11/12 mon
茅屋の周りを走ったりする。
ホームセンターでOA用紙を買う。
スーパーで「カール バーベキュー味」をまとめ買い。一週間前、試しに買ってみたら、なかなか中毒性のある味だった。


夜、DVD で「ウルトラマンサーガ(2D)」(おかひでき2012年★3)
前作(「ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」)で銀河パトロール隊を結成したはずのウルトラセブンの息子ゼロは、なぜか再びソロ活動を行っており、またもや次元(作品)の壁を突破。たどり着いた地球はバット星人の侵略によって無人の星となっており、ゼロはわずかに生き残った地球防衛軍の女性チームや、ダイナやコスモスと共闘して、バット星人が復活させた最強の怪獣ハイパーゼットンと死闘を繰り広げる。
作劇もキャラクタも台詞回しも、よく言えば直球で悪く言えば小っ恥ずかしい。防衛軍を演じるAKB48にレディース軍団なキャラクタをあてがっているような、いつの時代の映画だよなダサさも、それを助長している。「カシラ~!」なんて言葉を今さら聞かされるとは思いもしなかった。
総じて、たどたどしい大人の芝居を、明らかに演技力で勝る子役がカバーしている。大人って……大人って……。
その中で、ウルトラマンコスモス杉浦太陽の、演技はともかく十年を経ていまだヒーロー然とした格好良さを維持している姿には感心した。ダイナつるの剛士は、まさか今更招集されるとは思っていなかったのだろうが、中年メタボ化が始まっており、寄る年波に勝てていない。
ゼットンは、ウルトラシリーズを代表する怪獣だけれど、デザインをリファインしても初代のあのスマートさには敵わない。バット星人が連れてるゼットンは、「帰ってきたウルトラマン」のずんぐりむっくりした二代目ゼットンだったから、仕方ないのかもしれない。


11/13 tue

Blu-ray/HMZ-T1 で「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(ジョナサン・リーベスマン2011年★4再)
映画館では「退却NO!」という変な字幕も気にならないくらい燃えた映画。やりたいことがはっきりしている作品は、見ていて気持ちが良い。しつこいくらいに反復される劇伴のテーマが、映画のスペックを底上げしている。


昼、DVDで「REC3 ジェネシス」(パコ・プラサ2011年★3)
結婚式を迎えた新郎新婦の幸せいっぱいな披露宴の席で、毎度おなじみのウイルスに感染していた親戚のおじさんが、いつものようにギョェェェェと豹変して大暴れ。次々感染者が増えていく中で新郎と離ればなれになった新婦は、ウエディングドレスを返り血で染めながら、チェーンソーをぶん回して立ち向かう。
登場人物が何が起きてもビデオカメラを離さない、POV映画の走りなシリーズだが、始まって間もなく、映画はPOV視点を放棄して、普通の劇映画の体裁になる。これじゃあ「REC」じゃなくても良いのではという感は否めない。
前作との繋がりはほとんどない番外編的な作りで、どの辺が「ジェネシス」だったのかもいまいち分からない。それでも、ウエディングドレスでゾンビ(みたいなの)と戦うというワンアイディアで勝負する姿勢は、上の「ロサンゼルス決戦」と同じで潔さが大変結構。
↑のDVDのジャケット、さりげなくネタバレしているな。


夜、Blu-ray/HMZ-T1 で「アポロ18」(ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ2011年★2.5)
どうしてアポロ計画は17号で終わってしまったの? NASAが長らく封印していた衝撃の「アポロ18号」のミッションを記録した映像が発見され、その理由が遂に明らかになる! ……それじゃあ、最後に出てくる大量の「映画」のスタッフロールは何なんだよ。
宇宙の「パラーノマル・アクティビティ」みたいな感じだが、船内の閉塞感や不安を煽る月面の風景など、独特の雰囲気は出せている。実質70分ちょいの短尺なのだけれど、船内カメラや宇宙ゆえの単調な色彩ともったいぶった話運びで、それでも時間を持て余している感がある。


11/14 wed

スーザン・コリンズ/河井直子訳「ハンガー・ゲーム」(メディアファクトリー)を読む。
映画公開に間に合わなかったので、第二弾以降に追いつこうと思い、今のうちに原作を全部読んでおきたいと思った。
未来の管理社会で年一回行われる、18歳以下の青少年が殺し合う大人気テレビショー「ハンガー・ゲーム」の参加者に選ばれてしまったヒロインが、最後の一人になるまで生き残るべく凄惨な死闘を繰り広げる。
「バトル・ロワイアル」とよく似た話のようだが、リアリティショーと呼ばれる今日のドキュメンタリ風バラエティを風刺しているところに、本作の独自性がある。このゲームはリアルタイムで国中にテレビ中継されており、顔の見えないゲームの運営側はもちろん、ヒロインたち参加者らもが、視聴者やスポンサーの目を常に意識した行動を迫られることになる。
そのため、主人公はゲーム開始前の記者会見やパレードの段階から、マネージャーに言われるがままに悲劇のヒロインを演じ、同郷の彼氏は主人公との悲恋を巧みに演出して、彼女自身すらも煙に巻く。更にゲームが始まれば、スポンサーは気に入った参加者に支援物資を空からピンポイントで配布するし、運営側は膠着状態に陥ると、いきなりルールを変更することも辞さない。
ゲームを題材にした作品は、基本、最初に提示したルールに最後まで則って行われるべきで、このチートな介入や後出しジャンケン的なルール変更には冷めた。この上、物語をうまく転がせないという作者の敗北宣言に読める。
先の支援物資の正確無比な投下もそうだが、ヒロインらが木や岩陰といった狭い場所に隠れても、見えないところからしっかり撮影しているらしい便利すぎるカメラの技術を全く説明しなかったり、一塗りで重度の火傷が治るオロナインなどの都合いいオーバーテクノロジーがしれっとした顔で出てくる辺り、作者がゲームの戦略性に大して興味がなかったことがうかがえる。たぶん、中盤以降の主人公カップルのイチャイチャをこそ描きたかったんだと思うし、この映画版がポスト「トワイライト」と呼ばれている理由が分かった気がした。
ゲーム開始直後に24人をいきなり半減させるなんて、興ざめにもほどがある。


