(「奇跡の瞬間」からの続き)

 

 生まれて初めて水に浮く感覚を味わった白楽雲君ですが、このままではただ水に浮いているだけです。

 

 ワンちゃんが「この状態で顔をもっと水中に入れてやると足が浮いて来るぞ、やってみろよ」と言うのでやってみると、確かに足が浮くのですが、上半身が沈む感覚になり、恐怖でパニックになりました。

 

 何度やっても恐怖が邪魔をするのです。風呂に落ちて溺れた時のトラウマがまだ消えていないのでしょう(「風呂底に差す美しい光」参照)。

 

 そこでプールサイドに手をかけて同じ事を何度も繰り返す内に、手を放しても浮く事が出来る様になりましたが、手足の動作を加えると溺れるのです。

 

 「潜水競争しようぜ」と突然ワンちゃんが言い出しました。すると、「ワンちゃんが勝つに決まってるだろ、一番永く息止められるんだから」とガキが不平を言いましたが、「奢り無しならいいだろ」で、やる事に。

 

 「ラジは沈むの得意だろ、やってみろよ」、「沈むのが得意な訳じゃないわい」、「でもやってみろよ」、「解ったよ」と言う事で潜水競争です。

 

 大した距離ではありませんでしたが、これをやる事によって水の中に居る事が恐怖では無くなったのです。競争はワンちゃんが一番、白楽雲君がダントツの最下位でした。

 

 こんな遊び半分の練習を何日もやっていると、不格好ながら、クロール、平泳ぎ、背泳ぎで20メートル程泳げる様になっていました。

 

 ワンちゃんの御蔭で泳げる様になったと言っても過言ではないでしょう。ほんの数ヶ月前までは毛嫌いしていた相手であるにも拘らずです。

 

 「人の気」と言うのは不思議なものです。人間関係においては付き合い次第でプラスにもマイナスにも作用する事になるのです。古代風水で「人の気」は重要なファクターなのです。

 

 この場合はプラスに作用した好例と言えるでしょうか。では、マイナスに作用した事例をお話しして行きましょう。

 

 夏休みが終わると、白楽雲君は成績がクラスで下位に位置していると担任に言われた母に強制的に塾に入れられました。

 

 大好きだった野球部を休部しなければならなくなりました(「暴力塾」参照)。登下校班のM・T君と帰る機会が増えたのは嬉しい事ではありましたが、何時も心が憂鬱だったのです。

 

 そんなある土曜日の一斉下校の日(当時、土曜日は休みでは無かったのです)、6年生の2人と些細な事で口論となりました。原因が何であったのか全く覚えていないので、しょうもない事だったでしょう。

 

 それ自体は何ら苦にはならないのですが、心の友と思っていたM・T君がまさか6年生の2人の肩を持ったのです。

 

 挙句の果てに3人に、「バ~カ、バ~カ、チンドン屋、お前の母~ちゃんデベソ、電車に轢かれて死んじゃった」と、定番の囃子言葉を浴びせられ、無性に腹が立った白楽雲君です。

 

 「解った、そんなに言うなら、これからお前らとは一緒に学校通わないからな、俺一人で通うから」と言うと、走って家に帰ったのです(途中悔しくて涙が止まらなかったのです)。

 

 他の登校班と顔を合わせたくないので、15分早く登校していました。当然、学校には一番乗りです。特に先生から咎められる事も無く、これからずっと一人で通う事に決めたのでした。

 

 一週間程経ったある日、同じ町内の別の登校班のいけ好かない奴が、「お前1人で通ってるんだってな、そんな事して良いと思ってんのか」、「うるせ~な、俺の勝手だろ、どうでも良いじゃん」。

 

 「それはそうと、お前の登校班の連中、困り果てて立ち往生してたぜ・・・」。

 

 それを聞いた白楽雲君は教室を飛び出し、通学路を逆戻りしていました。一体何が起こったのでしょうか。走れメロスじゃあるまいし

 

 続きは次回。その理由が明らかに・・・(またかよ、皆さんだうもすみませんショボーン)。

 

(つづく)

 

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白楽雲

 

 

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