年始から募集してた、スパガファンの名称が決まりました。

 

 

 

 

スパガのファンと言うからには、“SUPER”が付くものだと思っていたので、「スーパー・ファミリー」や「スーパー・サポーター」みたいな、クッソダサい名前を背負う覚悟はしていたんですけどね。笑

「ニジスト」という名称は、まったく想像してなかったので、とにかく呆然とさせられた…というのが私の感想です。



こんな記事も上がっていたので、違和感というか、戸惑いを感じた方は多いのではないでしょうか。
 

 

 

 

記事を読んでみると、確かにこれじゃ、虹コン(虹のコンキスタドール)とニジマス(26時のマスカレイド)のファンみたいだな~と思いました。笑

スパガは虹のイメージを推す事が多いですが、個人的にはそんなに虹のイメージはないし、虹コンもいるから避けた方が良い様な気もしますけどね…。



さて、スパガのファンダム(ファンの集団)に名前を付けるという話は、何も今回が初めてではありません。


以前から、メンバーの雑談レベルで立ち上がっては消えていきました。

 

 


まぁ、適当なネーミングが思いつかなかったのでしょう。
 

 

 

 

え?
 

なんか黒歴史が出て来たんだけどwww

 

てか、「スパガー」は愛称じゃなくて、蔑称なんじゃないかな…。

 

ちなみに今は、『劇団スパイスガーデン』さんの略称らしいので、「スパガー」使っちゃダメですよ!

 

 

 

…ま、それはともかく、今年になって、どうして急に名付ける事になったのでしょうか?

今回はファンダム名を付ける事の是非や、その狙いについて考えていきたいと思います。




 

・ニジストのメリット

 

まず、アイドル・運営サイドから考えると、ファンダム名で呼ぶ事で、親近感を演出出来るメリットがあるのでしょう。

例えば、「ファンの皆さん」だと少し堅苦しい雰囲気がありますが、「ニジストの皆さん」には親しみが感じられます。

友達を本名で呼ぶよりも、あだ名で呼ぶ方がフレンドリーな感じがするのと一緒ですね。



一方で、ファン側から考えると、名前を与えられる事で、ある種の選民意識を満たす事が出来るんじゃないかなと。

「私はにわかファンじゃない…ニジストなんだ!」という、特別感や優越感を感じる人もいるでしょう。

あと、「ニジスト」と言うだけで、スパガのファンである事を簡単に紹介出来るのもメリットですよね。

「rage30@ニジスト」といった感じで、名前の後にニジストを入れれば、1発でスパガファンだと分かります。



そう考えると、ファンダムのSNS利用という観点から、大きなメリットがある様に思えてきました。

例えば、スパガファンの友達をTwitterで探そうと思った場合。

これまでは、「#スパガ」で検索して、そこから出てくる膨大なツイートから、ファンと思われるツイートを探し出し、更にプロフィールや過去ツイートを覗いて、スパガファンかどうかを精査する必要がありました。

ところが、これからは「#ニジスト」と検索するだけで、かなりの高確率でスパガファンのツイートと出会う事が出来るでしょう。


他にも、イラストや動画などのファンアートをやってる人なら、作品に「#ニジスト」とタグを付けるだけで、これまで以上にスパガファンの目に付くかもしれません。

私もブログを拡散させたいな~と思った時に、「ハッシュタグどうしよう?」と迷った経験があるので、そんな時に便利になると思います。


スパガファンの友達が増えれば、応援するのがより楽しくなるかもしれない。
RT&favが増えれば、イラストや動画の作り手のモチベーションが上がるかもしれない。

“ファン同士の連帯を強化し、ファンの活動を活性化させる事。”

それが、ファンダム名を付ける狙いなのではないでしょうか。



昨今のエンタメは、マスメディアの力が落ちた分、大手プロダクションの主導ではヒットを作れなくなってきています。

その分、相対的に力を増したSNSを利用して、ヒットが生まれる事が増えました。


昨年ヒットしたものとして、例えば、DA PUMPの『U.S.A.』なんかはネット上でバズったのがキッカケだったし、
 

 

 


映画界で言えば、『カメラを止めるな!』の成功には、口コミで宣伝したファンの存在も大きかった。


 

