魔女の呪いと闇の話 | 見えない未来を見るよりも

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あくまでも個人的な駄文なので、閲覧は自己責任でお願いします。
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ファンタジー小説か何かのタイトルみたいだけど、これは現実のお話。

そして残念ながら、全く楽しい話ではありません。


私はつい先日まで、長年にわたりとんでもなくブラックなところで働いていました。

いろいろあったけど結果やっと辞められたので、辛かった日々との決別のためにちょっといろいろ書いてみようかと。

身バレ&団体特定防止のため、ちょっとわかりづらい表現もあります。

100%私の主観ですが、私にとっては全て真実です。



私は訳あって大学を中退しました。

何となく就活をしてみるも全くうまくいかず、心折れて自宅警備に勤しんでたときに、「暇してるならちょっと手伝ってくれない?」と声をかけられました。

声をかけたのは、地元の某団体の代表のおばさん。

実は私、そのおばさんとは旧知の仲でして。

物心つくかつかないかぐらいの頃から、その団体にお世話になってました。

「次の仕事決まるまででいいから」

そう言われて、そこで働き始めたのが7年前。

そして、そのおばさんが、地元ではちょっとした有力者で、通称『魔女』。


行政の事業を団体で委託を受けてやってるもの。 

「ちょっと手伝う」ぐらいのつもりだったのに、拘束時間は長いし、肉体的にも精神的にもかなり大変。

そしてどう考えても慢性的な人手不足。

私、全力で頑張っちゃって。

何とかしなきゃ!って思っちゃって。

「仕事決まるまで」って言っても、日々そこで全力で頑張ってたら、就活に割けるだけの気力も体力ももう残ってなくて。

でも、その仕事自体はものすごくやり甲斐があって。


私、相当自分に自信がなくて。

大学中退の強い学歴コンプレックス。

資格も経験も何もない。

就活してもうまくいかない。

私に務まる仕事なんて、世の中に存在するんだろうか?

本気でそう思ってたから、必要とされて嬉しかった。

私の労働に対して、賃金を払ってくれるところがあるのがありがたかった。


「仕事決まるまで」って言っても、いろんな意味で就活なんてする余裕がなくて。

とりあえず、お金ももらえるし、人手足りてないし、後任で誰か見つかるまでは頑張ってみよう。

そう思ったのが、地獄の始まりでした。


後任なんて、いつまで経っても現れやしない。

しかも、長く働いてると、いろいろな闇が見えてくる。


一応、事業としてあるコンセプトというか、絶対に揺らいじゃいけない理念みたいなのがあって。

でも私以外のスタッフは、魔女も含め、絶対に揺らいじゃいけないはずの理念すらぐらぐら。

それをしてしまったらこの事業としておかしいよね?っていうことを平気でする。

そのとき利用者がどんな表情してるか、全く見えてない。

しかも、他のスタッフはほんとに役立たずばっか。

してほしくないことばっかりして、必要な業務はしてくれない。

仕方無いから、私が一人で3人分ぐらい動かなくちゃいけなくなる。


そのコンセプト、スタッフも理解してなければ、何なら利用者にも習知されてない。

私はそのコンセプトを、せめて利用者には理解してほしくて、いろいろ対策を考えてみた。

その度に、魔女には否定され、ゴミだと言われ、対策は一向に進まなかった。

それを習知させちゃうと、魔女がやってることがおかしいってバレるからかな。

一体、誰のための何の事業なんだか。

果たして事業として成立してるのか。


今は行政の委託事業だけど、そもそも元々はその団体がちょこちょこ活動していたことを、ずーっと役所にくどくどねちねち言い続けて、行政の事業に無理矢理ねじ込んだものなんです。

行政の事業になって、安定した資金源と活動場所を得て、実質好き放題。

行政の事業って、普通は入札とかして委託事業所決めるんでしょ?

