(「保護者になってやるか」からの続き)

 

 行きがかり上、阿麗の保護者になってしまった白楽雲。保護者と言っても、カラオケに来る度に呼んであげる事です。私の左隣に座らせとくだけですけどね。

 

 こうしとけば、中国のヒヒ爺どもから護ってやれるでしょう。また、生活費にも困る事は無いでしょう。阿漂に頼まれた以上、「嫌」とは言えませんからね。

 

 右隣は当然、来るか来ないか解らない阿漂の為に空けときたいのですけど・・・。他の女の子達が・・・。阿漂は来てくれても直ぐに行ってしまいます。No.1ですからね。

 

 女の子達と仲良くなれたと言うよりも、玩具にされたと言うべきでしょうか。何をされたかって・・・。頭にチョンマゲ結われたり、そこに花飾りをされたりね。

 

 私は床屋には行きません。美容院でパーマとカットをして貰います。18歳の頃からずっとです。今回一時帰国せずここに来ましたので、髪の毛は伸び放題だったのです。

 

 魚釣りの魚にされたり、秘孔を付かれたり(アタタタタタ、アチャッ、「お前はもう死んでいる」ってかグラサン)。な訳あるかい、いい加減にし・・・ナ・サ・イ・ブベブバァ・・・(爆死)。

 

 ツボを押さえられると痛いのです。「イタイイタイ・タタタタ」と言うと、私の表情を見てみんな笑い転げるのです、いや喜ぶのです。何が面白いのか・・・。本当に痛いのなんのって・・・。

 

 と言いながら癖になりそうな白楽雲。元来虐められるのが好きなんでしょうか(変態グラサン)。いやいや、虐めるのも好きなんですラブ(ド変態プンプン)。ジョーダンだよ冗談・・・。

 

 こうして仲良くなると彼女達は身の上話を語ってくれる様になりました。それを聞くと気分が落ち込んでしまいますショボーン。笑っていても心に闇がある事が解るのです。

 

 彼女達のほとんどは湖南省の出身です。広東省と接していますが、広東人とは風貌が違います。正当な漢民族に近いのでしょう。だから広東省に連れて来られるのです。

 

 当時はどこの田舎に行っても貧しいのですが、湖南省は最も貧しい省の一つと言われていました。極貧と言っても良いでしょう。共産主義の国なのにね。

 

 彼女達は高校に行く余裕などありません。中学だっていい加減なものの様です。だって、中国の地理も知らなければ、漢字も時々間違えますからね。

 

 彼女達がここに至った経緯を掻い摘んで説明すると、以下の通りです。

 

 ある日、彼女達の暮らす村に身なりの良い中年のオジサンがやって来て、「若い娘はいねが~」(ナマハゲかプンプン)と村中を訪ね回るのだそうです。若い娘がいると分ると・・・。

 

 愛想良く、彼女達の親に札束を渡すのです。札束と言っても10元札を100枚束ねたものですから1000元(約12000円)程です。田舎の人間はこんな大金など見た事ないでしょう。

 

 因みに、100元札も50元札も流通していません。そんな高額紙幣など必要とする物価ではないのです。また、自給自足が基本ですからね。我々の感覚では100万円の束ってとこか。

 

 いきなり大金を渡され、「貴方の娘を預からせてください」と言われた親たちの返答は・・・。

 

 当然、「金で娘は売れん」と言い札束を返します。残念ながら例外もある様ですけどね。

 

 オジサンは、「この金は差し上げます、広東省で働けば、こんな端金は直ぐに稼げますよ、こんな田舎にいるよりも、娘さんも幸せになれると想いませんか」。

 

 すると、親は、「どんな仕事をするんだ」、「客の食事や飲物を運んだり、一緒に歌を歌ったりするだけですよ」、「そんな事で大金が稼げる訳ないじゃろ(ハイジの爺さんかプンプン)」。

 

 オジサンは、「広東省の発展は凄いですよ、金持ちだらけです、でも人手不足で、特に接待役の若い女性が不足してますからね、大金が稼げるのです、考えてみてください」。

 

 札束をカバンにしまいながら、「お邪魔しました」と出て行こうとするオジサン。さて、次に親の執った対応は如何に・・・。いや彼女達の運命は・・・(ここに来たんだろえー)。コラッムキー

 

 ネタバレやないか~い!!

 

 

(つづく)

 

 

 

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白楽雲

 

 

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