11/15 thu
NHKの森本健成アナ逮捕の報を聞き、激しく動揺する。もっさん、どうして痴漢なんか……。
あんなに一緒に楽しくニュースを読んでた、しえはどうすんの?


11/16 fri
概ね、寝て過ごす。


11/17 sat
大学時代の友人夫婦の家を訪ねる。誕生して間もない姫御に謁見する。
ついでに近所の大学に立ち寄り、云年ぶりに学食の味に触れる。
時が経っても、やっぱり一人で飯を食っているのだ。
その後、カラオケから焼き鳥屋のいつもの流れ。おおいに盛り上がる。
雨が強いので、帰りは電車で帰る。

$六畳幻想パノラマ館-4million
ニンテンドー3DSの歩数計、400万歩を突破。

2011年
4月14日 3DS購入。

2012年
1月6日(268日目)  100万歩到達。
4月21日(374日目)  200万歩到達。
8月8日(488日目)  300万歩到達。
11月17日(589日目)  400万歩到達。

これまでで最速のペースで100万歩を積み上げた。嬉しいな。

$六畳幻想パノラマ館-ujoumonogatari
mon cifa にて注文していた森安なおや「烏城物語」が届いていた。


11/18 sun

Blu-ray/HMZ-T1 で「貞子3D」(英勉2012年★2.5)
ビデオテープからネット動画に移籍した貞子と、感情が激するやモニターを粉砕できる超能力を隠し持つヒロイン(石原さとみ)が火花を散らす。
ブルーレイのメニュー画面からして貞子の腕が伸び、飛び出し系の3Dを期待する向きにはしっかり応えてくれる。スクリーンから貞子が飛び出してくる! という一発芸は達成できており、作品としてはこれでオッケーなのかもしれない。
しかし、原点である映画版「リング」では、文字通り一発芸だったテレビ飛び出しを何度も披露されると、果たしてこれは怖いことなんだろうかと疑問が沸いてくる。しかも、飛び出した手が石原さとみの腕をつかんだりすると、この映画の制作者は「リング」の貞子がテレビから出てきた後、窓辺にぼーっと突っ立ってるだけなのにどうしてあんなに怖かったのか、少しは考えてみたのだろうか。
劇中、ビデオテープの代わりになる「呪いの動画」にしても、山本祐典がかっこつけて気障ったらしい台詞を呟いてるだけでは、まるで呪われる感じがしない。映画版「リング」の呪いのビデオが、原作+二時間ドラマ版にあった具体的な映像や「一週間後におまえは死ぬ」などの字幕をそぎ落として、意味よりも先に得体の知れないものを見てしまったという生理的感触に訴えようとしていたのに比べると、志の低さが思われる。動画を見てから死ぬまでのタイムラグが各人とも曖昧なのも、7日後の同時刻に死ぬというサスペンスを生んでいた「リング」から大事にしてほしい要素だった。
更に終盤に至るや、貞子は蜘蛛のように這い歩きながら石原さとみを追い回す。長い髪を蜘蛛の糸同然に伸ばして標的をぐるぐる巻きにしても、それは貞子というキャラクタの持っていた怖さではないと思う。
あと、ニコニコ動画とビックカメラは、もう少し自然なタイアップを学ぶべきだ。

その後、姉夫婦の家で誕生日パーティ。
甲州フルーツマラソンの折に買っておいたワインと、パナソニック「目もとエステ」を持参する。P子さんは今日も元気。

きょうのP子さん[YOUTUBE]

$六畳幻想パノラマ館-evaq
深夜、シネプレックスつくばで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(庵野秀明総監督2012年★2.5)

上の「貞子」は、ただ一点において魅力の感じられる映画だったけれど、ひるがえってこちらは、今ひとつよかったと思えるところを探すのが難しい。
賛否両論あれど、健全な高揚感を放っていた前作「破」から一転、映画の勢いや熱といったものが、明らかに後退している。説明不足のまま進行する物語や、思わせぶりなワードを連呼する、ひところの深夜アニメの悪しき伝統をいまだ引きずるような今更感漂う作品になっており、「序」の制作発表時に、エンタテイメントを提供すると宣言した庵野秀明はどうしてしまったの?
映像の質も低く、CGへの依存度が高い割に、特有ののっぺり感には無頓着のようで、情報量の少ない寂しい絵面になっている。ヴンダー浮上における、空の青と海の赤一色の背景は、これで良しとした作り手が信じられない。
お話の流れが、00年代のアニメで散々やらかし個人的には大嫌いな、いわゆる内ゲバになっている点も、世界観を狭くしている原因だと思う。

日曜23時半スタートの回を8割方埋める集客力を持つ、たぐいまれなブランド力を手に入れたのに、観客にそっぽを向いた映画を作って、まるで期待が持てない次回作の予告編を見ながら、もったいないなと思った。