前回の記事は如何でしたでしょうか?

 

 

 

 

当初はTwitterに書いて済ますつもりだったのですが、これは他の人にもシェアして欲しいなと思ったので、重い腰を上げてブログを書きました。

今思えば、私自身も幸愛の利他性に触れて、煽られた部分があったのかもしれませんね。笑

幸いにも良い反応を頂けたので、書いた甲斐がありました。
この場を借りて、読んで下さった方&拡散して下さった方には御礼申し上げます。

 

 

 

 

 

さて、前回の記事では「あの時、居て欲しかった存在」に幸愛自身がなろうとしてる…という話を書いたのですが、それってアメコミヒーローみたいでカッコ良いな~と思うんです。

子供の時に居て欲しかった大人になる事。

逆に、子供の時に嫌いだった大人にはならない事。
その指針こそが人間を正しい方向に成長させてくれるのではないでしょうか。

最近、体罰をする大人のニュースを見掛ける度に、この人達は“嫌いだった大人”になってしまったのだろうな…と思うんですよね。

だから、今回の幸愛の行動を見てると、こうやって世界は少しずつ良くなるんだな~と思い、感動してしまうのです。



そういえば、Twitterの方で「幸愛はパティロケからスパガに移籍する際に、仲間を置き去りにしてしまった。その自責の念が彼女を留まらせたのではないか?」というコメントを頂きました。

流石に私もパティロケ時代の事は失念していたのですが、確かにこの解釈も十分に当てはまりますよね。

これも彼女の違和感の正体だったかもしれないし、「あの時、出来なかった選択」をする事で、彼女は過去を乗り越えようとしてるのかもしれない。

 



先日、更新された幸愛のブログでは、オーディション落選者に向けて、こんな文章を書いています。
 

 

実は私は、2010年のスパガの

結成オーディションを受けていました

 

その時は、歌をうまく歌えず

あっさりと落ちて。笑笑

 

(中略)

 

だけど、不思議なことに巡り巡って今、

私はスパガにいます☺︎

 

それは、

あの日、くじけそうになったけど、

頑張り続けた自分がいたからで

 

あの悲しさ悔しさをバネに変えて

頑張り続けたから

今があるって思っています☺︎

 

「*大阪3days*」より



ここで幸愛は、スパガ結成オーディションに落選した過去に触れ、その悲しさ悔しさを糧にしたからこそ、今があると言っている。

これにも幸愛の人生観がすごく表れているなと思っていて。

つまり、彼女は挫折した経験や苦々しい記憶から、決して逃げる事はしないんですね。
むしろ、その事実と向き合い、対峙し、ケリをつける。

それが渡邉幸愛という人間の生き様であり、その誠実さこそが彼女の最大の武器なのでしょう。

 

まぁ、そんな生き方をしてるから、遠回りもするし、苦労も絶えないのですが。笑





しかし、卒業発表時のブログでは3期生やファンを救い、今度はオーディション落選者まで救おうとする幸愛を見て、「お前は救世主か!」とツッコまずにはいられませんでした。

もうね、神様的な上位概念になりかねないですよ、この人。

私なんかは最近、幸愛の画像や投稿がTLに流れてくると、手を合わせて拝んでいますからね。

もう神格化され始めてる…ヤバいな。笑



ちょっと話は変わりますが、今回の幸愛の救世主ぶりを見てて、私は『ハクソー・リッジ』という映画を思い出しました。

 

 



