セカンドオピニオン | ラフィーネさんのブログ

セカンドオピニオン

昨日、心臓弁膜症の専門家・K医師を尋ね、
息子の手術の説明を受けてきました……。

セカンドオピニオンという言葉をご存知ですか?

医療の場合、患者が治療を受けるに当たって
主治医以外の医師に意見を求めることをいいます。

子供の心臓弁膜症が判明して約1年が経ちます。
心臓弁膜症は大きく4種類があり、
そのうち僧房弁閉鎖不全症という病気です。

この間、M病院において2度手術が中止されました。
しかも2度目は入院をし、手術直前の出来事でした。

病院側のいろいろな事情があったにしろ、
子供にすれば病気の宣告は青天の霹靂でしたし、
手術を決心することも大変であったと思います。

「まいっちゃうよなぁ、会社にも報告済みだし、
思い悩んだ末、ようやく手術を決意したのに、
はしごを外された感じだよ……」

子供が主治医に不信感を持つのも否めません。

M病院に信頼を置いてはいましたが、
セカンドオピニオンを得たいということになりました。



ラフィーネさんのブログ-あじさい

(そろそろアジサイの季節ですね)

書籍やネット情報を調べなおし、
K医師にたどり着きました。

一般的に心臓病の手術は、
心臓血管外科の医師に執刀していただきます。
ところが、最先端手術の分野では、
同じ心臓血管外科医といえども、
ジャンルが特化しているようなのです。

わかりやすく言えば得手不得手があるということです。

天皇陛下の手術を思い起こしてください。
東大病院に入院されましたが、執刀したのは冠動脈
バイパス術の専門家・順天堂大学天野篤教授でした。

つまり、患者が特殊な手術を受ける場合は、
病気別の専門家を探す必要があるわけです。

その点、K医師は心臓弁膜症手術が専門でした。
子供はK大学病院にて、K医師自らが、
僧房弁形成術を施してくださることになりました。
しかも最先端の低侵襲手術で……。

その説明はシンプルかつ素人にも明瞭なものでした。

①病態の説明となぜ手術が必要か。
②僧房弁形成術の選択と低侵襲手術の意味。
③術前、術後に患者・家族が注意すべきこと。

淡々と説明し、質問に答えてくださいます。
話しぶりには何も偉ぶったところはないのですが、
自信に満ち溢れていることはよく伝わります。
わしども家族に大きな安心感を与えてくれました。

M病院がとても良い病院であることは承知しています。
しかし、そちらには心臓弁膜症の手術例を数多く持つ、
ベテラン医師がいなっかたのです。

先端分野における医療の発展は目覚ましいものがあります。
それだけに患者の側も情報収集が大切だと実感しました。

セカンドオピニオンはそのためにも必要と思われます。