(「心を閉ざす日本人」からの続き) 

 

 名古屋行きの機内でも食事があまり手につかず、少し食べただけです。代わりに私が美味しくいただきましたけどね(食い意地張ってんなグラサン)。毎日ゲロマズ中華食べてたんだぞムキー

 

 飛行機は初めてではないのですが、こんなに長時間乗った事が無い妻です。また国際線は飛行高度が高いので、眼下に広がる雲海と島一つ見えない海に目を奪われている様です。

 

 そしてそこに神様の悪戯でしょうか。突然機体が揺れ出すと、目を真ん丸にするとはこの事でしょうね。また正面向いて微動だにしません。「大丈夫だから」と優しく声をかける白楽雲さんだぞ・・・。

 

 日が傾き、「やうやう黒くなりゆく雲海、夕陽がさして紅に染まりたるは、いとをかし」(何で古文調なんだよ、それも枕草子の真似だろプンプン)。

 

 現代語訳は、「:だんだん暗くなってゆく雲海に、夕陽がさして紅くそまっている様がとても良い」(いい加減にしなさいムキー)。

 

 夕暮れの雲海をじいっと眺める妻。運が良い事に飛行機の左側の座席だったんですね。

 

 外は真っ暗と成り、ようやく名古屋上空です。

 

 その宝石箱をぶちまけた様な名古屋の夜景に目を輝かせていました。私は「到了(ダォラ」(着いたよ)と優しく囁き、頬にチュウ(嘘つくんじゃな~いムキー)。

 

 い~じゃないの。良い所なんだから。読んでる人には解んないだろ。野暮な事は言いっこなしだぜグラサン(さ~せん)。妻は安心した様に初めて笑顔を見せてくれたのでした(まぁ~、それは本当だな照れ)。

 

 さあ~、日本入国です。緊張の瞬間です。イミグレーションに並んで待つ事約5分。入国審査に約1分。これには拍子抜けしたみたいです。ここまで散々難癖付けられましたからね。

 

 幾多の過酷な苦難を乗り越え(大袈裟ですプンプン)、妻の入国大作戦はここに呆気なく終了したのです。良かった良かった。12時はどうなる、いや、一時はどうなる事かと思いました。

 

 当時の名古屋空港は中部国際空港ではなく、現県営名古屋空港です。名古屋市・小牧市・豊山町(イチロー選手の出身地)に跨っています。

 

 ここから瀬戸市に行くには、イチロー御殿の脇を通り、国道19号線から逸れて森林公園を突っ切るのが最短コース。

 

 タクシーの中では妻が「日本は如何してこんなに明るいの」とびっくりしていましたね。が、しかし、国道19号線から逸れると徐々に道幅が狭くなり、暗くなって行くのです。極めつけは森林公園。

 

 公園内は真っ暗です。幽霊が出ると言う噂が昔からあります。一人で運転するのは怖いくらいの場所。妻は心なしか震えている様でした。

 

 そんな妻を優しく抱き寄せる白楽雲。もう言葉などいりません。私が向ける眼差しが「大丈夫だよ」と言っている様に感じたのでしょう。

 

 邪魔するなよ。良い所なんだから(ヘイヘイ、御勝手にプンプン)。

 

 互いに何も言わず、見つめ合う二人。自然にその距離は縮まり、唇と唇が重なろうとしたまさにその瞬間・・・。

 

 「お客さん、瀬戸のどのへんですか」と、素っ頓狂な声。「あ、あの~、瀬戸に入ったら指示しますから」、「解りました~」って、運転手さんプンプンプンプンプンプン

 

 こうして初めての口づけは御預けと相成ったのでございます(ざまぁ~見ろ、天罰じゃグラサン)。ふん、続きはまた次回ねプンプン(怒るなよグラサン)。

 

(つづく) 

 

 

 

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白楽雲

 

 

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