(「我が闘争」からの続き)

 

 ハード面での改善は計画通りに進んでいます。冷房が必要になるのはまだ先ですけどね。

 

 お次は、ソフト面を構築して行かないと意味がありません。エクセルを利用した分析表作成システム、生産・出荷・在庫管理システム、生産条件算出システム等の作成です。

 

 一旦中国駐在を解かれて、営業勤務していた時に、生産・入荷・出荷・在庫管理システムを作った事があります。当時は手計算・手書きが常識でした。これが苦痛だったのです。

 

 折角仕上げても、追加や訂正があるとまた計算し直し、書き直さなければなりません。私はわざとそんな嫌がらせを受けていました。例の「怪しい手紙」の容疑者です。

 

 この頃、コンピューターが各部署に1台(たったのです)支給されたのですが、先輩達が指一本でぼちぼち書類を作成するので、私の順番など巡って来ません。

 

 仕方なく自分でコンピューターを買い、独学でエクセルを攻略して生産・入荷・出荷・在庫管理システムを作りました。そうするしか、私の苦痛を解消する術が無かったのです。

 

 月末の、この作業中は誰しも手計算・手書きによる書類作りに没頭してますので、コンピューターを使う奴はいません。この時ばかりは、私専用の様なものです。

 

 私は数字を入力するだけで作業を終了し、追加や訂正があっても瞬時に訂正出来るので、嫌がらせがほとんど無くなりました。不思議と追加や訂正もほとんど無くなりましたからね。

 

 この経験を活かし、エクセルの関数を利用し、面倒な計算や分析表作成、添付資料の作成などをやらせ様と想ったのです。兎に角、時間があればこの作業に没頭しました。

 

 実は、この時の経験を活かし、月のカレンダーを作成したのです。

 

 分析表作成システムが出来ると、試験に関わる時間が半分に減りました。試験結果を計算し、グラフを描く必要が無くなったのです。印刷すれば良いですし、メールで送れますしね。

 

 次に、また良い事を考えました。試験自体を私の仕事から外せないかと言う事です。

 

 中国側も自社製品の試験をしてましたが、簡単なものでした。試験方法を教えて欲しいと言われていたのですが、会社の方針で断っていたのです。

 

 勿体ぶっていますが、この試験方法は時代遅れの代物です。日本では既に自動測定器が主流でしたからね。彼らがそれを購入すれば必要のない方法です。

 

 そこで、この試験方法を高く売りつけるには絶好のチャンスだと想ったのです。分析表作成システムが出来たこのタイミング・・・。「何時売るの、今でしょ」(はいはいショボーン)。

 

 つまり、分析表作成システムをつけて、試験方法を徹底的に教える代わりに、日本の製品の品質試験を肩代りさせ様と言うものです。所謂バーター取引ですね。

 

 これには中国側も大乗り気です。ただ、会社には、「最近、中国側が試験方法を真似して同じ事を始めましたよ」と、嘘の報告をしておかないとね。「私が教えたんじゃ無いよ」ってね。

 

 中国側の分析室にいるのは年若いお嬢様方3人です。実はその内の2人は妻の仲の良い友達(スパイ)です。手なづけるには好都合ですね(おいおいグラサン)。

 

 毎日3人の女性に手取足取、あ~して、こ~してって冗談ですよ(冗談に聞こえないんだよムキー)。手本を見せながら、厳しく教えましたよ。だって、間違ったら私も困りますからね。

 

 彼女達だって、これを身に付ければ会社での立場が良くなるし、給料だって上がるでしょ。居なくなったら困りますから待遇が改善される筈です。

 

 妻への報告も柔らかくなるってもんですからね(やっぱりそれが目的だなムキー)。そうそう、それが目的、って違うムキー。彼女達を選んだのは私では無く、中国側ですムキー

 

 そんな事をしていた、3月の終わり頃の事です。前日、新会のホテルに泊まり、風呂に入ってリフレッシュした私は工場に戻り、家に電話をすると母が出ました。

 

 昼過ぎた頃から、妻がお腹が痛いと言い出したのだそうです。様子を見ていたのですが、病院と相談し、父が妻を連れて病院に行ったと言うのです。

 

 予定日より10日程早いのですが、母も入院の支度が済んだので、これから向かうのだと言う事でした。私は「後の事はよろしく」と言うしか方法がありません。

 

 しかし、4月に生まれる様に細工した筈なのに、ちょっと計算違いをしてしまった様です。

 

 「無事に生まれてくれよおねがい

 

(つづく) 

 

 

 

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白楽雲

 

 

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