もはやその団体ありきの事業なので、入札はなし(他に入札事業所がないというか、募ることすらしてない)。

税金使って自己満のやりたい放題です。

私の雇用形態は『有償ボランティア』。

拘束時間が長く、身心の負担も大きいのに、あくまでもボランティアだから、そのお金で十分に生活できる程である必要もない。

各種社会保険や福利厚生もゼロ。

朝から夕方まで来場者対応も含めた肉体労働なのに、休憩は長くても一日30分程度。

繁忙期は15分ぐらいでお昼を急いでかけ込んだり、時には全く休憩を取れずお昼ご飯も食べられないときもあった。

屋外なので、夏は40℃超えの炎天下、冬は氷点下で雪が降り積もる職場。

私しか仕事ができる人間がいないから、トイレにもなかなか行けない。


私の負担はどんどん増え、どんどん仕事を押し付けられた。

時には休日にも呼び出された。

データ整理は家に持ち帰ってやらなきゃいけなかった。

私一人だけ、異常に仕事量が多くなっていった。


魔女は腹が立つほど口が立つ人で。

本当に、あぁ言えばこう言う。

後から考えたらめちゃくちゃ理不尽なこと言われてるのに、その場では言い返せない。

理不尽なことで、泣くまで一方的に詰められたことも何度かあった。

口ごたえは許さない。

人の話は全く聞かない。

100%自分の思い通りにならないと気が済まない。

反抗なんてできない。

私は完全に魔女の支配下の奴隷だった。


おまけに魔女は、加齢に伴い、物理的にも精神的にもどんどん視野が狭くなっていっている。

明かにおかしな方向に進みつつあるのに、独裁者に意見できる人間なんて誰もいない。


その事業の内容は、元々の発祥は確かヨーロッパだったかな。

発祥国では、いわゆる私がやってる仕事は、国家資格だとかって。

かたや国家資格。かたや有償ボランティア。

何だか虚しくなる。


どんなに辛くてもどんなに理不尽でも、やりがいがあるから頑張ってきた。

利用者が喜んでくれた。

利用者が私を慕ってくれた。

自分で言うのも何だけど、私が知る限り歴代の誰よりも、仕事はできたし慕われてたし、めちゃくちゃ頑張ってやってたと思う。

(自分で言わないと、誰一人褒めてくれないしね)


完全なやりがい搾取。

頑張っても頑張っても、誰も褒めてくれないし、何一つ報われない。

利用者の反応だけが、唯一の救い。


魔女はよく言ってた。

「あなたはこれが仕事なんだから」

私はあれを、『仕事』だと思ったことなんてない。

『仕事』と呼ぶにはあまりにも待遇が悪すぎる。

あくまでも『手伝って』るだけ。

心をバキバキに折られ、自由を奪われた。

休みを取ることも許されなかった。


私が始めた当時でいうと、時給換算するとまぁそこそこな額だった。

でも、そこから7年、何なら私が始める前の委託を受けた頃からずっと、金額は変わらず。

その間に、消費税は上がり、物価は上がり、何なら最低賃金も上がり、

ずっと定額の私の時給は、そんなにいい額でもなくなってきた。


そして昨年度末、私の一部の働きに対して、対価が支払われなかった。

どうやら赤字だったそうで。

年度末になって計算したら、私の労働の対価を支払うだけのお金が残ってなかったんだって。

そして今年度、その反省を活かし予算が見直された結果、人件費は大幅に削られ、私の労働の時給換算はついに最低賃金を下回りました。


最低賃金を下回り、そりゃぁもちろん生活できない。

しかもそれを、新年度が始まってから現場で初めて言われるという。

単年契約ではあるものの、基本は更新すること前提。

まさかそんな、最低賃金以下になってるとは思わないし。

でも、新年度もう働き始めちゃってるから、契約しなければ既に働いた分の日当は出ない。

無茶苦茶な契約でも、飲むしかない。


一応、雇用契約書にサインしました。

サインせざるを得なかった。

まぁ、単年契約ではあるけど、途中退職はできるから。

(ていうかそもそも、たかだか有償ボランティア程度で雇用契約書とか笑っちゃうよね。)

その場で宣言した。

「さすがに付き合い切れない。いつまでもいると思わないで。」

これが精一杯だった。


転職活動を始めた。

派遣会社の登録をした。

そしたら、「いついなくなるか分からない人間にいつまでもいられても困る」って、急にクビになりました。

今まで散々貢献してあげた功労者に対して、なんて仕打ち。

誰のおかげでこの7年まともに事業できたと思ってるんだ。

そもそも、雇用保険も退職金もないのに、転職活動始めたらクビ切られるとかマジで何なの。

ていうか、今年の契約の時点で転職の旨は伝えたし、それでもいいって言ったくせに。

どのみち人手不足なのに。

なのに、私をクビにした。


最後の最後まで、魔女はめちゃくちゃ理不尽かましてきて。

今後は、学生ボランティアを積極的に入れていきたいんだって。

で、学生ボランティアに人件費出すんだって。

私に払う人件費はないのに、学生ボランティアに出す人件費はあるんだ。

もう意味わからん。

内心ブチ切れだったけど、どうにか堪えました。


最後の出勤日が終わった後、即行で魔女とNPOを着信&受信拒否しました。

(魔女はいまだにガラケー使ってるから、連絡ツールはLINEじゃなくてメールと電話)

イカれた集団と決別して、私はこれからは自分の人生を生きることにします。


そして一応、私の後任として魔女の娘婿さんが捕まってしまって。

娘婿だから、もちろん姑には逆らえない。

やっすい人件費でも文句一つ言わず、魔女の思い通りに動く手駒。

これで、魔女のやりたい放題にはさらに拍車がかかることでしょう。




ま、私にはもう関係ない。

心底どーでもいい。

私の7年間の頑張りは、きっとあっと言う間に崩れ去るんだろうな。


7年間、長かった。

この7年間が無駄じゃなかったって、いつか思える日が来るといいな。