 

この様に、現代のエンタメが成功する為には、ファンダムの熱狂が必要不可欠なんですね。

そういう意味で、ファンダムを盛り上げようとする、スパガの狙いは時代に沿ったものだと言えるでしょう。



ちなみに、樋口PはわーすたのPでもあるわけですが、今回の案はおそらく、わーすたで得た経験をスパガに持ち込んだのではないかと思っています。

わーすたでは、かなり早い段階から「わーしっぷ」というファンダム名を付けてましたからね。

樋口Pのアカウントを見ていると、時々「#わーしっぷイラスト部」というタグの付いた、わーすたのファンアートが流れてきますが、あれのスパガ版がやりたいんじゃないかなと。

 

 

 



その内、「#ニジストイラスト部」なんてタグが作られる日が来るのかもしれません。




 

・ニジストのデメリット


さて、ここまでは、ファンダム名を付ける事の是について書いてきましたが、ここからは非について書きたいと思います。



これは個人的な感覚かもしれませんが、ファンダム名のあるグループには、どこか敷居の高さを感じてしまう事が多いです。

ちょっと気になるグループだな~と思っても、ファンダム名が出てくると、気後れしてしまうというか。

物凄く勉強して、知識を得ないとファンになれないんじゃないかと、錯覚してしまうんですね。

そうやって、新規ファンやライトなファンが、コアなファンへと変化する時に、ファンダム名が障壁になってしまう可能性はあるんじゃないかなと。


はっきり言って、ファンダム名を付けるという事は、コアなファンとライトなファンを線引きする行為でもあるわけです。

コアなファンに対しては前述した様な団結力を生む一方で、ライトなファンに対しては排他性を感じさせてしまう問題がある。

この問題については、運営も自覚している様で、HPの説明文には、こう記されています。
 

 

 

 

『ニジストは「スパガの専門家」という意味です。
スパガのシンボルでもある「虹」、「星」に、専門家を意味する「IST(イスト)」を組み合わせました。
超絶カラーや曲名にも採用されているように、ステージ上でカラフルに光っているメンバーを「虹」、「星」と例え、それを見ているファンを「専門家」で表しています。

もちろんメンバーとファンの間には常に虹がかかっていることや、「IST」には「アイスト」という意味も込められています』

一瞬でもスパガのことが気になった方は今日から「ニジスト」と呼ばせて頂きます。

 


まるで言い繕うが如く、最後にライトなファンへの目配せが配置されていますが、わざわざ最後にこの一言を付け加える事自体が苦しいなと。

そもそも、IST(専門家)と言っておきながら、「一瞬でも気になったらOK」というのはダブスタになるわけで、矛盾してますよね。

本当に一瞬だけ気になったからと言って、ニジストを名乗る人なんていないと思うし、やはり「ニジスト≒コアなファン」と考えるのが妥当でしょう。




 

