(「龍脈とは 」からのつづき)


 アパラチア山脈は、北アメリカ大陸の東部に位置し、アラバマ州からカナダのニューファンドランド島に至る( 南西から北東 )全長約2,600 ㎞の山脈です。永年の風化により1,000 級の山々の連なりとなっています。合衆国東海岸建国13州のほぼすべてに跨り、正に北西の盾となっており、これを背景にして山脈の南東側に都市が発達しています。


  今回の目的地は、その最高峰ミッチェル山( 2,037m )の近く、ノースカロライナ州のミッチェル郡です。ここには最大の町( Town )で「世界の鉱物都市」( ちょっと言い過ぎかも )と称するスプルースパインと言う町があります。この周辺の龍脈の調査にやって来ました。


 この辺りは良質のアラスカイト( 花崗片麻岩 )や石英ペグマタイト( 花崗岩の結晶が巨大に成長したもの )を産出します。アラスカイトは花崗岩が熱変成を受けた岩石で、石英結晶が純化されており、龍脈のエネルギーとしては申し分ないと言えます。実は、補助アイテムとして試作中の龍脈の素の原料候補なのです。

 

 鉱山会社の案内でアラスカイト鉱山に御邪魔しました。上の写真手前の白い岩がアラスカイトです。天気が良く、空の青とアラスカイトの白が際立っています。アラスカイトは風化し易い為、重機で簡単に採掘出来る様です。



 ここは龍脈の真上に当たります。上の写真は鉱山から南西方向(アパラチア山脈の方向)の眺望です。このずっと先にアラバマ州があります。「なんと、雄大な事でしょう」と言いつつ、ここに来るのは今回が2回目で、鉱山にはあまり興味は無いのです ( 案内してくれた方、ごめんなさい )。本当の目的は、前回宿泊したホテルなのです。どうしても、もう一度泊まりたくて「やっとここまでやって来たんです( 大泣き )」。この近くの、リトルスウィッツァランド村( Little Switzerland village )に在るSwitzerland Innのバルコニーから朝日を眺める為です( と言うのは冗談ですが )。




 ここは、夏の避暑地の様な所で、近くには別荘地もあります。手頃な売り物件もあります( 日本円で500万~)。前回曇りで朝日を見る事が出来ませんでしたので、晴れてくれると良いのですが。




 何とも幻想的な一時でした。しかし多分もう来ることはないでしょう( その理由はまたいつか )。このホテルが気に入ったのは、客室の山小屋風で落ち着いた雰囲気と従業員のフレンドリーな態度、そして芝生の美しさは何とも言えません。お金と時間に余裕がある方は是非どうぞ。これで、アパラチア山脈龍脈の旅は終わりですと言いたいところですが、「折角ここまで来たんだから、ワシントンD.Cまで足を運ぼう」( 本当は経由地の為仕方なく )。


(つづく)