今も避難生活をされている皆様、どうか健康に留意して下さい。古代風水研究会では、避難生活に役立つ簡単な健康法を、別ブログサイト「風水の真実をあなたに!!」に掲載しております。お子様の夜泣きにも効果がありますので参考にして下さい。

 

 皆様に平穏な生活が早く戻ります様、お祈り申し上げます。

 

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(「長江沿いの攻防」からの続き)

 

 蘄州港と言っても、御覧の通り港湾設備などありません。艀を横付けして人力で艀に積み込み、上海港又は武漢港で本船に積み替えるのです。正直言って、原料調査の段階で港には興味ありません。

 

 

 私はさっさと今晩の宿舎に行きたいのに、李時珍(誰だそいつは)の墓に行きましょうと言って、連れて来られたのが、この写真です。

 

 

 李時珍は明代の有名な医師です。東洋医学(中医)の聖典「本草綱目」を編纂した偉大な方です(先程は失礼しました)。石像の奥(石段の上)に、李時珍と両親の墓があります。

 

 李時珍は代々続く医師の子として、蘄州で生まれ育ち、名医との名声を買われ、明朝に出仕しますが、間もなく蘄州に戻り、地元に貢献したそうです。

 

 韓国では李時珍は韓国人で、中国人の捏造だと主張しているそうな・・・。しかし、その当時の私には「そんなの関係ねぇ~」。「早く宿舎へ行こうよぉ~」(情けねぇ~な)。

 

 やっと、蘄春県の宿舎へ到着です。この当時ホテルなど無く、招待所(簡易宿泊所的なもの)です。毛沢東、鄧小平が泊まったそうな。

 

 

 私は鄧小平の泊まったと言う部屋をあてがわれました(光栄です)が、部屋の内部は御覧の通りです。羨ましいでしょ(どこが・・・)。ここは戦場ですので仕方ありません。

 

 

 部屋で1時間程休んだ後、最高級のレストランで夕食です(って、どこが最高級なんだよ)。店構えは、一昔前の農家の納屋。土間と土壁、裸電球、正に戦場そのものです。

 

 暗くてどんな料理か良く解りません。油の質が悪いのでしょう。どれもいまいち美味くありません(はっきり言っちゃえよ)。いや、とても食べられたものではありません。

 

 そして何と言っても、米焼酎とでも言いましょうか、白酒と言う酒です。箱には茅台酒と書いてあります。これが有名な茅台酒か。アルコール度60~70の強い酒とは聞いていましたが、飲んだ事はありません。

 

 先ずは、激ぬるの青島ビールで乾杯。激不味料理を食べていると、県知事(日本で言えば町長)と言う男が茅台で乾杯を要求。御猪口よりも小さな杯です。

 

 楽勝と思って、口に入れた途端、鼻へと抜ける異臭と喉への刺激(キツイ)。例えて言えば、パイナップルとセメダインを合わせた香りとでも言いましょうか。この匂いが鼻に付くのです。

 

 これを機会に、次から次えと乾杯の要求が。多勢に無勢(これがお前らのやり方かぁ~)、茅台飲んでは激ぬるビールで口直しを10回以上したでしょうか、すっぽんの姿煮がやって来て、奴らはそれに夢中です。

 

 私にも食えと言うので仕方なく食べましたが、言わなくても解りますよね。そして玉子らしきものが登場。「これ何」「ピータンです」。ピータンなら中華料理で食べた事あるからと安心して殻を剥がして口の中に・・・。

 

 三分の一ほど口に入れた瞬間、口から鼻へと駆け抜ける強烈なアンモニア臭。思わず吐き出そうとする私を見る敵の無数の瞳がそれを許さじと言っている様に見えます。

 

 三分の二を取り皿に置き、「え~い、ままよ」とばかりに茅台をあおり(臭いを中和)、激ぬるビールで流し込み、何とか面目を保ちました。こんなとこにも地雷を置きやがって、全く安心も出来ません。

 

 そしてまた、乾杯の応酬を繰り返し、こちらももう限界と言うところでお開きと相成り、何とかよれよれながらも踏み止まりはしたものの、合点が行きません。

 

 私は酒には強い方で、多勢に無勢とは言うものの、奴らは全くケロッとしています。何かからくりがある筈だと思ったのですが、それとも中国人は酒が強いのか。

 

 外に出ると大勢のひとだかりが。宿舎で通訳(使えん方の)王さんに聞くと、我々を早く返して、残り物でこれから宴会を始めるのだそうです。なるほどね(何となく解った気がします)。

 

 それはそうと、このままでは間違いなく明日の仕事に支障をきたすと判断した私は、胃の洗浄に取り掛かりました。学生時代に習得した方法です。

 

 お食事中の方はスルーしてね。先ず、水をがぶ飲みし、ベットの上で2・3回転げまわりトイレへ。これを2回繰り返し、日本から持ってきたカップうどんを食べます。そしてまた水を飲む。

 

 これで、十二指腸と血中のアルコールの処理だけで済みますので、私の肝臓も朝までに処理出来るでしょう。ちょっと疲れたので横になっていると、そのまま寝てしまいました。

 

 夢を見ました。私が山を登っていると、白い石の塊があり、近づくと霧がかかって何も見えません。霧の中に少年が立っています。「何してるの」「ここに居れば会えると思って待っていました」「・・・」。

 

 「君は誰」「ずうっと後で解るよ」「ずうっと後って何時」「ずうっと、ずうっと、・・・」と言って、手を振りながら消えて行きました。

 

(つづく)

 

  

 

 

 

 

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