敵が四方八方を囲む“死地”に取り残された仲間を救う為に、単独で武器も持たずに救出に向かう男の話なんですが、幸愛がやろうとしてる事って、これと同じだと思うんです。

戦場からギリギリ生き延びて、6人中5人が「これでやっと故郷に帰れる!」と言ってるところに、1人だけ「私は戦場に戻る!」と言ってる様なものですからね。

幸愛自身には何のメリットもないし、リスクしかない。
仮に卒業したとしても、彼女を責める人はいないでしょう。

これは英雄的行為と言うより、もはや自殺行為と言った方が近いのかもしれません。

本当にクレイジーな決断だと思うし、イカれてるとしか言い様がない。

…でもね、このクレイジーさこそが、これまでの幸愛に足りなかった、最後の1ピースだと思うんです。



スパガ加入直後から、幸愛の人気はトップクラスであり、グループの絶対的なエースでした。

SPCランキングでは常に1位を保守し、人気だけで言えば、前島亜美を超える存在だったと言えます。

しかし、彼女は絶対的なエースでありながらも、絶対的な“センター”ではなかった。

その人気やキャリアに比べ、彼女の単独センター曲は数える程しかありません。

前島亜美や田中美麗といった実力者の存在があったとはいえ、周囲の人間に「幸愛で勝負しよう!」と思わせられなかった事も事実でしょう。

逆に言うと、前島と田中にはセンターとしての説得力があったという事です。



前島に関しては、私が言うまでもなく、そのストイックな性格から、ファンのみならず、同業アイドルからも多くのリスペクトを得ていました。


私的な欲望や感情すら押し殺し、あくまでアイドル“あみた”であり続けた、そのプロフェッショナルな生き方には、畏敬の念すら抱かせます。


田中に関しては、ヘルニアを患っても尚、ステージに立ち続けた日々が記憶に新しいところ。
 

センターとしての責任か、はたまたグループ愛がそうさせたのか、とにかく彼女は最後まで諦めずに抗い、ボロボロになるまで戦い続けた。
その姿には多くの人が勇気を貰った事でしょう。



両者に共通するのは、アイドルを超えた、人間的な凄みです。
「この人には敵わない…」、そう思わす何かが2人にはあった。

一転して、幸愛にそういった感情を抱いた事があるかと言うと…少なくとも、私にはありません。

確かに性格的には良い人ではある、アイドルとしてのビジュアルやモラルも問題ない。

でも、何かが足りなかった。



そう考えると、今回の幸愛が下したクレイジーな決断こそが、幸愛に足りなかった1ピースに成り得るのではないかと、私は思うのです。

例の幸愛のブログですが、今現在のコメント数が100件を超えています。





スパガメンバーのブログで、コメントが100件以上集まる事は、ほとんど記憶にありません。
てか、卒業発表したメンバーよりも、コメント数が多いんですよね。

この反響の大きさこそが、彼女の見せた凄みを何よりも表しているのではないでしょうか。

今回の一線を越えた決断は、まさしく彼女のアイドル人生に一線を画す事になるはず。

前島・田中という偉大なる先輩の領域に、彼女は足を踏み入れたのです。



前島がグループを投げ捨てる形でアイドル人生を閉じたのに対し、幸愛がグループを拾い上げる形でアイドル人生を開かせるというのも、個人的にはグッと来るんですよね。

「幸愛は過去を乗り越える」という事を前述しましたが、スパガの歴史上でも最大級のトラウマ(前島の卒業)を、彼女は乗り越え更新しようとしてるのかもしれない。

出来ることなら、このまま前島を越えるアイドルになって欲しいし、それが出来たら、スパガもまた新たな始まりを迎えるのではないか…そんな予感がします。



これからの幸愛の言動は、重みも意味合いも変わって来ますし、彼女がどんな事を言って、何をするのか、本当に一挙手一投足に目が離せません。

推しメンが卒業発表して困ってる人は、とりあえず幸愛を推しとけば良いんじゃないですかね?

写真集も発売されますし、推し変するなら今がベストタイミングでしょう。笑
 

 

 

 


 

 

こうして幸愛のキャリアを振り返ってみると、スパガのオーディションに落ちたり、パティロケを脱退したり、スパガに別グループから加入したり…。

 

それらが全て、今回の決断に繋がってる気がするのは私だけでしょうか?

 

まるで、最初から仕組まれていたかの様に、幸愛の人生は運命付けられていた…そんな気がしてなりません。

 

え?

こじつけてる?

拡大解釈し過ぎ?

 

まぁまぁ、信じるか信じないかは、あなた次第…という事にしときましょう。笑

 

 

 

ところで、幸愛の超絶カラーが“シャインシルバー”になった理由を、皆さんは覚えていらっしゃいますか?

 

もしかしたら、知らない方もいると思うので、最後に2年前の樋口Pの発言を抜粋して、この記事を終えたいと思います。

 

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

 

 

彼女の超絶カラーが(シャイン)シルバーっていうのは最初の段階から決めていたんですよ。

 

シルバーって救世主で、戦隊モノでも後から来る存在だったりするじゃないですか、頼もしくて強くて輝いている。

 

だから幸愛はシルバーで入って欲しいっていうのを最初から言っていたんですね。

 

「統括プロデューサー 樋口竜雄氏再び! アイストを語り尽くす!!」より