあったが、こちらでも入ってすぐの「まんがが出来るまで」にて、ドラのびが3D切り絵になって歩き回る。ここに列ができ、しかも進みが遅いので困る。最終工程でオチが2パターンあるぞ。
音声ガイドは秋バージョンで、定期的に行われるらしい展示物の入れ替えに対応させていくよう。映像展示に音声ガイドの方が同期する技術は、なにげに凄かった。ナレーターは女声が二人おり、映像などの常設展示の中の人は分からなかったが、入れ替え系の大半は多分、玉川砂記子。「逮捕」の夏実。
ジブリに倣った短編映像を見る「Fシアター」は、新作「真夜中のミュージアム」と「どたばたオーケストラ」。Fの原作絵が動き回るという意味では楽しいが、作品自体は面白いかっつーとどうも…。デッキブラシでホームランを打つドラの背中がF的ギャグを受け継いでいる。
周りのお客も、映像より終わった後の文字通りの「出オチ」に驚き笑っていたのが印象的だった。この点、駿が本気で作ったアニメを流す「ジブリの森」には全く太刀打ちできていない。もう少しプレミア感のあるコンテンツを期待したいなあ。
原作本閲覧スペースがちびっ子で占拠されている様を見ると、F先生の偉大さを実感して目頭が熱くなる。「はらっぱ」は、整備されすぎた空中庭園感があるが、生田緑地を借景にしたバウワンコ神像・ウマタケ・黒べえなど良い感じだった。
120分待ちのカフェのおかげでテイクアウトコーナーの需要が高まり、200円のどら焼きが飛ぶように売れていく。物販の充実ぶりは恐ろしく、福沢諭吉が露と消えた。前日ドラクエ展であえてセーブしておいて良かった。ネットで売切の「チンプイ」ぬいぐるみをついに手に入れた! ついに手に入れた!
一人+じっくり観覧+子連れなら時間を食う「はらっぱ」はさっさと→これで滞在は3時間ほど。16時のチケットだと慌ただしくなりそうな感じ。二日連続でキャラ物展覧会に足を運び、全く疲れた。その後、向ヶ丘遊園在住の友人と落ち合い、珈琲屋で5時間談話する。


10/25
宇野常寛「リトル・ピープルの時代」(幻冬舎)500頁を越える大著だが、めくってもめくっても延々と同じことが書かれているような錯覚を覚えた。作者が設定した10くらいのカギ括弧つきキーワードを用いた言葉遊びに、村上春樹やライダーがダシにされてるだけなんじゃ…
作者の「(旧)惑星開発委員会」のサイトは、ネットを引いて間もない頃によく閲覧していた。この手のオタク系コンテンツ批評って、自分が好きなもの嫌いなものを取り上げてくれる嬉しさが読む動機になっていたんだと気づく。そういう熱烈な気持ちがなくなってしまえば、正直もう読む必要もない。
特撮なんて何の興味も無い人が、二百数十頁にわたるウルトラマンや仮面ライダーの解説を耐えられるものなのか。実際、現在未見な「電王」以降の内容は、丁寧な書き方ではあっても、すんなり入ってこなかった。


10/26
「TDU2」70時間越え。オアフの道は100%済で、爆弾ミッションも80/100 を消化。写真は残り数枚。しかし、チャンピォンシップは全く手をつけていないどころかライセンススクールもクラシックだけ。このゲームをプレイすることが日常の一部と化している。


10/27
終日、寝続ける。itunes で猫騙「WARP」 MY BLACK LIGHT「Human Maze」 中島みゆき「荒野より」を買う。


10/28
徒労の一日だった。


10/29
信じられないくらいに重い荷物を背負って東京モノレールから羽田空港第1へ。大阪へ行く。伊丹からまたまたモノレールで千里中央。そこから御堂筋線で本町へ。大阪の地下鉄はちっとも地下を走らないんだな。中央線でコスモスクエアまで。インテックス大阪の遠さに泣く。
天王寺のビジネスホテルにチェックインした後、大阪に住む友人と云年ぶりに再会する。彼の結婚祝いも兼ねて、大いに盛り上がる。日付が変わった頃にホテルに戻り、明日の準備をしているうちに25時を過ぎた。


10/30
第1回大阪マラソン。富士Qで痛めた左足を心配していたが、筑波山ですっ転んでもう治ったと思っていた右膝が再発。10キロを越えたばかりで早くもペースを崩し、15キロ以降はずーっと足を引きずりながら歩いたり走ったりで5キロに37~9分を費やす。その上、眠気が凄まじい。
なので、せっかくの大阪の景色も京セラドーム以降は、まともに見えていなかった。テンションが下がりきっていた25キロ以降、音楽で気分を昂揚させようと思い、「TDU2」のUNION SQUARE「SIRENS ON」をリピートさせていたが、すぐにウォークマンの電池が切れる。
沿道の声援に助けられた。全体に応援の温度は高く、下り坂の天気ながら第1回東京マラソンの時より盛り上がっていた。25キロ以降の西成区のおじいさんおばあさんの大集団が印象に残った。やっとの思いで完走したが、結果はフルマラソン12回走った中でダントツの最下位4時間51分30秒(ネット)
後半、森脇健児とほぼ同ペースで、しばしば並走した。歩いているかのような涼しい顔で、本当はもっと早く走れるだろうにギャラリーと盛んにコミュニケーションを取る芸人根性に感心した。一般の人で、ワールドカップのコスプレがおり、身の丈より大きい全身かぶり物でがんばっていて励みになった。
帰り、インテックス内で中ふ頭からの切符を買ってしまったので、コスモスクエアまで歩けという案内人の声を無視して中ふ頭に向かったが、思いの外あっさりとニュートラムに乗る。窓外から、本降りの雨の中コスモスクエアに向かって伸びる傘の花に、幸運を思う。7時間ギリギリの人は雨に泣いただろう。
天王寺に帰ってきて、コインロッカーの荷物を回収後、阪和線で関西国際空港へ向かう。関空は伊丹よりきれいで華やかだ。時間が経つごとに右足は痛みを増し、羽田に着く頃には階段を上るのも下りるのも難渋する。大阪マラソンは第1回としては満足度の高い良い大会だった。出場料がロハだったからか?


10/31
昨日の疲れをひきずる。歩くと足が痛いこともあり、一日茅屋で過ごす。VHSで「スクリーム」(ウェス・クレイブン1996年★3.5再)週末見る「4」の予習。10年以上前のWOWOW録画VHSを引っ張り出した。画面ガタつくことしきり、安いテープはダメだ。
映画自体は今さら何を言うこともない、ジャンルの自己批評を試みるオマージュ世代ならではの脚本(今見るとありふれてるけれど、この頃は目新しい作品だった。)を、70年代からホラーを撮り続けたクレイブンが監督することで、作品の批評眼がより鋭くなっている。
1作目では保安官代理のデューイ、齢25・・・! 口ひげやらで、もっと年上のイメージがあったのに、すっかり追い越して久しい我が身を嘆く。車庫のシャッターに巻き込まれる女友達テイタムの死にざまは、ファイナル・デスティネーションにその精神が受け継がれた。
そのテイタムの中の人、「プレネット・テラー」の片足マシンガールか。他の主演陣が映画界ではいまいちパッとしなかった中、変われば変わるものだな。