皆さん、「鉄砲玉」ってわかりますか。拳銃の弾の事ではない意味です。ヤクザの世界では、「敵の頭を弾く役割を担う人」に対して使うようですけど・・・。

 

 ここで言う「鉄砲玉」は、「行ったきり戻って来ない」と言う意味です。私は以前勤めていた民間会社で、「鉄砲玉」にさせられたのです。

 

 癖のある業界の顧客を新たにあてがわれ、精神的に弱っていたところに、お局様による虐めも佳境に入った頃の事です。

 

 「もう、こんな会社辞めてやる」と、退職願を懐に忍ばせ、様子をうかがっていたのですが、営業部長に個室に呼ばれ、中国駐在を命じられたのです。

 

 退職願を叩きつけようと懐に入れた手をすぐさま引っ込め、「はい、わっかりました」と返事をしていました。いわば、喜んで「鉄砲玉」になったわけです。

 

 1990年台になると、安い人件費を求めて、中国に進出する企業が増え、原料も現地調達しようという機運が高まっていた頃です。

 

 私が所属していた民間企業も、クループ会社からの要請を断り切れず、渋々現地に工場を建てる事になり、水面下で人選が進められていました。

 

 私がこの5年前に原料調査で持ち帰った広東省の粘土のサンプルが比較的良好で、トライアルで輸入したものがグループ会社の目に留まったのです。

 

 そこで、調査時に案内役を務めた香港人の「小汚い、チッサイおっさん」(「カオリン食べた事ありますか」から「最後の晩餐」までの記事参照)の会社と合弁で広東省の新会市に工場を建てる事になったのです。

 

 その工場立ち上げ要員兼、工場オペレーター(生産管理も含)に4人が選ばれ、将来の原料事情を考慮して中国原料調査員に私が選ばれました。

 

 実を言うと、当初、私は工場要員でした。しかし、調査員に選ばれた奴が、現地駐在を拒否して退職してしまったので、その代わりです。

 

 私以外の連中は、「拒否したら辞めないといかんの」と不安そうでしたが、「○○さんと比べたら、まだましですよね」と、私を憐れんでくれましたけど・・・。

 

 工場は複数体制ですが、原料調査は単身です。私はかえって独りの方が好都合でしたけどね。だって、恋人同士ならいざ知らず、野郎と密着は辛いでしょ。

 

 それにね、私は行った事があるから解るんです。糞田舎で、近くの町は悪臭の町ですからね。出来る事なら遠慮したいところです。本社よりはましですけどね。

 

 今まで御世話になった客先への挨拶、これから御世話になるであろう客先への挨拶に出かけると、「鉄砲玉かぁ~、命は大切にし~や」と慰められました。

 

 今後、私が「鉄砲玉」として放たれた福建省厦門(アモイ)での生活を思い出しながら記事にしていきたいと思います。

 

人生最良の時の到来です。
 

 

 

 

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白楽雲

 

 

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