(「俺の勝ち(俺がいなけりゃ困るんだろ)」からの続き)
児童会の役員選挙の選挙権は4年生以上、被選挙権は5年生以上です。
因みに白楽雲君の姉は5年生の時に書記に推薦され当選、6年では副会長に推薦され、これまた当選。白楽雲君とは出来が違ったのです。
白楽雲君は児童会には興味が無く、如何でも良かったのですが、隣のクラスの幼馴染で仲良しだったY・T君が副会長に立候補しました。
それを受けて同じクラスで保育園が同じでそこそこ仲が良かったH・T君も副会長に立候補したのです。この2人、4年生の時から派閥争いをしている因縁の対決と相成ったのです。
2人とも白楽雲君とは同じ町内で小さい時から良く知っている間柄です。2人の母親がP.T.A.役員をしている事もあり、代理戦争と言えるかも知れません。良い迷惑です。
白楽雲君のクラスでは当然クラスの代表としてH・T君に投票する事が申し合わされました。当然、隣のクラスに於いてもY・T君に投票する事が申し合わされた事でしょう。
しかし、母親同士の代理戦争は、それぞれのクラスに手を入れた票取合戦に突入したのです。全く懲りない面々です。
投票当日、Y・T君は白楽雲君に「俺に投票してくれよ」と行って来たのですが、クラスの申し合わせを盾に断ると、「昔から仲良しなんだから頼むよ、誰が投票したか解らないから、な、一生の御願いだから」と言うのです。
白楽雲君は仕方ないので「解った」と答えていました。「どうせ誰が投票したか解らないからいいか」と思ったのでした。
多少の後ろめたさはあったものの、クラス代表と言う事でH・T君の名前を書いた瞬間、「お前も裏切るのか」と言うY・T君の声が聞こえ、振り返るとY・T君が目を三角にして睨んでいます。
咄嗟に「他人の投票用紙視るのはルール違反だろ」と言うと、「裏切者」と捨て台詞を吐いて去って行ったのです。初の親友を失った瞬間です。
白楽雲君は「副会長に立候補した者のやる事か」と腹が立ちました。しかし、時間が経つにつれ、自分のした行為は間違っていたのではとも思うのでした。「覗き見する行為は悪い、でも・・・」。
Y・T君は隣のクラスで王様の如く振舞っていました。白楽雲君にはしませんが、その態度が目についたのも事実です。多少の嫌悪感もあったでしょう。
それにしても、約束しておきながら裏切ったのです。6年生の2人の肩を持ち、弟の件で世話になっていながら白楽雲君を裏切ったM・Y君と何ら変わらないではないかと思ったのです。
また、白楽雲君に不遜な態度を執っていないにも拘らず、Y・T君に嫌悪感を抱いた事がうらぎりに繫がったのではないかと考えたのです。
M・Y君や6年生の2人はH・Y(M・Yの弟)の事で卑屈になっていたのではないか、いや、もしかしたら知らず知らずの内に横柄な態度を執っていたのかも知れないと思うのでした。
そう思った白楽雲君はM・Y君と6年生の2人に自分も悪かったと素直に謝ったのです。それからは登校班で波風が立つ事はありませんでした。
さて、選挙の結果は如何に・・・。結局、2人とも落選の憂き目を見る事に相成りました。お互いのクラスにに手を入りた票取合戦に終始し、4年生の票を獲得する事を怠ったのです。
どの候補も自分のクラス票は固めている訳で、選挙の行方は浮動票と言うべき被選挙権の無い4年生の票である事が解らなかったのですね。
結局、立候補した2人のダメージは大きなものでした。そして白楽雲君も2人の争いのとばっちりを受け大きなものを失ったのです。
でも、大事な事を悟った訳で、2人よりはましだったのかも知れませんね。
全てにおいて対等だから友達と言えるのです。主従関係は無くても意図せずそれに近いものになってしまっては友情が破たんする事もあるのだと言う事が解ったのですからね。
友達の為に何にかしてあげたいと言う行為は素晴らしい事だと思います。でも、バランスを欠くと取り返しのつかない事になりかねませんので注意しましょうね(そんな事皆解ってるよ
、知らぬはお前だけ
)。
持ちつ持たれつ、補完し合う関係、これが理想かも知れませんね。夫婦間でも同じ事が言えるかも知れません。助け合って生きているんだとお互いに思い合いたいものです。
現在の白楽雲さんは、「嫁は如何思ってるんだろう」とそればかりが気になるのでした(馬鹿じゃね~の
)。
(つづく)
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