浅草散歩①
9月も10日を過ぎるというのに残暑が厳しいですね。
夏バテなどされていませんでしょうか。
広報業務を担当しているNさんと話していたら、
浅草育ちと知り、下町大好き人間のT生は、
思わず話し込んでしまいました。
当社にはユニークな経歴を持った人が
何人もいますが、Nさんもその一人。
日本の大学を飛び出して渡米、
アルバイトをしながらアメリカの大学を卒業。
それでいて三社祭には神輿を担ぐというお祭り男、
浅草育ちの血はそのままなのです。
T生も浅草にはよく行っていましたので、
知る店も多いのですが、しょせんよそ者、
地元の人が通う飲み屋を教えていただきました。
「行きつけで良い一杯飲み屋はありますか…?」
「そうね、浅草観音裏の浅草寺病院の向かいあたりに
同級生がやっている“さくま”という店があります」
「言問通り沿いですか、分りよいですね」
「戦後すぐにお母さんが始めた店なので、
このあたりでも古く、先月“アド街ック天国”で
紹介されていたようですよ」
呑兵衛おやじとしては聞き捨てなりません!
しかし、糖尿病を患ってからは飲み屋から遠のき、
いまや「解放日」と称して月に1、2度しか、
酒を飲みに行くことはできません。
それだけに最近は新規開拓することはないのですが、
浅草の老舗と聞き、心躍ってしまいました。
当社から浅草までは都営浅草線で3つ目と近く、
また地元・巣鴨までも都バス1本で帰れます。
「今日は解放日じゃあ……、突撃…」であります。
(浅草寺から見える東京スカイツリー)
浅草とも縁遠くなり、数年ぶりでしょうか。
雷門口から出て浅草寺を抜けていくことにしました。
それほど景観は変わっていませんでしたが、
6区の裏通りを歩くと雰囲気が異なるのに驚きました。
両側にもつ焼き屋が並ぶ通りがあるのですが、
どこも同じような店構えに改装されて、
若い人や外人でにぎわっていました。
その先、長いこと空き地だったところにホテルが建っており、
外人さんがよく宿泊しているとのことでした。
一般のビジネスより値段が安いのだそうです。
浅草の馬道から南千住に行く途中には山谷があります。
山谷というと日雇い労働者たちの街として有名です。
山谷の安宿に外人バックパッカーが宿泊するようになり、
それ専用に宿屋も改装するようになったというニュース、
10年程前でしたか話題になったことがあります。
そうした外国人旅行者向けのホテルのようです。
浅草は日本の大衆文化の聖地だけに興味深いですね。
そのまま歩くと右側に遊園地・花やしきがあります。
その手前にはJRAの馬券売り場があり、
競馬の開催日は人の波になります。
T生は「飲む、打つ、買う」のうち飲むしかしませんが、
バブル崩壊の前後10数年間、休日の早朝、
毎週のように“定点観測”と称して酒を飲んでいました。
ほぼ20年という時は浅草のいろいろな顔を見せてくれました。
面白い話がたくさんあるのですが、それはまたいつか……。
思い出に浸っているうちに言問通りに出ました。
“さくま”が見つからず、たい焼き“写楽”に入り、
お店の場所を聞くことにしました。
甘党、小豆好きの皆さん、写楽、おすすめです。
T生、両刀使いで、あんこには一家言あります。
教えていただく仁義として1枚いただきました。
薄皮でたっぷり入っている餡がおいしかった!
皮がパリッとしており、甘すぎず、いい味です。
東京の有名店と互角の味だと思いました。
やっとたどり着いた“さくま”、いい佇まいです。
(つづく)
夏バテなどされていませんでしょうか。
広報業務を担当しているNさんと話していたら、
浅草育ちと知り、下町大好き人間のT生は、
思わず話し込んでしまいました。
当社にはユニークな経歴を持った人が
何人もいますが、Nさんもその一人。
日本の大学を飛び出して渡米、
アルバイトをしながらアメリカの大学を卒業。
それでいて三社祭には神輿を担ぐというお祭り男、
浅草育ちの血はそのままなのです。
T生も浅草にはよく行っていましたので、
知る店も多いのですが、しょせんよそ者、
地元の人が通う飲み屋を教えていただきました。
「行きつけで良い一杯飲み屋はありますか…?」
「そうね、浅草観音裏の浅草寺病院の向かいあたりに
同級生がやっている“さくま”という店があります」
「言問通り沿いですか、分りよいですね」
「戦後すぐにお母さんが始めた店なので、
このあたりでも古く、先月“アド街ック天国”で
紹介されていたようですよ」
呑兵衛おやじとしては聞き捨てなりません!
しかし、糖尿病を患ってからは飲み屋から遠のき、
いまや「解放日」と称して月に1、2度しか、
酒を飲みに行くことはできません。
それだけに最近は新規開拓することはないのですが、
浅草の老舗と聞き、心躍ってしまいました。
当社から浅草までは都営浅草線で3つ目と近く、
また地元・巣鴨までも都バス1本で帰れます。
「今日は解放日じゃあ……、突撃…」であります。

(浅草寺から見える東京スカイツリー)
浅草とも縁遠くなり、数年ぶりでしょうか。
雷門口から出て浅草寺を抜けていくことにしました。
それほど景観は変わっていませんでしたが、
6区の裏通りを歩くと雰囲気が異なるのに驚きました。
両側にもつ焼き屋が並ぶ通りがあるのですが、
どこも同じような店構えに改装されて、
若い人や外人でにぎわっていました。
その先、長いこと空き地だったところにホテルが建っており、
外人さんがよく宿泊しているとのことでした。
一般のビジネスより値段が安いのだそうです。
浅草の馬道から南千住に行く途中には山谷があります。
山谷というと日雇い労働者たちの街として有名です。
山谷の安宿に外人バックパッカーが宿泊するようになり、
それ専用に宿屋も改装するようになったというニュース、
10年程前でしたか話題になったことがあります。
そうした外国人旅行者向けのホテルのようです。
浅草は日本の大衆文化の聖地だけに興味深いですね。
そのまま歩くと右側に遊園地・花やしきがあります。
その手前にはJRAの馬券売り場があり、
競馬の開催日は人の波になります。
T生は「飲む、打つ、買う」のうち飲むしかしませんが、
バブル崩壊の前後10数年間、休日の早朝、
毎週のように“定点観測”と称して酒を飲んでいました。
ほぼ20年という時は浅草のいろいろな顔を見せてくれました。
面白い話がたくさんあるのですが、それはまたいつか……。
思い出に浸っているうちに言問通りに出ました。
“さくま”が見つからず、たい焼き“写楽”に入り、
お店の場所を聞くことにしました。
甘党、小豆好きの皆さん、写楽、おすすめです。
T生、両刀使いで、あんこには一家言あります。
教えていただく仁義として1枚いただきました。
薄皮でたっぷり入っている餡がおいしかった!
皮がパリッとしており、甘すぎず、いい味です。
東京の有名店と互角の味だと思いました。
やっとたどり着いた“さくま”、いい佇まいです。
(つづく)