(「若い娘はいねが~」からの続き)

 

 中国では男の子が大切にされます。姓の存続にかかわるからとも言えますが、田舎では働き手を必要とするからにほかなりません。女の子は厄介者なのです。

 

 彼女達も例外ではありません。小さい頃から肩身の狭い想いをしていたと想います。かと言って、村から出た事も無い彼女達です。そこへ広東省からのオファ~です。

 

 広東省に行って役に立ちたい。でも知らない土地へ行くのは恐いし、このまま村に居て親兄弟と一緒に暮らしたいと言う思いもあります。

 

 オジサンが出て行こうとすると、親は「ちょっと待ってください」とオジサンを引き留め、「ちょっと行ってみたらどうだ、嫌になったらすぐ帰ってくればいいじゃないか、な」。

 

 こうして親の説得もあり、広東省に行く事になります。オジサンは「これは手付金です、差し上げます」と言って、先程の札束を親に渡して、意気揚々と娘を連れて去って行くのです。

 

 広東省に連れて来られた娘達。オジサンは各カラオケを回り、必要とする人数を捌いて行きます。そして店主から報酬として2000元を受け取り去って行きます。

 

 後に残った娘達は、宿舎をあてがわれます。宿舎と言っても、8畳ほどの部屋に二段ベッドが5台置かれた、所謂タコ部屋です。私も見せて貰ったのですが、長居は出来ませんでした。

 

 そして、宿舎はタダではありません。毎月50元払わなければなりません。また、給料はありません。カラオケの客から貰うチップのみが彼女達の収入なのです。

 

 更に、店がオジサンに支払った金額に500元の所場代を合わせた2500元は彼女達の借金となります。これを返済しなければ彼女達に自由はありません。

 

 親が受け取ったお金は既に手が付けられています。また、手が付いてないとしても、今更返せとは言えませんし、返して貰ってもあと1500元返さないとならないのです。

 

 店側は彼女達の身分証を取り上げ、返済するまで返してくれません。逃げればマフィアを使い探させ、捕まれば酷い仕打ちを受けた上に、捜索代金が借金に上乗せされます。

 

 身分証が無いと火車(電車)にも長距離バスにも乗れないのです。逃げても行ける範囲は限られてしまいますし、彼女達が隠れる様な場所はマフィアはお見通しなんですね。

 

 ちょっと行って帰るなんて事は、親が金を受け取った段階で許されないのです。騙された様なものですね。マフィアが絡んでますし、公安(警察)も見て見ぬふりです。

 

 彼女達は客を取って、兎に角借金を返し、村に帰るか、カラオケに留まるか、別のカラオケに鞍替えするか、カラオケ以外の別の仕事に付くかしなければなりません。

 

 田舎から出て来た娘が働ける良い仕事なんて皆無です。結局、最悪の場合、場末の娼館(売春宿)行となってしまいます。「村に帰ればいいじゃな~い.」って・・・。

 

 残念ですが、一度大金を手にしてしまった親達は、彼女達に無心をする様になります。村に帰っても、「ここまで帰るのにかかった費用が勿体ないだろう」と言われるのです。

 

 彼女達にはもう帰る場所は無いのです。

 

 私の妻が初めて実家に帰った時、親や近所の親戚は皆歓迎してくれましたが、遠くに住んでいる親戚に、「日本からここまで幾らかかったの」と聞かれたんだそうです。

 

 正直に答えると、「そんな金があるなら、私達にくれればいいのに」と言われ腹が立ったと言っていました。私も工場の従業員に言われた事があります。

 

 「○○さんは保険に入ってますか」と聞かれ、「当然了(当たり前だろ)」と言うと、「貴方が死んだら幾ら彼女は貰えるんですか」と・・・。貧しいと言う事は悲しい事ですね。

 

 私だって、娘に良いフルートを買ってやりたいと想いつつ、100万円もするフルートとなると尻込みしてしまいます。風水で騙して金儲けしようかと想ってしまう時もあります。

 

 ゲス野郎ですよね。えのん君、以前ゲス野郎なんて言ってゴメンネ。私自身もゲス野郎にほかならないのにね。あ~あ、ちょっと落ち込んだ白楽雲ですショボーン

 

 インドでは幼い子供が働かされています。いや、働かなければ生きて行けないのですね。世界には理不尽な事が一杯です。そしてそれは簡単には解決出来ない問題でもあります。

 

 なぜならば、世界中の人間にゲスい気持ちがあるからでしょう。

 

 私が彼女達にしてあげられる事は、私が嫌な事を要求したりしないと言う信頼の様なものを持ってくれている彼女達に対して、出来るだけ楽しませてあげると言う事のみです。

 

 いや正直にに言うと、「信頼を壊してでも自分の欲求を満たしたい」と言う本性をひた隠しにして、いい人を演じる事しか出来なかったと言うべきでしょうか(正にゲスだなニヤリ)。はいショボーン

 

 

(つづく)

 

 

 

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白楽雲

 

 

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