こんにちは。
今日のこちらはどんより曇っています。
いつ雨が降り出してもおかしくない天気。
湿度が高く、気温も28~30℃近く。。。。蒸し暑くなってきました。
梅雨明け、まだですね。。。。もしかしたら8月に入っちゃうかも。
皆様のところはいかがでしょうか?
新型コロナウィルスの陽性者が減りませんね。。。。
海外はもちろん行けませんが、国内もなんとなく旅行が憚られ。。。。
例えそれほど遠くない国内旅行でも、このブログでご報告するのも気が引けるような気がしてきました。
なので、こういう時は、まだ新型コロナが蔓延する前の話をすることにしますね。
長年の行きたい、と思っていた、北ノルウェーの旅に出たのは、今から1年2か月ほど前でした。
1週間ほどのお休みをいただき、ロフォーテン諸島から更に北へ。
最初は、ボードーというところから沿岸急行船に乗って、最北端のノールカップまで行こうという計画でしたが、乗船するはずのボードーに沿岸急行船が来ない、ということがあって急遽予定を変更したのでした。
このことは、何度かこのブログでもご報告してきているのですが。。。。
今日は、まず初めにお金の話。
ノルウェーは色々なところで、現金よりもクレジットカードでの支払いがすでに一般化していて、
例えば路線バスの支払いもカード決済。
ということで、現金を持ち歩く必要はあまりないのですが。。。。
たま~に、現金のみというところもあったりするので、ある程度持ち歩いていました。
ノルウェーはEUに加盟していないので、現地通貨はノルウェー・クローネ(NOK)。
この時点での為替レートは、1NOKが12円弱でした。
こんなお札とコインでした。
500クローネに描かれているのは、シグリ・ウンセットという小説家(1928年ノーベル文学賞受賞)。
50クローネはP.C.アスビョルセンという動物学者、民話研究家です。
両方ともあまり日本に知られていませんが、P.C.アスビョルセンは、『三びきのやぎのがらがらどん』という、山羊と妖怪トロールの童謡を書いた方。
小さいお子さんをお持ちだと、この童話をご存じかもしれません。
100クローネは、バイキング船がモチーフでした。
かつて、ノルウェーのバイキング達は、この船を操って、フランスのセーヌ川を遡って、パリまで行ったり、遠くはイタリアまで行ったりしていたようです。
下の写真。
100クローネの下にあるコインは、左から20クローネ、10クローネ、5クローネ、1クローネ。
表と裏両方を一応撮りました。
ちょっとよくわからないかもしれませんが、20クローネの裏側にはバイキング船の舳先を横から見たところがデザインされています。
5クローネと1クローネは日本の5円玉のように真ん中に小さな穴が開いています。
ノルウェー料理を食べようと、まず初めに入ったのは、ロフォーテン諸島のスヴォルヴァーというところのレストランでした。
(下の地図はネットからお借りしました。日程は全く違います。)
一応、ガイドブックを眺めつつ、観光案内所のようなところでオススメのレストランを伺って行きました。
港のそばの明るいシャレた「BACALAO(バカラオ)」というお店でした。
着席すると、すぐにお水の入ったボトルを持ってきてくれました。
ちょっと逆光でご覧になりづらいかと思いますが、店内の様子。
お昼ご飯の時間帯でしたが、そこそこの数のお客様。
ここでもオススメを聞くと、お店の名前でもある「バカラオ」料理を勧められました。
バカラオとは、ノルウェーの特産品塩漬けされた干ダラをお湯や水で戻したタラ料理のこと。
バカラオは、むしろスペインやポルトガル、イタリアなど南欧の方が珍重されている料理かもしれません。
待つことしばし、出てきたのがコチラ。
ちょっと見、トマトソースのシチューのように見えましたが、この中には「バカラオ」=「タラ」がゴロゴロ入っていました。ジャガイモやニンジンなどの野菜もいっぱい。
美味しかったです!この店は大正解でした。
さて、この後、沿岸急行船に乗船して、更に北のトロムソというところまで行って戻って来るのですが。。。
帰りもスヴォルヴァーで下船して、その近くのカベルヴォという街まで路線バスで行ってみました。
全く期待していなかったのですが、ここでは非常に珍しいものを食べることができました。
その記事をリブログしますので、良かったらご覧ください。
沿岸急行船とは、ノルウェー西海岸をベルゲンからキルケネスまで7日かかって北上・南下している定期船。
旅客船でもありますが、生活物資を運ぶための定期船でもあります。
もう20数年前、この国で在勤していた時、同僚で旅の大好きな人がいらして、
「沿岸急行船の旅は究極の旅だ!」
と言っていたことばがずっと頭から離れず、いつか行ってみたいなぁと思っていました。
当時はそれなりに仕事が忙しく。。。良い季節に1~2週間休むことは事実上無理でした。
そんなこともあり、今頃になってようやく実現しました。(今が暇という訳では決してないのですが。。。)
この6月の時期というのは、この辺りはいわゆる「白夜」。
一日中太陽が沈みません。
天気も悪くなく、波も穏やか。
それでも、島の山すそにはまだ残雪が残っていました。
これで確か午前0時頃。
太陽がこんな風に見えました。
調子に乗っていると、寝不足になるので、この写真を撮った後は急いで船室に戻って、グッスリ眠りました。
順番は逆になりますが、往路でスヴォルヴァーからトロムソに到着した時。
ちょうど遅めのお昼ご飯の時間。
街のレストランに行きました。
まずは世界で一番北の醸造所でできたビールを一口!
トロムソのレストランはこんな雰囲気でした。
もう14時半過ぎなのに、結構混んでいました。
ここでもオススメを聞いて、頼んだのは下のシーフードグラタン。
このお店も正解でした。
美味しかったぁ。
ノルウェー料理、というと魚介料理を想像されるかもしれませんが、
たとえばトナカイ肉などの肉料理もあります。
一般的には、ノルウェー料理は、あまり美味しくないと思っていました。
どちらかというと、イギリス料理やドイツ料理に近い印象。
牛肉や豚肉の多くは輸入。
小麦などの麦類もわずかに生産されていますが、今もほとんどは輸入だと思います。
かろうして、ジャガイモはほとんど国産ではないかと。このジャガイモが美味しい!
ノルウェー人の主食は、魚でも肉でもパンでもなく、ジャガイモだと思いました。
スーパーでは色々な種類のジャガイモが量り売りされています。
スヴォルヴァーのスーパーの様子もご覧ください。
下の写真は食パンですね。。。。日本の食パンより歯ごたえがあります。(要するに硬い!笑)
下は魚介類の冷凍。
こういう風に、一袋ごと小分けにされず、量り売りされています。
必要なだけ、ビニール袋に入れてレジに持っていくと、料金が加算される仕組み。
ジャガイモは?・・・・・
探したのですが、この時は見つからなかったようです。失礼しました。
ちなみに、ノルウェーの消費税(付加価値税VAT)は25%で、ハンガリーの27%に次いで世界第二位の高さ。
ただし、食品は軽減税率で15%です。
ということで、今日はノルウェーの作曲家グリーグの「ホルベアの時代」という組曲いかがでしょうか?
ホルベアとは、ルズヴィ・ホルベアのこと。「北欧文学の父」、「北欧のモリエール」ともいわれていて。
当時、ノルウェーはデンマーク王国の統治下にあり、グリーグと同じようにベルゲンで生まれましたが、コペンハーゲンに移って活動した方だそうです。
本当に今年の梅雨はなかなか明けませんね。
日照不足で、野菜類や農作物の影響が気になりますが。。。。
引き続き、お互いそれなりに良い2020年7月を過ごしていきましょう。