・ニジストと名乗れない、あなたへ


私は幸いな事に、ニジストなんて名称がない時にスパガのファンになりました。

当時は古参ファンの存在を意識した事なんて、ほとんどなかったし、自分が新規ファンである事に変なコンプレックスを抱く事もなく、自分のペースで楽しむ事が出来た。

だから、コアなファンへと自然に移行出来たと思うんですね。

多分、あの時に、ニジストなんて名称があったら、どこか疎外感を感じたり、ニジストという名称に壁を感じてたんじゃないかな~。

そんな風に、ニジストと名乗れずに苦しんでる人って、少なからず、いると思うんですよ。



コアなファン側からすると、「そんな事ないよ、ウェルカムだよ」と思うかもしれないけど、やっぱり新規ファンにとって、コアなファンは脅威でしかなくて。

新しい輪の中に入っていくのは、いつだって怖いもんです。

私自身、スパガのライブに行く前は、アイドルのライブに行った事がなかったので、オタクって怖いな~と思ってました。笑

「ライブに行く人はグッズを装備しないといけない!」とか、「振りやコールは暗記しないといけない!」って思い込んでいたんですね。

そんな感じで、ビビってたんだけど、その恐怖よりも「応援したい!」という気持ちが勝ってしまう日が遂に来まして…。

勇気を出して、スパガのライブに行く事にしました。

それで、恐る恐る客席の様子を伺ってみたところ、全ての人がグッズを装備しているわけではないし、普通に私服の人もいて。

いざ、ライブが始まると、振りコピする人もいれば、じっと立って見守る人もいて。

ファン1人1人、それぞれがそれぞれのスタンスで、それぞれのやり方で、自由にライブを楽しんでいる。

もしかしたら、そういう現場のあり方は「ぬるい」と言われてしまうのかもしれないけど、この「ぬるさ」は言い換えると“寛容さ”でもあって、私には丁度良いと思えたんですよね。

「ここなら自分が居ても良いのかな…」と思えたというか。

客層を見ても、若い人がいれば、年配の人もいるし、女性もいれば、カップルもいる。

雑多で、バラバラな人達だけど、でも、そんな人達がライブが始まった時だけ、スパガの音楽を通して1つになれる。

その感動を味わえただけでも、スパガのファンになって良かったと思うんです。





話が長くなりましたが、私が何を言いたいかと言うと、「自分みたいな、ゆる~いオタクもいるよ!」って事です。

スパガについてのブログを書いている以上、私はニジストって事になるんだろうけど、自分なんかがニジストを名乗るのは、本当におこがましいなと思ってて。

熱心に現場に通ってるわけでもないし、曲のコールとかもよく分かってないし、とにかくまぁ、そんな適当なオタクもニジストの中にはいるわけですよ。笑

だから、ニジストを名乗れなくても、恥じる事はないし、ビビる事もないし、大丈夫だぜって事を言いたい。

新規ファンだからって疎外感を感じる必要はないし、ライトなファンだからってスタンスを変える必要もない。

それぞれが自分のスタンスで、自分のやり方で楽しめば良いと思う。

少なくとも、こんな酷いブログを書いても、見逃してくれる優しさが、スパガのファンダムにはあります。笑

それで、自分が行きたいって思うタイミングが来た時に、ライブなりイベントなりに行けば良いしね。

別に専門家である必要も、勇気を出す必要もないよ。

必要なのは「スパガが好き」って気持ちだけだ。

それさえあれば、大丈夫。




 

・最後に


というわけで、ニジストについて、いろいろ考えてきましたが、如何でしたでしょうか。

個人的には、公式からお墨付きのハッシュタグを貰ったくらいの感覚でいれば、良いんじゃないかなと思います。

ファン同士で交流して楽しみたい人は、「#ニジスト」を積極的に利用するべきだし、マイペースに楽しみたい人は、無理に使う必要もないでしょう。

結局のところ、「スパガが好き」という気持ちで、全てのスパガファンは繋がっているわけで、それだけで十分なんですよね。

 

そこに愛の深さや知識の量だとか、比較要素を持ち出すと、争いが起こるし、大抵はろくなことになりません。



今後、ニジストが浸透し、コミュニティーが成熟する事によって、より先鋭的で閉鎖的なファンダムが形成される事も予想されますが、これからも良い意味で“緩さ”のあるファンダムであって欲しいなと思います。

平易である事、自由である事、寛容である事。
この3つは、スパガの良さであると同時に、スパガ現場で感じるファンダムの良さでもあります。

それぞれのファンが、それぞれの楽しみ方を尊重出来ます様に。



あ、最後に、これからニジストを使う人は、言動には気をつけて下さい。

もう解散したんで言いますけど、昔GEMにハマりかけてた時期がありまして、GEMについてのツイートをちょくちょくしてた事があるんですね。

その時に、ちょっと批判的なツイートをしたところ、GEMILY(GEMのファンダム名)の方から、クソリプを頂くという事件がありまして…。

勿論、批判的な事を言っていた自分も悪いんですが、そんな窮屈な言論空間はキツいなと思ったし、「死んでもGEMILYにはならねぇ!」と思ったのも事実でございます。笑

ニジストを使うという事は、スパガの看板を背負うという事。

悪い事をすれば、スパガの看板が傷つくし、逆に良い事をすれば、スパガの看板が磨かれる事でしょう。

出来れば、善きファンでありたいものですね。